指示待ち人間が出来上がる理由
■指示待ちは3通りに分類できる
あなたの職場にも「指示待ち人間」という存在はいないだろうか。僕の職場を見ているとこういう人がやたら目についてしまう。
こう言っている自分も上司からしたら指示待ち人間の一人なのかもしれない。
指示待ち人間という言葉は最近になって出てきたもののような気がするが、おそらく
中高年層の方々による「今どきのワカモンは!」
的な流れで言われるようになったのだろう。
指示待ち人間と言っても僕は3通りのタイプがいると思う。
①指示をしないとマジで動けないボーっとした人
②動けるんだけど、動き方がわからない人
③動こうとしたけど、いざ動いたら怒られて以来動きたくなくなった人
が僕の思う指示待ち人間の分類だ。
■①指示をしないとマジで動けないボーっとした人
このタイプに関してはもはや手の施しようが無いと思う。こういう人はっきり言って「天然キャラ」だ。もう、本人の意識改革無しに変えることができない。
■②動けるんだけど、動き方がわからない人
このタイプに関しては、比較的若い人で見られるような気がする。あとは、若くなくてもその職場に来て日が浅い人とか。まあ、要するに
仕事の仕方がイマイチわかっていない人に多い。
だから、こういうタイプの人に対しては仕事の仕方を丁寧に教えることで「指示待ち人間」というレッテルをはがすことが可能になる。ここで重要なことは、
上司は仕事を丁寧に教える役割が担えてこそ上司なのかな
と僕は思う。
そういう仕事を教えて、その部下がスムーズに仕事をできるようになった場合、それで自信をつけて次の仕事においても積極的に取り組んで、分からないことがあれば上司を頼りにするかもしれない。
こういう人って結構いるもので、
それまでは指示待ち人間としていたけど、そのうちに自分から動ける人間になる
ことも多い。
大事なことは
分からないときに分からないことを言いやすい空気感を作ってあげる
ことなのかなと思う。部下が何で指示を待ち、自分から動くことを躊躇っているのかがわかるかもしれない。
■③動こうとしたけど、いざ動いたら怒られて以来動きたくなくなった人
絶対に避けたのが、この③のパターンだ。
いろいろ仕事のことを考えている部下もたくさんいるもので、その部下が
「こうしたら改善できるかも!」
って思うことをいざ言ってみたり、やってみたりするんだけど、それに対して上司が、
「余計なことすんじゃねえ」的な態度
を取っちゃうと
「もう、やーめた。」
ってなってしまい、最終的に
半永久指示待ち人間
になってしまうのだ。
これだけは本当に避けてほしいと思うのだ。アイデアっていうのは、案外若い部下も持っていることが多いわけで、それを提案しやすい空気感をしっかり作ってあげないといけない。そして、自分が上司だった場合に、それに対して否定的なら、相手をまずは肯定した後で、否定する理由を述べる義務があるのかなって僕は思う。
■指示待ち人間になる理由を探る努力を
指示待ち人間っていうと完全にその人自身に問題があるように聞こえてしまうが、実際は上の3パターンの人がいて、①はどうしようもないけど、②と③は重要な仕事におけるヒントを与えてくれる存在になり得るように感じる。そういう部下と上手く手を組めばより良い仕事に繋がるだろう。
なので、上司として仕事をされている皆さんは、指示待ち人間を悪く言わないでください。そして、どうしてそうなってしまったのかを再度考えてみてほしい。