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知っていますか?隠れ産後うつ

こんにちは。子育てママのゆきです。

皆さん、「産後うつ」っていう言葉をご存じですか?
待望の赤ちゃんが誕生して、うれしい気持ちの一方で、気分が落ち込んだり、イライラすることはありませんか?
一時的な「産後ブルー」で終わることも多いと言われていますが、長引く場合は「産後うつ」が進行している可能性もあるようです。

誰でもかかる可能性がある「産後うつ」

産後うつになる可能性は、産後女性であれば誰にでもありうるんです。
その原因は、産前産後のホルモン変動と子育て環境が大きいようです。

妊娠中に分泌されていた女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが激減し、授乳ホルモンであるプロラクチンが急増するなど、産前産後はホルモン状態が大きく変動します。

妊娠中は普段より多く分泌されるインスリン(血糖値を下げる働きをする)の分泌が産後は減少し、体調の変化を引き起こすケースもあります。

また近所付き合いの少ない核家族も、原因のひとつだと指摘されています。
パパも子育てに協力的になってきたとはいえ、帰宅が遅い人も多いのが現実。

ママが一人で子育てを背負う重圧は、精神的な疲れやイライラを引き起こしやすいといえます。
頑張り屋、一生懸命でまじめな人ほど、思い通りにいかないときに落ち込みやすい。

育児に関しては、一生懸命に取り組むママが多いですから、産後は誰でも産後うつになる可能性があるのです。

隠れ産後うつとは

最近増えていると懸念されている「隠れ産後うつ」とは、「自分で産後うつと気付かないまま、つらさを我慢して受診しない状態のこと」をいいます。

産後女性は、赤ちゃんのお世話に追われるので、小児科には行っても自分のことで病院に行くのは難しい。
子連れで受診できる精神科はほとんどなく、心療内科や精神科への抵抗も大きいため、受診する方は少ないです。

ですが、近年の孤独な子育て環境のために、実際は軽度の産後うつは増えているのではないかと推測されます。
マタニティーブルーとも呼ばれる「うつ状態」は産後2~3日で発症し、1週間程度で治まることがほとんどです。

一方、産後2週間以降に気分が落ち込み、イライラや疲労が続くなどの症状が2週間以上続く場合は、医学的には「産後うつ」。

重度になると、自殺願望や母子心中の恐れがあり、周囲も異変に気付くことが多いのですが、軽度の場合は発見されにくいものです。
発見されない軽度の産後うつが「隠れ産後うつ」です。

放置すると重度になる場合もあるので、2週間以上落ち込みが続く場合は、産後うつを疑いましょう。

2週間以上、気分が落ち込んだ時は受診を

軽度のため、きっかけがあれば自然に症状が治まる人がいる一方で、悪化すれば重度になるケースもあります。

気分が晴れないなどの症状が2週間持続したら医学的には「うつ状態」なので、一度受診することをお勧めします。

本人は症状に気付かないことも多いので、軽度でも重度でも家族がおかしいと感じたら受診を勧めていただきたいと思います。

ただし、身体的・精神的な回復には休養が大前提です。
本来であれば、パパや家族が育児に関わり、ママが定期的に休養がとれる環境をつくることが予防にも、回復のきっかけにもなります。

治療法について

母乳育児を頑張っているママほど、服薬治療に後ろ向きになるそうですが、母乳を続けながらできる治療もあります。

漢方など母乳に影響のない薬もありますし、カウンセリングのみで回復するケースもあります。

精神科受診に抵抗があれば…

精神科受診に抵抗があれば、信頼している産婦人科の先生や、や小児科の先生に紹介状を書いてもらう方法もあります。

精神科=服薬と決めつけず、専門家に話を聴いてもらい、休息できる環境づくりや周囲に助けを求めるきっかけにしていただいてもいいのです。

周囲のサポートが回復を後押し

難産だった、産後体調を崩した、育児が孤独だったなど、発症のきっかけは千差万別。

闘病中は、症状が理解されず、「みんな大変だよ」「怠けてる」などの言葉に苦しむ人も少なくありません。
回復への道のりはさまざまですが、家族が病気を理解し、家事や育児へのサポートがある人は、ない人よりも回復が早いと感じているそうです。

焦らず、症状のある自分を許してあげることも大事です。
まずは、無理のないスピードで日々を過ごせるようになることが第一歩ですよ✨


いかがでしたか。
産後うつは、誰にでも起こり得るということをご理解いただき、ご本人も今の自分を認めてあげること、周りの人達も産後うつについて真剣に考えていただけたらなぁと思います。

本日もお読み頂きありがとうございました。


このnoteの他にも産後うつのnoteがありますので、こちらもご覧ください。


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