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後悔しないゆる卒乳~続編~

こんにちは。子育てママのゆきです。
小さなお子さんの子育てに奮闘中の皆さん、毎日お疲れ様です。
前回は卒乳についての考え方と、卒乳スケジュールについてお話しました。
今回はその続編で、準備・実践についてです。
ではさっそくお話していきましょう。

0歳からの準備編

①ママのやめどき

後悔しないためにママの気持ちは万全ですか?
気持ちが整理できていないと、卒乳後に後悔することも。
心の準備をチェックしてみましょう。
チェックが2つ以上ついたら、やめるのを考えてもいいかもしれませんね。

◇「授乳は楽しかった」という思い出がある

頻繁な授乳は大変ですが、終わってしまうと期間限定の思い出になります。
いい思い出になるかどうかは、「母乳やミルクをあげられてよかった」「授乳中の顔が可愛かった」「毎日の授乳をよく頑張った」と少しでも思えるかどうかが影響します。
周囲にせかされて卒乳を決めると子どもが泣くことに耐えられなかったり、後悔したりすることも。

◇次の妊娠を急いでいる

母乳育児中で月経が再開していない場合は、授乳をやめることで、月経が再開して排卵が起きやすくなります。
高齢や妊娠しにくい体質などの理由で「次の妊娠を早めに」と思っているなら、卒乳を計画してもいいタイミングです。
ミルクの場合は卒乳を急ぐ必要はありません。

◇たくさんお酒が飲みたい

飲酒するとアルコール血中濃度は15分でピークに達しますが、母乳の場合はコップ1杯程度なら次の授乳までに2~3時間空けば、分解されるので心配し過ぎることはありません。
ただ「お酒を飲まないとストレスがまる」「量を気にせず飲みたい」場合は、たくさん飲むと、赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼす可能性があるので、卒乳を考えましょう。

◇乳腺炎などのトラブルが多い

母乳の場合、食事に気を付けているのに、乳腺炎を繰り返す場合は、ママの体に負担がかかっていることが考えられます。
赤ちゃんに噛まれて傷が付くと、授乳そのものが苦痛になることも。
何度も繰り返して辛いようなら、卒乳を考えてもいいです。
乳腺炎の最中はやめると悪化するため、トラブルのない時期に卒乳を。

◇夜中に何度も授乳で起こされてつらい

一晩に4回以上起こされるなど睡眠不足の場合は、まずは「日中によく遊ぶ→おなかが空いてよく食べる」という生活サイクルを整えてみましょう。
食事のタイミングが合わずに、夜中におなかが空いて起きているのかもしれません。
生活を整えても頻繁に起きる場合は、強硬策としてやめることを考えます。

◇先輩ママの体験談をいろいろと聞いた

「卒乳して夜中にぐっすり眠るようになった」「いざ卒乳すると寂しくて後悔した」など、親子の数だけ卒乳体験談があります。
後悔しないためには、良かった話も後悔した話も色々聞いたうえで、自分たち親子に合うやめ方やタイミングを探ってみるのがおすすめです。

※その理由、卒乳は必要?※

「卒乳するべき」と思われているものでも、実際にはその必要がない者もあります。卒乳を考えている方は、その理由が本当に卒乳を必要とするものなのか、確認してみましょう。

「ママが服薬するときは母乳をやめるとき」

ママが薬を飲むと、母乳にその成分がわずかに移行しますが、抗がん剤やうつ治療に使われれる薬以外は、赤ちゃんに有害なケースはほとんどありません。
授乳に影響の少ない薬を選んでくれることも多いので、主治医に相談してみましょう。

「仕事に復帰する前に卒乳した方がいい」

母乳の場合、夜間や休日だけ飲ませることは可能なので、無理に卒乳することはありません。
保育園など集団生活に入ると病気にかかることが増えるので、授乳を続けている方が栄養補給できます。
また、帰宅後のスキンシップが増えて、お互いに情緒面の安定につながります。ミルクも無理にやめる必要はありません。

②子どものやめどき

母乳やミルクを「やめてもOK」な生活になっていますか?
母乳やミルクは体と心の栄養源。なくても大丈夫なように食事や生活が整っているかチェックしてみましょう。
チェックが8つすべてについたら、やめるのを考えてもよいかもしれません。

◇ストローやコップが使える

母乳やミルクは栄養源と同時に、水分補給源。
卒乳後に病気になった時に、母乳やミルク以外は受け付けない状態では、脱水症状を引き起こしやすくなります。
ストローやコップに慣らしておき、水やお茶など、飲めるものを増やしておきましょう。

◇3回の食事とおやつをしっかり食べる

「授乳をやめたら食事をしっかり食べるようになった」という体験談が多いですが、子どもにとっては食事をしっかり食べられるようになってから卒乳をしたほうがスムーズに移行できます。
ママも一緒に食べるなど「食事は楽しい」という雰囲気づくりをしながら、母乳やミルク以外の大好物を増やしましょう。

◇日中、母乳やミルク欲しがらないことが増える

母乳の場合は、泣いたら「とりあえずおっぱい」というママは少なくありません。
おっぱいに頼りすぎていると、卒乳後のぐずりに手こずります。
抱っこなどのスキンシップをし、「一緒に遊ぼう」「絵本読もうか」などと、日中は母乳やミルクを欲しがらなくなるような過ごし方に変えていきましょう。

◇ママの言うことを理解している

ゆる卒乳は突然母乳やミルクを与えられなくなるのではなく、事前に「おっぱい(ミルク)にバイバイしようね」と言い聞かせながら、進めます。
話が通じているのかどうかを観察することも大切です。
「鳥さんが鳴いているね」「お花がきれいだよ」など共感し合える時間を増やしましょう。

◇体を動かす遊びが大好き

寝返りやハイハイ、つかまり立ち、あんよや外遊びなど、子どもの発達に合わせて体を動かすようにしましょう。
たくさん運動して離乳食をしっかり食べ、コテンと寝る生活リズムを組み立てると、授乳への執着が薄らぎ、卒乳に近づきます。

◇パパや祖父母などママ以外との触れ合いがある

パパや祖父母などは、強力な育児の味方。
日ごろから子どもと積極的に触れ合ってもらうように働きかけ、よい関係を築いておきましょう。
卒乳するとき、ママの姿を見れば「おっぱい欲しい」と泣きますが、ママ以外の人にお世話をしてもらうと、あきらめやすいです。

◇あんよが上手にできる

安定して歩けるようになったり、走って体を動かせたりするようになると、母乳やミルクを飲めないストレスを遊びで発散しやすくなります。
あんよが安定してくることが、卒乳を考え始める時期の目安になります。

◇就寝前の「儀式」を増やしておく

卒乳前日まで、就寝前にミルクや母乳をあげていてもいいのですが、寝る前の習慣に授乳以外のものも用意しておくと、卒乳当日に困らなくて済みます。
絵本を読んだり、マッサージでスキンシップを増やしたり、授乳前後に寝かしつける「儀式」をいくつか取り入れておきましょう。

~1歳からの実践編~

残り1ヶ月:「バイバイの日」を決めよう

親子共にやめどきの条件を満たしたら、いつ頃がベストかあたりをつけてみましょう!
ママの気持ちと子どもの発達を確認(上記の準備編でチェック)し、どちらも準備態勢が整っているなら、具体的に「バイバイする日」を決めましょう。

ママが卒乳を考え出した時点で、子どもが勘づいていることが多いので、母乳やミルクへの執着が強くなることも。
多少の執着なら授乳回数は増やさず、「バイバイの日」まで、しっかり向き合って授乳を味わってくださいね。

残り2週間:卒乳を言い聞かせてみよう

バイバイする日のあたりをつけたら、子どもの意思を確認します。
反応次第では日程を変更してあげて。
嫌がる子も、すんなり受け入れる子も、子どもに聞いてみるとわかります。

いつ卒乳すればいいか悩んだら、子どもに聞いてみるのがおすすめです。
1歳を過ぎたら大人が言っていることはたいていわかるので、強く拒否するなら「卒乳は早すぎる」というサイン。
それほどぐずらないなら、カレンダーを見せて「この日になったらバイバイしようか」などと提案してみましょう。


いかがでしたか。
長くなってきたので今日はここまでです。
次回、いよいよ卒乳当日編と、その後のおっぱいケアについてお話ししたいと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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