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B級教師でも大丈夫

 月・火曜は学校教育の話です。今回は、「B級教師」について書きます。
 私のプロフィールには、「ラノベ好きなB級小学校教師」と書いています。これは別に、B級教師を馬鹿にするつもりで書いている訳でも、ことさら自分を卑下している訳でもありません。厳然たる事実として、教師の力量には差があると言う事を書いているだけです。
 そして私は、自分の実力が、せいぜいB級だろうと思っている訳です。もっとも、全ての教師がA級教師になる必要はないし、そもそも、それは不可能だ…とも思っています。
 これ、例えばプロ野球の選手で考えてみてください。プロ野球選手の全員が、大谷翔平さんと同じ事が出来る訳ではありませんよね。大変申し訳ありませんが、生まれついての才能にも差があるし、行っている努力にも差があります。だから、大谷選手と他の選手では出来る事に差がある訳です。
 教師も同じです。教師としての才能にも差があるし、行っている努力にも差があります。だから当然、教師としての力量にも差が出てきます。
 「だったら、全ての教師が努力すればイイのでは?」と思われるでしょう。その通りです。実際、私も若い頃は努力しました。
 教育研修サークルに参加し、各種セミナーにも出かけました。そこで、私よりも遙かに力量の高いA級の先生たちと知り合いになりました。また、講師に来ている先生方は更に力量が高くて、私からすると「S級」とか「AA級」と感じる程でした。そう言う方たちを目指し、私も頑張りました。
 でも、その内に分かったのです。普通に努力したくらいでは、とてもA級教師になるのは無理だ…と。
 A級教師の方々の努力は、もう信じられない程です。土日は朝から晩までセミナーに行き、下手したら平日の夜もサークルやセミナーがあります。月に読む本の代金は、おそらく2万円なら少ない方です。昨今なら、ネットやSNSからも学んでいるかもしれません。普通の方が見たら、家庭をないがしろにしていると思われる事でしょう。
 若い頃の私も、かなり頑張っていたと思います…が、残念ながら才能が低すぎました。才能の無い私がA級教師になろうと思ったら、全てを犠牲にして教師力を高める努力をせねばなりません。とは言え、既に家庭には多大な迷惑をかけています。
 そんな自分を振り返り、ある段階から私は、「全ての教師がA級になるのは不可能だ。だから、自分はB級教師でイイ。その代わり、B級教師として出来る精一杯の事をやろう」と考えるようになった訳です。
 プロフィールに書かれている「B級教師」という言葉には、そんな私の気持ちが込められている訳です。まぁ、何だかんだ言い訳して、努力する事から逃げてるだけかもしれませんが…。 (^_^;)

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