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晩秋のオリエンテーリング

 水曜の八軒自然科学クラブ語り…今回は(今回も)通常活動の紹介です。
 11月の通常活動は、札幌市の中央区にある盤渓(バンケイ)地区に作られたオリエンテーリングコースを、グループ毎に分かれて歩く…のが一般的でした。
 オリエンテーリングコースのある場所は、幾つも林道が作られており、地図もあれば目印もあって、初心者がオリエンテーリングをするにはぴったりです。ここで、子供たちを2~4人のグループに分け、グループ毎に行きたいコースを選ばせ、時差をつけて出発させていました。いつもは指導員に引率されて歩くのですが、この回は子供たち同士で相談しながら、ゴール目指して歩く訳です。
 もちろん、指導員も子供たちを放っておいたりはしません。指導員は手分けして、子供たちが歩いているコースを歩きます。その頃は携帯電話などという文明の利器が無かったので、途中、指導員同士が顔を合わせたら情報交換し、子供たちが迷子になっていないかを確認しながらゴールを目指しました。時には子供たちより早くゴールしてしまう事もあり、そんな時は、再度コースを歩き直す事も…。
 11月のこの時期は、すかっり木の葉も落ちきってしまい、林道には落ち葉が10~20cmほど積もっています。晩秋の弱くなった太陽の光を浴び、それら落ち葉をカサカサ踏みながら歩くのは、実に、実に気持ちの良いものでした。
 無事にゴールした後は、ゴール周辺に生えているツルウメモドキを切り、ぐるぐる巻いてリースにします。アサガオで作るのと違い、ツルウメモドキはしっかりしているので、きっちり巻くと丈夫なリースになりました。子供たちも喜んで作り、「帰ったら飾り付けてクリスマスに飾る」と言っていました。
 晩秋の一日をのんびりと過ごす良い活動でしたが、盤渓(バンケイ)地区にヒグマが頻繁に出没するようになり、オリエンテーリングコースでも目撃情報が増えてきたため中止となりました。それ以降、11月の活動は決定打に欠け、解散するまでの何年間かは「迷走状態」となります。ヒグマさえ出没しなけりゃなぁ~。
 仕方ない事ですが、とても残念です。

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