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母乳の悩みについて


こんにちは。子育てママのゆきです。

「赤ちゃんが上手に吸ってくれない」「薬は飲んでも大丈夫?」など授乳中は母乳の悩みが尽きませんよね。
今日はママが直面する母乳の悩みについてまとめてみました。

1.母乳のメリット・デメリットって何?

母乳のメリットは、大きく「免疫がつく」「口の筋肉が鍛えられる」「スキンシップが増える」の3つがあります。
まず母乳には免疫成分が含まれており、未熟な赤ちゃんを菌やウイルスから守ってくれる働きがあります。
次に母乳は口を大きく開けて、深くくわえなければ飲めないため、口の周りの筋肉が鍛えられます。
これによって口周りの筋肉が発達し、歯並びが整い、離乳食が上手く噛んで食べられるようになります。
スキンシップは0~1歳半ごろの愛着形成に重要です。
産後すぐの授乳回数は、ミルクが1日約8回に対して、母乳は12、13回。
回数が多い分、スキンシップの機会も増えるのです。
一方デメリットは、母親しか授乳をできないこと。
そう聞くと、母親の負担が大きくなりそうですが、あやす、寝かしつけるなど授乳以外のことはお父さんも出来るので、上手に役割分担をしてみてください。

2.母乳の出が悪い時はどうしたらいい?

母乳は産後2、3日はつまんでもにじむ程度にしか出ませんが、3、4日後ぐらいから徐々に作られて、乳房が張る拡張期がやってきます。
拡張期におっぱいをマッサージしてやわらかくしておけば、赤ちゃんはどんどん飲めるようになります。
おっぱいが硬いと赤ちゃんは上手に飲めず、母親も自分は母乳の出が悪いと思ってしまうことが多いようです。
母乳は赤ちゃんに吸われるほど作られます。
母乳が出ないからといって与えないのではなく、おっぱいを吸わせるか搾乳をして刺激の回数を保ちましょう。
3、4か月ほど続けるうちに、赤ちゃんが母乳を飲む→体が母乳をつくる、という循環が回りだすので、安定的に母乳が出ることが多いです。

3.赤ちゃんが上手くおっぱいを飲んでくれない時どうしたらいい?

おっぱいを上手く飲ませるには、赤ちゃんの口をチョンチョンと刺激して大きく開けさせ、舌の上に乳輪がすべて乗るぐらい深くくわえさせましょう。
赤ちゃんと乳首の間に距離があると、乳首に向けて首を突き出すような姿勢をすることになり、赤ちゃんの首周りの筋肉が疲れてしまいますし、下が口の奥に入って飲みにくくなります。
安定させて飲ませるコツは、赤ちゃんの姿勢をしっかり支えてあげることです。
授乳クッションなどを使ってママの腕の力を抜き、赤ちゃんの首の後ろには小さなピローやハンドタオルをあてがい、乳首を深くくわえられる位置まで体全体を抱き寄せると母乳を吸いやすくなります。

4.乳首の傷や痛み、乳腺炎などの対処法は?

乳首のトラブルは浅飲み、いわゆる赤ちゃんがおっぱいを深くくわえられていない場合に多く起こります。
赤ちゃんがおっぱいを浅くくわえると、乳頭だけに負担がかかり、皮膚が切れてしまったり、痛みにつながったりしてしまいます。
傷ができてしまった場合には無理をせず搾乳でしのぐか、「ラノリン」という自然由来の脂を塗ってケアしてください。
塗った状態でも授乳可能で、およそ2、3週間で改善します。

乳腺炎とは乳管が詰まることで起きる炎症です。
経験的には肩や背中の血流が悪くなっているところに、脂っこいものを食べると詰まる方が多いようですが、医学的には原因はわかっていません。
乳腺炎になると、高熱が出るため、しこりがひどく痛みます。
解消するためには、まず肩甲骨を動かすストレッチを行いましょう。
食事は和食にし、詰まりをとる効果が期待できるハーブティーを飲みます。
葛根湯を飲む人もいるようです。
熱がある場合は、病院で処方された抗生物質を飲むか、マッサージを受けることで、詰まった母乳を排出すると、1日で改善します。

5.仕事と母乳育児、両立のコツは?

お母さんが仕事復帰しても母乳を続けたい場合、冷凍した搾母乳を保育園に預けることになります。
搾母乳は認可保育園であれば受け付けてくれますが、その他の園については対応してもらえるか確認が必要です。
また職場で搾る場合は、職場に保管するための冷凍庫があるかどうかも確認を。
過去に冷凍庫を職場に寄付したというお母さんもおられたようです。
ただ、仕事に復帰して社会に目が向くと、自然とおっぱいの出が減っていきます。
子どもも日中は離乳食とミルクで、夜だけスキンシップ代わりにおっぱいを飲むということに慣れていきます。

6.卒乳はいつから?どうすればいい?

WHO(世界保健機関)では、2歳まで母乳を推奨していますが、子どもの歩きが安定してきたタイミングもひとつの目安として考えてもよいでしょう。
歩けるようになると、日中は動き回るようになり、夜は疲れておっぱいなしでも眠れるようになります。
ただ、基本的には卒乳はお母さんのタイミングで決めてOKです。
断乳するときは、2晩おっぱいをためて、3日目に搾り出す、次はもう少しためてから搾り出すというサイクルを繰り返すうちに、徐々に出が悪くなっていき、最終的には出なくなります。
乳房にしこりが残らないようマッサージをしましょう。
完全に止まるまでは、1ヶ月から6か月と個人差があります。
子どもに対しては、ばんそうこうに絵を描いて乳首に貼るなど、あえておっぱいを見せないようにしていくという方法が有効です。
円満卒乳の秘訣は、唐突に授乳をやめるのではなく、子どもに少しずつ「バイバイして大丈夫かな?」などと予告をすること。
そして、「いっぱい飲んでくれてありがとう」という気持ちを伝えることです。
初めての我慢を伝える機会なので、丁寧に接してあげてくださいね。

過去の卒乳についてのnoteはこちら

いかがでしたか。
今日は母乳の悩みについてお話ししました。

母乳で悩むママの少しでも不安の解消になればいいなと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。

このnoteの他にも母乳のnoteがありますので、こちらもご覧ください。


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