はゆたま

2023/5/2より

はゆたま

2023/5/2より

最近の記事

『世界は恋に落ちている』の、世界という主語について

CHiCO with HoneyWorksさんの『世界は恋に落ちている』を聞いていて思ったこと。 世界を主語にした、珍しい歌の題名だ。 なかなかない。 聞いたことがないという人に少しだけ歌詞の説明  1番の歌詞は女の子Aさん目線の話。2番は女の子Bさん目線。AさんとBさんは好きな男の子が同じ。1番と2番でそれぞれの想いが綴られている。つまり、恋敵の話し。  ただ、歌が終わってもどっちが成就するかはまだわからない。  面白いのは、やはり世界を主語にしているところ。  

    • 「Again」っていいよね【Smile Again深読み】

      この曲について、気づいたことがあったので書きます。↓ 『Smile Again』という曲を聴いたことがあるでしょうか。サビの歌詞を引用してみます。 何か悲しいことがあって、気持ちが沈んでいる「あなた」に向かって、「笑って」と励ましている様子だと思います。 ただ、もうちょっと深読みをしてみましょう。私が注目するのは「Again」です。 Againの裏 Againという言葉は「もう一度」という意味です。つまり、「Smile Again」というのは、「もう一度笑って」とい

      • 箏曲とルービックキューブの親和性

        (※以下の文章には『この音とまれ!』のネタバレを含みます) 1.箏に見る数学的な美しさ 『この音とまれ!』という漫画にこんな言葉が出てくる。  この言葉を言ったのは、山本大心という数学の教師である。  彼は数学バカと自称するほどの数学好きで、数学に無限の宇宙を感じるロマン家である。そんな彼が教師 1 年目で箏曲部の顧問を任される。  部員と仲良くしたい気概も持っていた彼は、何気なく、箏の CD を聞く。その瞬間の心情がこの言葉である。  文中にある「13本の弦」

      『世界は恋に落ちている』の、世界という主語について