見出し画像

子どもの脳を伸ばす親になる!科学的に正しい接し方


こんにちは。子育てママのゆきです。
今日は赤ちゃんの脳についてです。
近年の研究により、親の接し方で、赤ちゃんの脳は大きく変わることが明らかになってきました。
不適切だと委縮し、学習面や心理面に悪影響を及ぼします。
どうすれば、脳を健やかに育む親になれるのでしょうか。
専門家のお話をまとめてみました。

生まれたての赤ちゃんの脳はわずか300gほどなんです。
しかし、そこからグングン成長し、1歳で大人の約70%、4歳で約95%まで完成します。
近年の研究で、この時期に親や養育者がどのように関わるかが赤ちゃんの脳の成長に影響を与えることがわかってきました。
記憶力や思考力、コミュニケーション力といった能力に、大きな差を生み出すそうなのです。
医師で子どもの脳を研究する友田明美先生はこのように説明しています。
「赤ちゃんの脳は、生きていくために周囲の環境へ適応していきます。
問題はそれが赤ちゃんにとって厳しく、辛い環境だった場合。
ストレスに対処するホルモンを過剰に分泌するようになったり、外部からの刺激が入らないように脳が変形してしまうことです。」

たとえば、親から頻繁に体罰を受けている子は、感情を司る脳の部位である偏桃体(へんとうたい)が常に興奮状態となり、ストレスに対処する抗炎症作用のあるコルチゾールが過剰に分泌されます。
このコルチゾールには脳の発達を抑制してしまう働きもあるため、理性を司る前頭前野が十分に育たず、集中力がなくなったり、感情をコントロールすることが難しくなることがわかっています。
また、親同士のケンカを常に目撃していると、脳の視覚野が縮小します。
視覚野とは、文字通り見ることと、その記憶を司る部位です。
ここが小さくなると、人の表情変化が読み取れなくなり、対人関係に苦労したり、目で見た物事を記憶する能力も低くなってしまいます。
「体罰などの虐待が脳を委縮させることは昔から知られていました。
しかし、研究して驚いたのは、本人が直接殴られたりしていない夫婦間のDVや暴言で子どもの脳がダメージを受けることです。
虐待とまでは言えない、でも子どもの脳を傷つける可能性がある不適切な養育を『マルトリートメント』と言います。
マルトリートメントは、どのような家庭でも起こり得るものです。
私自身も子育てを振り返るとやってしまっていたことがありました。
一時的なら大きな問題になりませんが、これが長く続くと脳に深刻なダメージを与えるので、多くの人に知ってほしいと思っています。」(友田先生)

では、赤ちゃんの脳がすくすく育つ環境とはどのようなものなのでしょうか。

赤ちゃんの脳を育てる栄養は、親や養育者からの愛情です。
自分は大切にされていると感じられると、赤ちゃんは安心して外の世界を探索し、学んでいけるようになります。
養育者と子どもの間に築かれた信頼関係や絆のことを『愛着(アタッチメント)』と言いますが、これが子どもの好奇心や学ぶ意欲を育むのです。
そして、好奇心や学ぶ意欲が芽生えた赤ちゃんに、知識や考える力を授けるのが、親の言葉がけです。
乳幼児期の学びを研究している高山先生は、「生まれてから3歳までに、親にどれだけ温かい言葉をかけられてきたかが、学力や人格に大きな影響を及ぼす」と言います。

それでは具体的にどうすればいいの?
ひとつずつお話していきましょう。

目 愛情とは「見つめる」こと なぜ、アイコンタクトが大事なの?

赤ちゃんに愛情を伝える方法の一つが、見つめること。
他の動物と違って、自力でおっぱいを飲んだり、お母さんにしがみついて移動し危険から身を守ったりする力を持たずに生まれてくる人間の赤ちゃん。
抱っこされることもあるが、寝かされている時間が長い。
そのため、赤ちゃんには生まれた時から自分を世話してくれる存在に注意を向け、働きかける力が備わっているといいます。
赤ちゃんが泣き出せば、「どうしたの?お腹がすいたの?」とミルクをあげたり、オムツが濡れていないか見てあげたくなります。
こうしたやり取りを繰り返すことで、赤ちゃんはお母さんを信頼し、積極的に働きかけるようになります。
目を合わせて話しかけ、あやすのが人間の子育ての特徴。
親の目を見つめて笑う赤ちゃんには、人への信頼と注意力が育っています。
実はこれが学習の原点。
生後9か月頃には何か見知らぬものに出会うと、親の方を振り返るようになります。
これは親の表情や反応から情報を得ようとする行為で『社会的参照』といいます。
赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩しているとき、犬とすれ違う。
その姿を興味深そうに見つめ、振り返る赤ちゃんに、「大きなワンワンがいるね。」と話しかける。
こうしたやりとりを繰り返すことで、犬というものを学びます。
重要なのは、言葉を持つ前の赤ちゃんは、親の言葉を通じて世界を理解していくということです。
あるものに目を向けても親に働きかけてもらえないと、意味をなさず流れていってしまいます。
赤ちゃんにとって、お母さんは命綱であり、世界を学ぶときの水先案内人です。
そのお母さんに見つめられることで、赤ちゃんは愛を感じます。
お母さんもまた、見つめることで次第に赤ちゃんの気持ちを感じるようになります。

脳によくない事


テレビ・スマホ育児
赤ちゃんの時期は、一方的に流れるテレビやネット動画では、世界を学べないのです。
赤ちゃんは人と関わり、体を動かすことで脳を作ります。
その機会を奪うのはもったいないですね。親の体調が悪い時などルールを決めて活用しましょう。


長くなってきたので、今日はここまでにします。
次回は続きからお話しますね。

本日もお読みいただきありがとうございました。

Meets the Midwifeのご紹介

「株式会社With Midwife」では、企業専属の助産師が24時間365日従業員の方々をサポートする「The CARE」や助産師同士が繋がれるコミュニティサービス「Meets the Midwife」などを運営しています。
詳しくは、弊社コーポレートサイト「What We Do」をご覧いただけますと幸いです。

他にもママや子育てに関する情報をこちらのマガジンで発信しておりますので、あわせてご覧ください(^^)

Meets the Midwife 公式LINE配信中!


公式LINEでイベント情報など配信しております。
LINEお友達登録はこちらからお願いします(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?