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普通のビールが好き!を唸らせたWITCH CRAFT MARKET #01

昨年、実家の畑で栽培したホップを使用したビール。

えーと、私、土で手や靴が汚れるの嫌い、虫が嫌い、そんな私が育てたホップを使用したビールは個人的にも格別です。

このビールはこの町の特産品として売り出したいとの観光協会からのありがたいオファーもあり、色々と試行錯誤した結果に完成したビールです。

この町でお店を始めて3年。
隣接のバーを始めてもうすぐ5年。

いずれも、地元のお客様というより、町外や県外、出張のお客様が多い。
=クラフトビールがそんなに地元に根付いていない!!!

何を試行錯誤したか…
バーで働く中で感じていた事。
もちろん週末は2次会3次会でそれなりに賑わっていたバーだけど、“やっぱ普通のビールがいいよね、、、”という地元のお客様が多い。
そんな町の新たな特産品としてクラフトビールを造る=必ずこの町の人たちにも飲んで欲しい!!!

クラフトビールが苦手な理由は嫌でも聞いてきた。(わりと常連さん)
だからこそ、その人たちに絶対に“美味しい!”と言わせるビールを造りたいという私の意地も。

色々と試行錯誤した結果、エール酵母だけではどうしてもクラフトビール苦手な人の要素が出てしまう。だからと言ってラガー酵母だけを使ってもクラフトビールファンには響かない。
そこで、昨年夏ごろに少し流行っていたラガー酵母をエール酵母の温度帯で発酵させたCold IPAをさらにアレンジし、WITCH CRAFT MARKET #01ではラガー酵母とエール酵母を独自に配合したミックス酵母を使用。

その他色々とあの手この手(詳細は端折ります)でようやく完成したビール!

私はまず初めに完成したビールを
絶対クラフトビールを美味しいと言わなかった地元のとある方へ持って行った。

一口飲んで
“うん!これ美味しい!これなら俺も飲める!”
との、嬉しい嬉しい反応!!!!!

この一言で私は自信満々にこの商品をリリース!!!
(もちろん、この時点で完成品なので、飲めないと言われてもどうしようもないけど…)


2022年5月現在、こちらは完売していますが
販売している中で、お客様の反応もとてもよく、徐々に愛着がわいてきてこれならまた作りたい!と思えるビールは、初めてだったかもしれない。


そして、土や虫が苦手な私は、もうそろそろ今年のホップの手入れいう仕事が待ってます。。。

2021年初ホップ畑

追伸。
ホップ農家になりたい!というご相談もよく頂きます。
私はこういう仕事をしていて、さらにブルワリーと直結で働かせて頂いているからこそ自分で栽培したホップを使用したビールを造る環境にあります。とてもこれはありがたい事です。
が、ホップ農家だけで、、、で今のところ生計を立ててる農家さんは日本ではほぼいないと思われますので、ご注意を。