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ママの疲れ、イライラは体の冷えが原因

こんにちは。子育てママのゆきです。

今日は、女性にとって特に大切な「体の冷え」についてお話ししたいと思います。
私も30台半ばを過ぎてから、急に体の冷えを感じるようになり、そして体を温めることの大切さを同時にとても感じています。
しかし、育児が忙しいばかりに、ついつい自分のことは後回しになってしまうことって多いですよね。
放っておくと、思わぬ病気に進展してしまう「冷え」に向き合ってみませんか。

肩こりや肌荒れなどは冷えが原因⁉

体の熱は肝臓などの内臓や筋肉でつくられて、脳や内臓などを温めて働きを助けます。

血液は、その熱を酸素や栄養素と一緒に各器官に届け、老廃物や余分な脂質を回収して戻ってくるので、血流が悪化すると熱が運ばれにくくなります。
また、筋肉に届く栄養が減ると、熱がつくられにくくなります。

体が冷えると、このように本来、体に備わっているメカニズムがうまく働かず、貧血や不眠、イライラ、肌荒れ、偏頭痛など、さまざまな症状となって産後女性を悩ませるのです。

産後は体が冷える条件がたくさんある

妊娠中に筋力が低下して熱をつくりにくくなり、出産によって血液を失っている状態になります。

さらに、骨盤が開いて内臓や下半身への血流が滞りやすくなっています。
また、育児に取り組む中でストレスを感じると、交感神経が抹消の血管を締めるため、血流が滞りやすくなるのです。

また、妊娠中の女性にとって、お腹の赤ちゃんは37℃の体温を持つ最高の「湯たんぽ」の役割を果たしています。
しかし、出産したとたん湯たんぽがなくなります。

加えて、妊娠中に湯たんぽを長く抱き続けたことで、女性自身の体温調節機能が低下しているため、体が冷えやすいのです。

「冷え」が続くとどうなるの?

冷えといってもタイプが色々あります。

  • 手足が冷たい

  • 上半身はほてり、下半身は冷えている

  • 手足は冷えているが、顔・胸・背中は汗をかいている

「たかが冷え」と軽くとらえがちですが、気付かないで放置したままでいるとどうなるのでしょうか。

「冷え」が重病を後押しする危険も!

冷えを放置し続けると酵素の働きを阻害します。

酵素とは、体の代謝を助けるたんぱく質のことです。
体の中では常に酵素が働いて、食べ物を栄養に変えたり、壊れた細胞を修復したり、老化の原因と言われる活性酸素を中和するなど、新陳代謝を助けています。

この酵素が一番活発に働く体温は36.9℃前後。
それより体温が低くなると活動が鈍ってしまうのです。

酵素の種類によっては、数%から50%近くまで機能が低下します。
一見、冷えとは関係のなさそうな病気とも結びつく恐れがあると言われているのです。

①老化

老化の原因にもなるという活性酸素。
その毒性を中和する際に酵素が働いています。
冷えて酵素の働きが鈍くなると、前身の老化の速度がアップ!
当然ですが、冷えて皮膚表面の血行が悪くなれば、肌のしわ、たるみ、かさつきから老けた印象にも。

②生理不順・更年期障害

血液の循環が悪化すると、子宮や卵巣に必要な栄養が届きにくい上、血液が臓器内によどんでしまうこともあるため、生理不順や生理痛が起こりやすくなります。
冷えが続くと、交感神経の緊張も続くことから、更年期の自律神経失調症状も助長することになります。

③妊孕力の低下

女性ホルモンを生み出すためにも酵素は不可欠。
女性ホルモンの分泌が順調でないと妊娠しづらくなり、内膜症などの病気にもかかりやすくなります。

④免疫力の低下

免疫細胞とは、白血球のこと。
血流が悪くなり必要な場所に白血球が届かなければ、免疫システムが働かなくなるのは道理。
また免疫細胞をつくるにも酵素が必要です。
冷えは多角的に免疫力を低下させます。

⑤肥満・メタボリックシンドローム

冷えるとラードが固まるのと同じように、体内の脂肪分は冷えによって白く固まって沈着します。
脂肪が血管内に付着すれば、動脈硬化を進める要因になってしまいます。
また脂肪を代謝させる酵素や、血糖値を下げる酵素の働きが悪くなってしまうため、生活習慣病が悪化しやすくなります。

すぐできる「体の冷え」改善法

体の冷えは万病のもと。
健康でぽかぽかのママでいるために今日からできることをいくつがご紹介します。

①食生活:温かいものを

冷え対策の基本は、飲み物や食べ物から熱を取り込むこと。
体温より冷たいものを飲食すると、体が冷えるのは当然。
加熱できるものは、温めて食べることで体に熱を取り込めます。

赤ちゃんを寝かしつけてから冷えきったご飯を食べるときは、レンジで温めるひと手間を惜しまないで。

体内に取り込まれた食べ物は、消化吸収されて熱を生み出します。
その臓器の働きを助けるのは、色が濃い食材

寒い地方や寒い時期にとれる根菜類などは体を温めます。
反対に、夏野菜や暑い地域でとれる南国フルーツなどは、体を冷やします。

②服装:3つの「首」と下半身を守る

体の中に熱を取り込んだら、その熱を逃さず、新たな冷えを取り込まない防御も大切です。

熱の出入り口になるのが、首・手首・足首という3つの首です。
また、血液の多くが経由するおへそ周りと、腰・二の腕・太ももは熱を逃しやすい部位です。

それらの部位を温める工夫をしましょう。

子どもを冷え性にしないために

子どもの平均体温は、およそ30年間で約1℃下がっています。

《原因》

  • 冷たい食べ物(代謝を下げる)

  • おやつの油分(代謝を下げる)

  • 厚着(熱を生み出せない)

親が寒さを感じると1枚多く子どもに着せるため、熱を生み出す練習が出来なくなってしまいます。
おやつの量と適切な服装を心がけましょう。

③セルフケア:熱を作り、運べる体に

飲食物で熱を取り込み、冷えの侵入を防いでも、なお改善しないときには、セルフケアが有効です。
本来、体の循環を高めるためには、日光を十分に浴び、夜ぐっすり眠り、ゆっくり入浴することが基本ですが、育児中はゆっくり入浴する時間がないという人も多いでしょう。

セルフケア1:湯たんぽやカイロ、腹巻で温める

湯たんぽやカイロは強い味方。
血管が集まるおへそ周り、腰、太ももを中心に温めて。

腹巻をつけるのはもちろん、腰に湯たんぽを当てて授乳をしたり、炊事の時にお腹と腰にカイロを貼れば、育児中でも熱を取り込むことが出来ます。
最近は湯たんぽも、小豆などで作られていたり、レンジでチンして繰り返し使えるものなど色々あります。

お家で過ごす時間が増えたという方も多いでしょうから、1つ温めアイテムを用意してみるのもおすすめです。

セルフケア2:日常生活の動作で足首を意識的に使う

足首を意識的に使うようにするのも、熱を足先まで巡らせる有効手段。
意識して背伸びの動作を取り入れてみて。

家事の合間でも意識して取り入れることで程よい筋トレになります。

私は米ぬかの湯たんぽを日常使いに

私は自分用に3つほど米ぬかでできたレンチンできるパックを持っていて、体の温めに活用しています。

少し喉が痛いなと感じたときは首の上に置いて温めながら寝たり、生理痛やお腹の調子が良くないときはお腹に当てています。

座り仕事の時には温めたものをお尻の下に敷いて座るのも温まっておすすめです。お尻や腰に当てると、自分でも気づいていないとき下半身が冷えていることに気付くんですよね。


いかがでしたか。
今日は「冷え」についてお話させていただきました。
皆さん、大切な体を少しでも冷えから守っていただきたいなと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

参考:AERA「ママの心と体セルフケアBOOK」「家庭でできる自然療法」
東城百合子著


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