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今回の出版で特に大切にしたこと②

今回の出版で特に大切にしたこと。
前回の投稿に続き2つ目は「ひとり時間を確保する」です。

『孤独』という言葉からネガティブなイメージを感じる方もいらっしゃると思います。
確かに孤独には寂しい、辛いといったネガティブな側面はあります。

電車に乗ると、座席に座っている人も立っている人もスマホを眺めています。
今やよく見かける光景です。

何か重要な情報は流れていないか、誰かが有意義な投稿をしていないかといった「見逃すことの恐怖」

誰かからメッセージが来たら、すぐに返信しないといけないといった「義務感」

そして、相手の表情や声がわからない中で誤解されないよう慎重に言葉を選ぶことによる「心理的プレッシャー」

退屈でぽっかり空いた時間は、効率の悪い時間だと考え、何かをする事でその空いた時間を必死に埋めようとします。

孤独になることが怖く、他人と四六時中つながっていないと不安を感じ、SNSにはまる人も中にはいます。

一方、かつてスマホがなかった時代は、電車に乗っても手持ちぶたさで何もすることがなく、本を読む人、考え事をしている人、ボーッとする人等色んな人を見かけました。

特に思索にふけるタイプでない人でも、ボーッとしているだけで、気になることが頭に浮かんできたり、大切な用事を思い出したり、今日の自分を振り返ったりします。

かつては自然な流れで一人の時間が持てました。
何もすることがない空白な時間が、思索にふける時間や物事を熟考する時間を作り出してくれていたのです。

エジソンはこんな言葉を残しています。

最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる

自分にとってのベストな思考は、孤独な時間やひとりで過ごす時間にうまれることが多いのです。

今回の出版でも私はこの「ひとりの時間」を大切にしました。
そして電車内に限らず、あえて何もすることがない空白の時間をつくり大事にしました。

時間に余白をつくること。

それは今の効率主義を求める社会とは正反対なことです。

職場では仕事の効率化ばかりに目がいきます。
いかに限られた時間で効率よく仕事ができるかが求められます。

無駄な時間を極力減らすことで、時間を極限まで節約して有効に使えます。

ですが、時間は節約して使うものではなく人生を豊かに過ごすために充実させるものではないでしょうか。

時には効率主義から離れ、今の時間を大切にしたり何かに熱中することで時間の密度を濃くすることも大事だと思います。

何かに熱中したりワクワクする時間は、あっという間に過ぎます。
でも後から振り返ると、長い時間を過ごしたように感じたりします。
印象的な記憶や中身の濃い行動が過ごした時間に詰められているからです。

短時間で効率化よく行動することも大切ですが、思いがけない発想はひとりの時間を過ごす中でうまれることが多いです。

思いがけない発想や創造性を生み出す原点は、現状に対する不満や満たされない想いです。
満たされない心があるからこそ、このままではいけないという想いにかられて創意工夫するのです。

Kindle出版を始めたいと考えたのも、海外1人旅行にチャレンジしてみたいと思い付いたのも、全てこのひとりの時間です。

海外1人旅行は『孤独』『ひとりの時間』は必然です。
言葉が通じないことは、海外に旅行する際マイナスにとらわれがちです。
でも言葉が通じないことが孤独な時間をうみ、ひとり時間に自分の思考を振り返ったり、将来のことを考えたりする時間を与えてくれたりもします。

つながりの多い社会では、思考は浅くなり創造性も失われていきます。
思考を深め心の声を聞き自分を磨く「ひとり時間」こそ、自分を見失いがちな現代で大切なのではないでしょうか。








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