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聖書を読む際に

肉体の健康また維持存続のために、食事をするのと同様に、魂のために聖書の御言葉を読解する。

これはキリスト生活の源泉。

@マタイ4:4  協共訳
イエスはお答えになった。/「『人はパンだけで生きるものではなく/神の口から出る一つ一つの言葉によって生きる』と書いてある。」

@使徒 17:11 協共訳
ここのユダヤ人は、テサロニケのユダヤ人よりも素直で、非常に熱心に御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか、毎日聖書を調べていた。

@ローマ 15:4  協共訳
これまでに書かれたことはすべて、私たちを教え導くためのものです。それで私たちは、聖書が与える忍耐と慰めによって、希望を持つことができるのです。

@Ⅰコリント15:2 協共訳
これによって救われる福音を、どんな言葉で告げたかを知らせます。もっとも、あなたがたが無駄に信じたのではなく、今もしっかりと覚えていればの話ですが。

@ヘブル4:12 協共訳
神の言葉は生きていて、力があり、いかなる両刃の剣より鋭く、魂と霊、関節と骨髄とを切り離すまでに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができます。


旧約時代と新約時代の区別

十字架死と復活により、旧約(旧契約)の時代は終わり、新契約(キリスト契約)の時代となる。

福音書は新約聖書に分類されるが、イエスの「神の国運動」は旧約時代の出来事。

シナイ契約(条件付きの双務契約/宗主権契約)のもとにあるイスラエル民族を対象としたものである。

新約時代は、イエス・キリストの十字架、葬り、復活、昇天、その後に始まる。


神の八つの契約  

⑴エデン契約 創世記1:28 他

⑵アダム契約 創世記3:14-19

⑶ノア契約 創世記9:1-17

⑷アブラハム契約 創世記12:1-3 他

⑸シナイ契約(モーセ契約) 出エジプト19~24章

⑹イスラエル契約(ネボ契約) 申命記30:1-10

⑺ダビデ契約 Ⅱサム7:11b-17 他

⑻キリスト契約(新約) へブル8:6-13

*キリスト契約の対象は、本来はイスラエル(エレミヤ31:31-34)であり、異邦人は「接ぎ木」(ローマ11:17)されて、このキリスト契約にあずかる。

*シナイ契約の「律法」は、キリスト者への直接の命令ではない。

*旧約聖書は、シナイ契約も含め、キリスト者にとって有益な教えとなる。


文脈を理解する(前後関係・対象・時代・文化)

@使徒16:3 協共訳
パウロは、このテモテを連れて行きたかったので、その地方に住むユダヤ人の手前、彼に割礼を施した。父親がギリシア人であることを、皆が知っていたからである。

割礼をすることで、ユダヤ人と認められる文化。
ユダヤ人と認められた方が、宣教において有利という判断。


@Ⅰテモテ2:15 協共訳
しかし、女が慎みをもって、信仰と愛と清さを保ち続けるなら、子を産むことによって救われます。

女性が子供を産まないこと産めないことが、社会的不名誉とされていた文化。その不名誉に由来する恥、不安、屈辱から、解放される、の意味。


@Ⅰテサ5:26 協共訳
すべてのきょうだいたちに、聖なる口づけをもって挨拶をしなさい。

当時の挨拶。


言葉の特定の意味を理解する

「罪」
的外れ。規格外。「罪:Sin」「罪々:sins」の区別。


「古い人」
アダムにあるいのちで生きていた「私」の事。
すでにイエスの十字架に包括されて死んでいる。

@ローマ6:6 協共訳
私たちの内の古い人がキリストと共に十字架につけられたのは、罪の体が無力にされて、私たちがもはや罪の奴隷にならないためであるということを、私たちは知っています。


「肉」    
パウロ書簡の使用は、古い自己にあって生きていた、古い人の生存方法、パターン、を意味する。
他の書簡においては「身体」という意味で使われる記述もある。

@ローマ8:13 協共訳
肉に従って生きるなら、あなたがたは死ぬほかはありません。しかし、霊によって体の行いを殺すなら、あなたがたは生きます。


「死」
身体的な死亡の他、「機能不全」「無活動」「不機能」という意味で使われる。

@ローマ 7:4  協共訳
それと同じように、きょうだいたち、あなたがたも、キリストの体によって、律法に対して死んだのです。それは、あなたがたがほかの方、つまり、死者の中から復活させられた方のものとなり、私たちが神に対して実を結ぶようになるためなのです。


「信仰」
日本語の「信じて仰ぐ」は、人の礼拝行為。

原語ピスティスは「信・忠・誠」という意味がある言葉。
適訳は「信」。

聖書の「信」は、霊における「信覚」「直覚」「霊感」といえる。
それが魂において現出するときに、「事実認定」または「是認」、となる。

例:信号機「青」の法則、預金通帳の残高への安心


邦訳聖書を読むときに注意すること

単数形と複数形の無分別

@Ⅰヨハネ1:8-9
【TEV】
1:8 If we say that we have no「sin」, we deceive ourselves, and there is no truth in us.
1:9 But if we confess our 「sins」 to God, he will keep his promise and do what is right: he will forgive us our sins and purify us from all our wrongdoing.
【協共訳】
1:8 自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理は私たちの内にありません。
1:9 私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、あらゆる不正から清めてくださいます。


用語の混同


@マタイ5:3
【TEV】                
"Happy are those who know they are 「spiritually」 poor; /
the Kingdom of heaven belongs to them!
【協共訳】
心の貧しい人々は、幸いである/天の国はその人たちのものである。


キリスト生活

アダムにある「いのち」で生きていた「古い人」は「霊」が死んでおり、代用として「魂」を肥大化させて生存していた。

キリストを信じ受け入れ救われたとき、アダム系列の「いのち」である「古い人」に死に、キリストの「いのち」で「霊」が生きる「新しい創造」(ガラテヤ6:15)になった。

だが、肥大化した「魂」には、アダムにあった「古い人」の生存方法である「肉」はそのまま残っている。


思考において、自分の経験やこの世の知恵ではなく、聖書の御言葉を選択することにより、「肉」の価値基準を放棄し、聖書の提示する価値基準を受け入れること(エペソ4:22-24)、言い換えると、毎日の生活の中で十字架を負い(マタイ10:38)、「肉」に対して死を適用することで、キリストにある新しい価値基準法が魂に上書きされていき、キリストが内側に形づくられる(ガラテヤ 4:19)。

これがキリスト者の成長(Ⅰペテロ2:2)であり、ひとりひとりのキリスト者の成長が組み合わされて「神の成長を成長させられる」(コロサイ2:19)。


@コロサイ2:19 田川訳
すべての身体はこの頭から発して、筋や筋によって支えられ、組み上げられて、神の成長を成長するのである。


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