幼児教育はさせたほうがいい?

レイモンの「いちばんわかりやすくていちばん辛口な心の処方箋」へようこそ。

今は1歳頃から英語やリトミックを習わせることも多いみたいね。


周りのママが「うちの子、リトミック始めたんだー!」なんて言うと焦ってしまう人も多いかもしれないわね。


幼児教育をすべきか否かについては、私には明確な答えがあるの。


それは、

「あなたが『私の人生ってサイコーに楽しい☆』と胸を張って言えるならご自由にどうぞ。そうでないなら幼児教育は禁止」

よ。


ときどき文章を自分の都合の良いように読み替えてしまう人がいるから念押ししておくけれど、子どもに幼児教育をさせていいのは、あくまで「私の人生ってサイコーに楽しい☆」と思える人だけよ。

この「サイコーに楽しい☆」が重要なの。


「優しい夫がいて、かわいい子どもを授かって、仕事もまぁ好きなわけじゃないけど食べていくには十分で、特に悩みもないし私は恵まれてるわ。だから幼児教育をさせていいのね」

と思っているそこのあなた。


「サイコーに楽しい☆」はどこ?

ねぇ、どこ?

どこなの!?ねぇ!?ねぇ!?


首を絞めそうな勢いで問い詰めてしまったけれど、こういうふうにナチュラルに解釈を曲げる人って意外と多いから要注意なのよね。


不幸ではない=幸せ、ではないし、

幸せ=楽しい、ではないの。


不幸でないだけで全然幸せじゃない人も、幸せなだけで特に毎日楽しくない人も、そこらへんにいっぱいいるでしょ?

だから、そこを読み違えてはダメ。


では、なぜ毎日サイコーに楽しい人しか幼児教育をさせてはいけないかというと、幼児教育によって得られるメリットよりデメリットのほうが上回る可能性が高いからなのよ。


幼児教育によって得られるメリットって、例えば「英語に親しむことができる」とか、「早いうちから音感を身につけることができる」とか、そんな感じでしょ?

それは素晴らしいことなのだけど、もし毎日特に楽しくないママが幼児教育をさせると、子どもにアレコレ指示をしたい命令したり怒ったりイライラしたり心配したりしちゃうものなの。


例えばこんな感じよ。


いつもは14時にはお昼寝から起きるのに、今日に限ってまだ寝てる。

もう14時半なのに!

15時からの英語教室に間に合わないかもしれない。

そろそろ起こさなきゃ!

さぁ起きて!泣かないの!

しょうがないでしょ、お教室に行かなきゃいけないんだから!

あーもうイライラする!!!

(帰宅後)

他の子はみんな「あぽー」とか言えてたのに、うちの子だけ何も言えず、なんならウロウロ動き回るばかりでちっとも座っていられないし……

うちの子って多動なの?もしかして発達障害?

あぁもう心配で眠れない……

とにかく来週は早めにお昼寝させて絶対遅れないようにしなきゃ。

今日はギリギリだったから周りのママの目が冷たかったわ……


とかね?

たとえ英語に親しむことができたとしても(この環境ではできないと思うけど)、ママから伝わるイライラやモヤモヤで子どもにとってはストレスがマックスなのよね。

だったら、英語なんてやらないほうがずーっとずーっと子どもの心のために良いことなのよ。


ちなみに、毎日サイコーに楽しいママが同じ状況になるとこんな感じね。



いつもは14時にはお昼寝から起きるのに、今日に限ってまだ寝てる。

まだ子どもだから仕方ない。

私だって日によってすごく眠い日もあるしね。

「あ、先生ですかー?今日お休みします☆また来週よろしくお願いします☆」

よーし、子どもが起きる前にこっそりいただきもののフィナンシェ食べちゃおっと!

そういえば先週のお教室のときうちの子だけウロウロしてたけど、今は動き回りたい時期なのかな?

先生にも相談して、もしうちの子には合わないようだったら一旦やめよう!

お家で英語の歌を流しながら私と一緒にダンスするのも立派な英語教育だしね~♪


伝わったかしら。

幼児教育が是か否かを議論するのはとっても無駄なことで、大事なのはそれをさせる人間が誰かなのよね。


というわけで、今日の処方箋は「人生サイコーに楽しいママ以外は幼児教育禁止」よ。


レイモンより愛を込めて。