子ども食堂・地域食堂と繋がる
昨年、佐倉の秋祭りで常磐植物科学研究所の皆様と岩渕薬品のスタッフでそれぞれ焼きそばと焼き芋のチャリティー販売をし、その売上で市内の子ども食堂(地域食堂)2カ所にクリスマスチキンをプレゼントさせていただきました。
それ以外にも、私たちは普段地域の子ども食堂に協力することで関わりを持たせていただいていますが、今回は子ども食堂で実際に食事しながら、訪れる方々や運営するボランティアの方たちと交流させていただきました。その中で地域の方々のあたたかい繋がりを感じることができましたので、ご紹介させていただきます。
1.子ども食堂・地域食堂とは
子ども食堂・地域食堂は食事を通じて地域の子どもから大人まで様々な方が交流する憩いの場であり、千葉県佐倉市には現在17数カ所(2024年2月時点)あるそうです。主に地域のボランティアの方々や社会福祉法人、NPO団体が運営しています。
2.「ミライ食堂」について
2024年3月「ミライ食堂」を訪問させていただきました。ここは2022年7月にスタートした千葉県佐倉市弥富地区の子ども・地域食堂で、どなたでもご参加いただけるそうです。
"食べたものがあなたになる"
"食べたものがあなたになる" をモットーに、未来を育める場所にしたいという願いを込めて「ミライ食堂」と名付けました。
使用する野菜は有機栽培農園から分けていただいたものが多く、手作りした無添加の調味料も積極的に使っているそうです。
開催日と場所
「ミライ食堂」では毎月第1日曜日の11:30〜14:30に「坂戸区民館」(千葉県佐倉市坂戸1200−1)でオープンしています。
3.代表の寺尾さんにお話を伺いました
子ども・地域食堂を始めたきっかけ
代表の寺尾さんが「ミライ食堂」を始めた想いをお話してくださいました。
寺尾さんの息子さんが小学2年生の頃不登校になり、子ども同士の接点がなくなってしまった時期がありました。「子どもは、子ども同士の交流の中でしかできない成長がある」と考え、学校に行けなくても子ども同士が交流できる場所があったらいいのになと思ったそうです。
また、ご自身の子どもの頃より、外で走り回って遊ぶことが少なくなったようにも感じていました。今は安全面への配慮からそういった時代の変化もありますが、親が遠くから見守りつつ、子どもたちが自由に外で走り回れるような環境もつくりたいと考え、それが「ミライ食堂」スタートのきっかけとなりました。
子どもの成長が見られる喜び
「ミライ食堂」では現在、子どもは幼稚園年長から中学2年生までの約15人、大人は6人ほどが定期的に手伝いに来ているそうです。
息子さんへの愛情から生まれた子ども・地域食堂でしたが、手伝ってくれる子どもたちのそれぞれの成長を見られることが、今では大きな喜びになっていると話してくださいました。
ボランティア活動への想い
寺尾さんが初めて「ミライ食堂」をスタートする時、ご家族のことやご自身のお仕事もある中で、時間や労力を家庭以外のところで提供するということについて悩んだといいます。
実際に「ミライ食堂」をスタートしてみると、来てくれる子どもたちと関わり、楽しそうにしている様子を見ることで、とても幸せな気持ちになることに気がついたとおっしゃっていました。
今は手伝ってくれる子どもの人数に対して、大人が少し足りていないと感じているそうです。子どもの気持ちを汲み取りながら、それぞれのペースで気持ちよく過ごすために、大人の方でサポートしてくださる方がもう少し居てくださるといいなとおっしゃっていました。(お手伝いにご興味のある方は「ミライ食堂」InstagramのDMからメッセージしてみてください。)
4.いただいたお食事のこと
選べるメニュー
この地区には外食できるようなお店少ないということもあり、外食気分を幅広い世代の方にも楽しんでいただきたいと考えているそうです。(ここにお越しになる方の7割は大人の方だそうです)
訪問させていただいた日も4つのメニューから選ぶことができました。
120食分の仕込みは前々日から
寺尾さんは前々日から仕込みをスタートさせるそうです。そして前日にはお手伝いの方々と一緒に準備、当日は掃除やテーブルセッティングの後、120食分のお食事を提供されています。
※120食なくなり次第終了で、ご予約は前日までだそうです。価格は大人は500円・子どもは200円。
お腹いっぱいになる盛り沢山な内容!
私、ゆうなみも選べるメニューから春巻きを選択し、この日はひなまつりということもあり、ちらし寿司や副菜2種と汁物という盛り沢山な組み合わせをいただき、味わいました。どれも手が込んでいて、とてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
寺尾さんのおっしゃるように、子どもたちが楽しくいきいきとお手伝いしたり、遊んだりしている空間で過ごし、とても幸せな気持ちになりました。「ミライ食堂」の皆さん、ありがとうございました。