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今日も今日とて愚痴ばかり

健康に見えても、老人なのでちゃんと成人病は患っている。

糖尿というやつだ。

世間では生活習慣病と呼ばれ、あるいは贅沢病などとも揶揄される、King of 成人病である。
しかし神に誓っていうが、わたくし、決して暴飲暴食してこの病に陥ったわけではない。

なにしろ酒など、外に飲みに行くのは年に5回もない。
家での晩酌も週一以下、それも缶なら半分しか飲まない(つまり夫婦でひと缶)
甘いものだって、好んで食べたりしないし、ご飯は茶碗一杯だ。

なのになる人はなるのである。
わたしはもっぱら家系の特徴によるものだと睨んでいる。
身内に癌で亡くなった者は一人もいないが、糖尿(あるいは糖尿由来の併発症)は山ほどいるからである。
ちなみに死んだ父親も、元を辿ればこれであった。

だから、この病気の発覚以来、自分は理不尽な貧乏くじを引いた感をずっと抱えている。
ちょっと前に、糖尿病など本人の責任だから云々発言して炎上した元アナウンサーがいたが、火だるまになって二度と俺の前に現れるなと、心底願ったものだ。

 

まぁそんなわけで、今は三月にいっぺん通院してお薬を処方されるわけだが、これがまたなんというか、すっきりしないのである。

ご存知の人はご存知かと思うが、糖尿そのものに自覚症状はない。
痛くもなければ痒くもない。

なのにわたしの主治医は、毎回、「同じお薬で大丈夫ですか?」と聞いてくるのである。
症状がないのに、本人にわかるわけがないと思うのだが、頑なにこちらに判断を求めるのだ。

時々やる血液検査で、ここ一年くらいは数値が高止まりなので、今日は思い切って「大丈夫なんですか」と聞いてみた。

すると、先生「では少し強い薬に切り替えますか?」と、また聞いてくる。

だから、その判断をするのが医者なんじゃないのですかぁ?

そう言いたい気持ちをグッと堪えて、とりあえず新しい薬を試してみることにした。
まぁ、聞いてくるぐらいだから、切り替えても問題はないのだろう。


さてさて、処方箋をもらい、調剤薬局で薬を受け取ると、会計の段階でいつもより支払いが3000円も高いことが判明した。

軽くショックだったのだが、帰宅後、それまでの薬と薬価が倍以上違うのだということをGoogle先生に教えてもらい、あわせてジェネリックもないことも、しっかり確認した。

ああ、だから先生も向こうから勧めたりしなかったのかなぁ、などとも考える。

弱気だなぁ、俺。


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