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臨月3日前に、死産した話④~入院~

入院前に記入を促された書類の数々を冷静に見ていた私。母親からの激励。ひとり分娩室に取り残され、ひたすら孤独と陣痛に耐えた。

こんにちは。
アラサーでワーママ"あおのうさぎ"です🐰。
ヘビーな話になりますので、心の元気な方は読み進めてください。

~第3話はコチラ~

産声のない出産

◆入院手続き

昼頃に病院へ到着しました。入院手続きは旦那が進めてくれました。そこには、「死亡届」も用意されていました
まだ生んでもいないのに。

気持ちの整理ができていない私を置いて、どんどん話が進んでいく様を
どこか他人事のように見ていました。

◆最後のエコー検査


新型コロナウイルスのため、通常は病院に入れない旦那も、特別に診察室まで入れてくれました。
そして最後のエコー検査。
やはり赤ちゃんの心臓は、動いていませんでした。エコー画面を見ながら、医師は旦那にも説明してくれました。
旦那は、静かにそれを受け止めていました。

◆内診

内診してもらいました。医師が「子宮口が2センチくらい開いてますね」と仰いました。

そのためラミナリア無しで良いということになりました。

次の処置は、"バルーン"です。子宮口にバルーンを入れられました。

入れたときは何ともなかったのですが、入れてからシュコシュコ膨らませる音がして、何となく挟まっている違和感がありました。

◆入院

バルーンを昼過ぎに入れたので、翌日まで外れるのを待つとのことでした。個室に通され、休憩。用意されていたパジャマに着替えて、横になりました。

バルーンが挟まっている違和感以外は、特に痛みもなかったので、うとうとしながら会社の同僚や友達にLINEしていました。

出産後自分がどういう心理状態になるかが分からなかったので、冷静なうちに今の状況を知らせておこうと思ったのです。

◆育ててくれた家族からの連絡

私の状況を知った、たくさんの方に励ましてもらいました。そして一緒に悲しんでくれました。
母からはこんなメッセージが届きました。
「あなたが赤ちゃんにしてあげられる
最後の大仕事が出産なんだから、
気をしっかり持ってね」と。

そうだ、私しかできないことなんだ
赤ちゃんを生んであげないと!
と、気持ちをしっかり持てたメッセージです。

◆入院翌日

翌朝4時頃に目覚めました。ちょっと痛いかな?でもまだ歩けるくらいの痛みが来ました。ナースコールをして、分娩室に移動します。陣痛の感覚は、アプリで測っていました。15分~20分間隔でした。

◆分娩室

看護師さんに、バルーンを診てもらうとスポッと抜けたようです。私は"いま家に旦那が待機していて、自宅から病院まで1時間はかかるので早めに電話してほしいこと、分娩には立ち会ってほしいことを伝えました。

その後、看護師さんには「何かあればナースコールして」と言われ、扉は閉められました。

分娩室に取り残された私は、ひとりで陣痛に耐えていました。

~続きはコチラ~


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