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「アナスタシア~響きわたるシベリア杉~」で人生が完全に変わった
舞い降りたもの
2012年、東京都の渋谷。スクランブル交差点という、世界で最も人が多く、ありとあらゆることが混ざったカオスな場所。そこで私は、<運命>と出合った。いや、運命という言葉さえも稚拙に思えてしまう。天から最大の贈りものがふっと私のもとに舞い降りてきた。まるで、美しいピュアな雪の結晶のように。やさしく、そっと、繊細な結晶のように。
そして私はそれを無意識に受け取ったのだった。
18、9歳のときだった。
私は知らなかった。全く知らなかった。その手にしたものが、何の変哲もないものが、自分の人生を、生き方を、まるっきり完全に変えてしまうなんてことを。
アナスタシアとは
「アナスタシア~響きわたるシベリア杉~」とその本には書かれていた。どこかの草原に佇む女性の美しい絵が載った表紙。それは、渋谷スクランブル交差点にあるブックファーストという本屋さんにあった。何気なく手に取った。そう大して本の中身を読んだわけでも、惹きこまれたわけでもないのに、なぜか買っていた。
アナスタシア。そんな名前聞いたこともないし、シベリアやロシアといった単語にも親しみがあるわけでもない。しかし本を読み進めていくと、私は自分の中に眠っていた何かが急に眼を覚ますような感覚を覚えた。
衝撃
衝撃だった。
この感覚をどう言葉にしたらよいだろう?
そのときのことは鮮明に覚えている。
私は山手線の電車の中で本を両手に広げながら、震えていた。
「内側のもの」が震えていた。魂なのか心なのかはたまた脳みそなのか分からない。そんなことはどうだっていい。何か私の中にあるものが震えていた。確かに感じるこの感覚。目には見えない。でもすでに私に存在するこの気持ち。フィーリング。私のすべてを肯定してもらえた気がした。どうして私がこんなにも生きづらいのか、心苦しいのか、つらいのか、それが感覚的に紐解かれていくような気がした。これは何?この気持ちは何?そんなことを思いながら夢中に読んでいた。
アナスタシア。シベリアの森にすむ女性。私もおなじ女性。もしかしたら同じ女性だからこそより響いたのかもしれない。
「そう、そうなの、そう感じていたの!!!!まさにそうなの!!!」彼女の言葉が私の中に眠る本音を言葉にしてくれていた。言葉にできない安堵感がゆっくり、じんわり、深いところから広がっていった。
『ねぇ、どうして周りの人々は幸せそうじゃないの?』
『なぜ、なぜみんな働かなければならないの?』
『ねぇ、どうしてこんなにもこの世界は堅苦しいの?美しい生き生きとしたものがないの?』
『ねぇ、どうして男性は女性の肉体ばかり気にして本質を、魂を、みてくれないの?どうして女性を自分の快楽のためだけに求めるの?』
『ねぇ、どうして私の心はいつも苦しいの?何かによって生きる喜びを奪われているように感じるの?』
『どうして、この先に希望の光がみえないの?何に向かって進めばいいの?私は誰をお手本にしていけばいいの?』
『どうして他のみんなはこのことにさえも気づいていないの?平気なの?通常にやっていけているの・・・・・?』
どうして、どうして、どうして・・・・・?
一粒の炎
あれから9年たった今、やっと言葉にできたが、当時はこんなどうしようもないモヤモヤがずーっと心の見えない奥深くにあったのだと思う。
その感覚が、靄が晴れていった。
嬉しかった。心から嬉しかった。
そのときからだったと思う。私の心には、魂には、小さな希望の炎が生まれた。それは一粒の燃える光のよう。本当に自分の心を静めないと感じることも難しい、炎。希望。光。けれどそれは確実に存在している。何か生きる気力みたいな、その根源にあるエネルギーのようなものが生まれたのだと思う。
そして私の生き方や人生は、私が思っていたよりもずっと、その小さな小さな一粒の炎が実は先導してくれることになるのだった。闇雲に進んでいるかのように思えるときでさえも、ちゃんと導いてくれた。
これを読んでいる方の中で、もし人生に希望を見いだせないのでいるなら、苦しいと感じているのなら、暗闇の中にいると感じているのなら、どうしていけばいいのか分からないと思っているのなら、ぜひ一度アナスタシアという本について調べてみてほしい。
当時の私がそうだったように、あなたの中にもきっと温かいものが生まれるはず。
私が救われたように。
あなたへ。私はここにいます。美しい夢をみながら。
そして私たちの周りが、地域が、国が、世界が、花咲き誇る楽園、幸せな園へと変化していくことをイメージしながら。
これから、アナスタシアというシリーズ本について、私が9年間ともに歩み考えて、理解して、識ったこと(この場合の「しった」は「知った」ではなく、物事の本質の奥深くにある宇宙の叡智から気づきを得た、というニュアンスです)からを少しずつアウトプットしていきたいと思います。
※画像はアナスタシア読者の方がインスピレーションをえて描かれた絵です。
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