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Bob Marley & The Wailers - No Woman, No Cry / ノー・ウーマン、ノー・クライ - 1974

んでもって、ボブ・マーリー。
レゲエを知らない、聞かないという人でも、さすがに彼のことは知ってるんじゃないかなあ…いやさ、音楽好きな人ならになりますけど。

彼のことは映画化もされているし、その存在を語られることは多いし、ある意味で象徴的なアイコンですしね。
レゲエの世界だけでなくて、マリファナ信者?みたいな人からも神格化されてるっちゅーか~なんていうか…

映画「ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド」2012

今回のタイトルで上げた曲も、どっかしらで聞いているって、そういう人は多いと思うんですよ。結構どっかしら、テレビやラジオやBGMで掛かっていることは多いし~

んでもって、ジャマイカ人なボブですが、お父さんはイギリス人(白人)で、お母さんがジャマイカ人。両親の年の差はなんと45歳っっ

音楽で食べていけなくて、バンド組んでも、お金にならなくて、レコード出しても泣かず飛ばすという状況の中、転職しまくって副業しながらの期間が長く…ミュージシャンとしては不遇の時代をたくさん経験した人です。
アメリカに渡ってからも、しばらくはそんな感じで。

そして、政治に対する批判的な歌とかを歌っていたせいもあって、脅迫とか嫌がらせとか、色々と叩かれること多く、最悪なことには襲撃され、銃弾を受けてしまったり…なんてこともありました。

撃たれた二日後にコンサートに出て、
「このコンサートを開くことを二か月半前に決めたとき、政治なんてなかったんだ! 僕は人々の愛のためだけに演奏したかった」「この世界を悪化させようとしているやつらは休みを取っていない。なのになぜ僕に休むことができるか?」と語ったり。

ジャマイカで開催された「ワン・ラブ・ピース・コンサート」で、そのコンサートを見に来ていた、マイケル・マンリーとエドワード・シアガの2人の党首をステージ上に招き、和解の握手をさせることもしたし、アパルトヘイト反対運動に加わったり…そんなことをしているものだから、アフリカ諸国の国連代表派遣団から第三世界平和勲章を授与されたり。

「ワンラブピースコンサート」

そういう意味でも「愛と平和(ラブ&ピース)」な人です。

マリファナと汎アフリカ主義、ラスタファリ運動も、彼の人生を語る上では欠かせないけど…

「Simmer down 」1963

「One Love / People Get Ready」1977

レゲエの代名詞、代表曲とも言うべきおなじみの曲。でも何故だろう。この曲聞くと自然と涙が出ちゃいます。明るい軽やかなサウンドの曲なんですけどね。

「Trenchtown Rock」1971

「Get Up, Stand Up」1980

そしてやはり、この曲ですかね。

「No Woman, No Cry」1974

わりと一般的にも知られている曲で、カバーバージョンも無数に出ている。ボブ・マーリーを語るときに必ずと言っていいほど流れる曲で、聞きやすいというのもあるし、やっぱりいい曲だし、聞けば聞くほど味があると思う。
噛めば噛むほど味が出てくる、スルメのような曲かなって。

もう泣かないでってのは、苦労したお母さんのことかなあ…って思っちゃう。

とはいうものの、ボブ自身が作った曲ではなくて、幼馴染のヴィンセント・フォードが作詞作曲した曲なんですがね。

「Could You Be Loved」1980

それにしても36歳は早すぎました。

駆け足のような人生を生きて、愛と平和を実現しようと歌って、メラノーマと脳腫瘍の転移であっと言う間に終わってしまった…

弾丸のように時代を駆け抜けていった、偉大なミュージシャンの一人でした。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/02/02 掲載記事より転載


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