NPO法人設立までの道のり 〜後編〜 ビジョン?ミッション?
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ビジョンって何?
NPO法人(特定非営利活動法人)には、活動の内容という面から見て、「課題解決型」と「価値創造型」の2種類があると言われています。
社会にある「マイナス」をなくす(課題解決)だけでなく、「プラス」を生み出す(価値創造)。
どちらかの要素だけというより、団体によってその比率が異なっている、というところがほとんどのようです。
どちらの割合が多いにせよ、大切なのは
一体「どんな団体」で「どんな使命を持っているのか」、
そして「どんな未来を作りたいのか?」です。
何となく自分の中だけでぼんやりと抱いているだけではなく
「他の人にも伝わる言葉で」作り上げる必要があります。
なぜなら
最初から団体に興味を持ってくれる人なんておらず、
いろんな方と団体について長くじっくり話せるわけでもない。
的確な言葉で、今まで何の関わりもなかった人や知っていただいた人に興味を持っていただき、活動に参加していただいたり応援していただけるようにならなくてはならない。
そして同じくらい、集まってくれた仲間に対し、私が何をしたくてどういう方法でそれを行っていくのか?
どうして一緒に活動してほしいと思ったのか。
仲間を集めてからは、それを言葉にして伝えていく必要がありました。
一般的に、「ビジョン」とか「ミッション」という言葉で表現されるものです。
もともと考えを言葉にするのが得意ではない私。
このビジョンを作る段階が一番苦しかった覚えがあります。
どういう言葉がいいか、何をどうしたいのか、もっと具体的に、もっと「なぜ」が伝わるように…
この時期は、寝ても覚めても「ビジョン」のことを考えていました。
どうしても考えつかず、街中で「ビジョン」という文字や言葉を目にするとちょっとアレルギー反応が起きるレベルになったり…
発起人である副代表理事の2人も、もどかしかったと思います。
”私”が見たい未来
そもそも、多分私が死ぬまではプールの状況が大きく変わることはないでしょう。
私がプールの仕事に困ることもそんなにないかもしれない。
他の、もっと力があって能力のある誰かが何とかしてくれるかも。
じゃあなんで、私はNPO法人を必死になって作っているのか?
その時間で、インストラクターとしての腕を磨いた方がいいんじゃないか?
そもそも、私が感じているプールの課題は、本当にNPO法人として取り扱うべき「社会課題」なのか?
仲間が集まったこの段階で、こんなことを考えてしまっていたのです。
今までは個人事業主として、一人で活動してこればよかった。
自分のクラスのお客様を楽しませることを考えていればよかった。
ビジョンが思いつかないなんて、NPO法人にするだけの「思い」がそもそも足りないのかもしれない…
ぐるぐる堂々巡りをしていた中、私がとった手段は「人を頼る」ことでした。
先人たちの「ビジョン」に関する本を読んだり、この新しい活動をするにあたってお世話になった人に相談したり。
そうしてもがいた中、プロの方へ相談する機会を得ることができました。
その方と行ったのは、「団体のこと」ではなく、まず「私自身の中」を掘り下げる作業。この作業を通して、やっと「ビジョンの輪郭」がぼんやりと見えてきました。
何ヶ月もの対話や思考を通して、今時点で自分自身のこと(「どうして私が」、「私が何を」)を頭の中から掘り起こし削り出すことができました。
まだまだ口下手な私です。
掘り起こした考えや思いを、言葉を磨きながら皆さんにお伝えしていけたらと思っています。
日本プール利用推進協会のミッション
”できない”を”できる”に変える
ーソフト・ハード・マインド
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あらゆる重力からの解放で 生きている時間を豊かに
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プール前提社会の実現
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