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ハタチになった

ついこの間、20歳になった。

成人は19歳のときにした。だから20歳!成人だ!という気持ちは特にない。
19歳で成人する日本人は、恐らく後にも先にも私たちの学年だけだから少し嬉しかったりする。

それは置いておいて、成人年齢が20歳じゃなくなった今、20歳になるということの意味はなんだろう。

お酒とタバコが合法になった。
それくらいな気がする。

成人年齢が20歳じゃなくなったとはいえ、まだ20歳から大人!という印象は根深い。
自分が小中学生の頃、20歳はもっと大人だと思っていた。早起きもできるようになると思っていたし、料理もできるようになると思っていた。
もっと人と上手く話せるようになると思っていた。好き嫌いも少しはなくなるかと思っていた。

でも実際はそんなことは全くなくて、朝は相変わらず弱いし、料理は全く出来ないまま。人見知りは相変わらずで、むしろ自分のコミュニケーション能力の無さを痛感する場面が増えた。好き嫌いも相変わらず。

20歳になったからといって急に大人になるわけではない。大人にならなくてはいけない年齢になったという自覚を持って、これから少しずつ大人になっていくのだろう。
でも、そんなことをいって30歳になっても成長してなかったりして。なんて思う。

大人になりたいかと聞かれたらそんなことはない。むしろずっと子供でいたい。
自分の周りでどんどん大人になっていく友人をみると自分とは違う場所に行ってしまったような気持ちになってつらくなる。
親に甘えていたいし、早起きだってしたくないし、責任を持ちたくない。
大人になりたくない。こう思うことが大人になってきてしまっているということなんだろうな。

大人になりたくない。

でも、もう20分の休み時間があったからといって外に遊びに行けないし、友達と遊ぶのは鬼ごっこでもかくれんぼでもなくご飯やショッピングだ。

気付かないうちに私たちは大人になっているのかもしれない。

大人になりたくない。が 子供に戻りたい。 に変わったときが自分が大人だと言わざるを得なくなってしまったときなんだろう。

そのときがくるまで、今はまだ子供、とはいわないが、「大人と子供の間」でいさせてほしい。

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