不登校の凸凹息子がダムに行く前に風呂でブチギレる話
不登校3ヶ月の長男の口から不意に出た言葉。
「久しぶりに学校行くのちょっと楽しみ」
え?
ほんまでっか?!
授業は社会見学。目的地はダムだ。
先生と話す中で、校外学習ならハードル低いのでは、ということで、それはそれは慎重に彼の意志を確認してきた。
「行く?」と直球投げると確実に「行くわけねーだろバカ」みたいな打球が返ってくる。
だから事前に不安ポイントはできる限り洗い出して、先生に投げて対応の可否を確認した。
お昼で帰りたくなったら帰りたい。はさすがにNGとなった。そりゃバスだもんね。でも無理ってことを息子に伝えるために確認させていただいた。
最初はそれを聞いてやっぱりダム行かないってなったけど、代わりに療育の教室でテストがあると伝えたらダムに行くことを選んだらしい。
バスの酔い止めとお弁当のおかず(明日は冷凍になる!ごめん!)を買いに行って準備万端。集合時間を伝えて、それ以上は刺激を与えないようにそっと待つ。
ダムカードってあるらしいよ?と伝えると興味が湧いたらしい。(もこぺんありがとう!)
ご飯後もずっとゲームをしているが辛抱強く待っていると、自分からゲームを切り上げて「準備してお風呂入る!」とのこと。
そして冒頭の「学校楽しみ」発言である。
父は内心ガッツポーズを決めながら息子が部屋に準備しに行くのを見送った。
5分後、
ゴス!ドン!ドンドン!
サンドバック相手に暴れる音。
勢いよくドアを開け放ってフキゲンMAXで出てくる長男。
えーーーほんの数分で何があったんですかーーー?!
どうやら消しゴムが見つからなくてブチ切れたそうで。
とりあえず霊山の山麓から流れる湧水の如くサラリと受け流す父。
かつて通っていた塾の筆記用具から辛うじて見つかったチビ消しゴムを発掘して渡す。
「はい、どうぞ🎩」
「明日帰ったら買えよ!買わなかったらピーーーするからな!」
まだ機嫌が治らない長男の逆鱗にこれまた動じることなく山のように構える。
「ワカッタヨ。明日カオウネ」
そしてお風呂に誘う。
最近長男とは風呂で2人語り合うことが増えている。一方的に彼の愚痴を聞くだけなのだが、きっとなんちゃってセラピー的な効果があると信じて辛抱強く話を聞いている。
機嫌は悪いが風呂には入るらしい。
入って1分。またイライラし始める長男。
どうやらシャンプーが見当たらないらしい。
確かに昨日まで使ってた子供用シャンプーがない。一緒に探すと、新しいシャンプーのボトルが並んでいるのを発見する。
「ママ買ってくれたんだね」
と言うと、
「なんで新しいの買ったってママ教えてくれないんだよ!」とまたイライラ。
極めつけは新しいシャンプーが目に染みるとブチ切れた。
「だれだよ!これ作ったやつ!こんなのシャンプーじゃねーよ!!」
そうね。明日の不安が大きいからいつもの5割増で口悪いね。でもシャンプーは目に染みるものだよ?
「シャンプーだよ?ほら、shampooってあるでしょ?」
「おれは英語読まねーんだよ!なんて書いてあるかわかんねーよ」
その後も湯船に浸かりながらシャンプーのボトルにメンチを切る我が子。
もうやめてあげて。シャンプーがかわいそう。
「ほら、化粧品って書いてあるじゃん!これシャンプーじゃないよ!」
「シャンプーも化粧品の1つなんじゃない?」
「はぁー?シャンプーが化粧品なわけないだ〇××△うがーーーぴーーーー」
いつもならさすがにここで私もブチ切れるのだが今日の父は違う。
「じゃあこの会社に電話して聞いてみよっか?
『もしもし、シャンプーは化粧品ですか?』
『はい、その通りでございますぅ。何か問題でもございますかお客様?お客さまぁぁあ?』
ほら、シャンプーは化粧品だってぇ♡」
コミカルに伝えると不満気に黙る長男。
3秒して復活するとまた捲し立てる。
「こいつのせいで目がおかしくなった!ふざけんな!」
すかさず父が返す。
「目が痛くならない方法教えて欲しい?パパの方のじいじがやってた方法なんやけど」
「……なんだよ?おしえて?」
おっ、食いつくやん。
「石鹸であらうんだよ!じいじ頭から体まで全部石鹸で洗ってたよ!」
「そんな変態いるかよ(ちょっと笑顔)」
「おいおい、人の父親の悪口言うなよ。君にもその血は流れているんだよ?」
「やめて!(笑顔)流れてないよう(笑顔)」
ふぅーーー
(海底2万マイルの深い息)
ようやく怒りを鎮めることに成功。
お風呂の外では2歳の次男が兄の口真似をしているのが聞こえる。
「ちょっとぉーなにしてんのおまえ!」
2歳のおまえは可愛いけどやめてくれ😭
そんなこんなであとは朝のテンション次第。
7時には長男を起こします。
ちゃんと行けるかな?
行けたとして、つぶれちゃわないかな??
まだまだ長男と親の戦いは続くのです😌
今日の勝手に紹介はこちら。
ゆにさんです。
うちもこんな平和な時間を過ごしたい。
ほっこり系の究極です。