大手企業の現状
マトリクス解説
このマトリクスは横軸に合意性(感情)を設定し、右に行くほど納得・腹落ち具合が上がります。縦軸には合理性(論理性)を設定し、上に行くほど論理的正しさが上がります。
①やらされる仕事
やらされる仕事とは、就業規則や部署内のルールで決まっている必要な仕事(合理性はある)でかつ当人への合意性が低い仕事になります。
合意性が低いゆえに、計画倒れや他部署(他人)の仕事と感じて無責任が生じます。これが後に進捗遅れとなり上から”発破”がかかります。結果、納期が差し迫った急な仕事となり”業務過多"が発生します。
②やる仕事
やる仕事は合理合意性がともにある”あるべき姿"です。しかし時間の経過とともに時代遅れのやり方になったり、”形骸化”します。特に最初は目的があった会議も前例踏襲でやめられなくなり、③のやらなくていい仕事になりがちです。さらに属人化していると引継ぎミスなどで抜けが発生し、カバーが必要になり①やらされる仕事になり急な仕事になってしまいます。
③やらなくていい仕事
これは合意性があるが、合理性がないやらなくてもいい仕事です。無駄な会議が典型例で定例的にやっているからと目的がはっきりしないのにやめれないことが多いです。①や②と混同しているため”やめるとリスクがある"もしくは特定個人の実績になるといった事情がある場合が多いです。個人単位では上長が必要だと思っているに違いないと思い込んでいるケースがあり、コミュニケーション不足だと増えやすい傾向にあります。
④やらない仕事
これは合意性も合意性もなくやらない仕事です。これも①や②をやらなくていいと混合しがちです。特に法規関係などの重要な業務がここになると非常にまずいです。こういったことは責任の所在が曖昧だと起きやすいです。いわゆる三遊間問題と言われたりします。部署間の役割が縦割りで風通しが悪いと頻発しやすいです。
まとめ
これらの事象は大きな歴史のある組織つまり大企業で発生しやすいです。なぜなら大きな組織で全体を俯瞰してのマネージメントが難しく、部署ごとの部分最適の結果陥りやすいです。
中小やベンチャーではフットワーク軽く他部署の手伝いなどができますが、大きな会社組織の部門を飛び越えることは大企業であるほど難しいです。
個人的所感ですが、こういった構造を見れる優秀な若手がJTCと大企業を見切りベンチャーなどに転職している印象があります。
次回予告
今回はマトリクスでの現状分析を実施したので、次回は解決案を書きたいと思っています。大企業と主語が大きくなってしまいましたが、中小ベンチャーワンマン企業どれにも当てはまるかも・・・と最後に思いました。
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