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少数派への配慮がもたらす惨劇~べロックの指摘と歴史が証明した事~

『The Jews(ユダヤ人)著者:ヒレア・べロック』
以前にもご紹介したこの本は、19世紀の社会・政治の状況を述べながら、ユダヤ人に関して論じた書籍であるが、現代のユダヤ人だけでなく、LGBT理解推進や多文化共生、移民問題などにも通じる指摘が多い。日本のクルド人問題をはじめ、イスラム教徒流入問題、在留中国人の激増に伴う問題、外国人による犯罪の増加等が発生するにも関わらず、何の問題も発生していないかのように振る舞う事、不要な対立を煽らないように配慮しようとする事が、逆にいかに危険な事かを、また、ユダヤ人の特性を、この書籍を引用しながら論じたい。

まず紹介したいべロックの指摘は下記だ。
『ユダヤ人の急所は市民権であり、ユダヤ教ではない。』

べロックのこの指摘は現代のユダヤ人にも通用する事だ。現代においてグローバリズムを推進する主なユダヤ人たち、例えばジョージ・ソロスなどは自分は無神論者である事を認めており、彼自身がユダヤ教色の薄い家庭で育っている。ビル・ゲイツも環境問題に熱心だが、ユダヤ教会に通う話は聞いたことは無い。ユダヤ人の定義は『ユダヤ教を信仰する者』などとされているが、この定義が実態とあっていない事を意味している。
ジョージ・ソロスも熱望する『グローバリズム』は、『世界で自由に移動・移住できる事』を意味しているが、これはまさに『世界のどこでも自由に市民権を得る事』に他ならない。ローマ帝国から追い出された時からディアスポラのユダヤ人はいつも同じ願いを持っていたのだ。

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