Paul McCartney& Wings - Mull of Kintyre / 夢の旅人 - 1977
ビートルズが来日した頃、私はまだ幼児で、物心ついた時には既に解散していたわけです。
てなわけで、リアルに聞くことになったのは解散後。
それぞれソロ活動に入ってからで、ポールに関してはウィングス時代から入ったんですね。リアルだと、どうしてもその時代になっちゃう。ジョージもこの頃は精力的に活動していたし。ジョンは一休み中(育休)だったかな?
ウィングスの結成は、ビートルズ解散翌年の1971年。カメラマンだった奥さんのリンダを、無理やりキーボディストに仕立て上げ、元ムーディ・ブルースのデニー・レインの三人を軸として結成されました。
そして、解散する1981年までの10年間で、8枚のアルバムを発売。たくさんのヒット曲を生み出しました。
「Band on the Run / バンド・オン・ザ・ラン」1973
ソロになった今でも、演奏することの多い曲ですね。
「Jet / ジェット」1973
これもウィングスの代表曲。
「My Love / マイ・ラブ」1973
「Live And Let Die / 007死ぬのは奴らだ」1973
これ、ロンドンオリンピックのオープニングで使われましたねー 女王陛下の007からのバトンタッチで…けど、ちょっとダルダルな演出だったのは否めないな。
James Bond and The Queen London 2012 Performance
あと「レット・イット・ビー」はオリンピックには合わないよって思った。
「Junior's Farm / ジュニアズ・ファーム」1974
「Silly Love Songs / 心のラブ・ソング」1976
「ハイハイハイ」も「あの娘におせっかい」も、ヒット曲たくさんあるから選びきれないですっっ
「Uncle Albert~Admiral Halsey / アンクル・アルバート〜ハルセイ提督」1971
「Give Ireland Back To The Irish / アイルランドに平和を」1972
これはポールには珍しいプロテスト・ソングですね。
ビートルズ時代にも、「ブラック・バード」とか、いちおう書いてはいるけど。
The Beatles 「Blackbird」1968
プロテスト・ソングやメッセージ・ソングと言えば、どちらかというと、ジョンの十八番って感じで、ポールはチャリティーはやっても、こっちのほうではあんまイメージない人だと思うのですが。
でも、決してそういう主義主張がないわけでも、実際的な活動をしていないわけではないのですがね。
原題はGive Ireland Back to the Irishで、
直訳すると、「アイルランドをアイルランド人に返せ」
アイルランドでは一位になりましたが、イギリスでは多くのメディアで放送禁止になってしまいました。
んでもって…肝心のアイルランドの血の日曜日事件とは、1972年1月30日にロンドンデリーにて、非武装の市民デモに対して、イギリス軍が発砲して13人の死者を出したこの事件のこと。
U2は「サンディ・ブラッディ・サンディ」として歌ってて、アイルランド系であるジョンもこの事件のことは歌にしています。
「血まみれの日曜日」「ザ・ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」(ポールのこの歌の方が先に出てまして、ジョンはそのことに批判的なコメント残してたりする)
John Lennon & Yoko Ono 「The Luck on the Irish」1972
さてさて…そしてメーンエベント?
私がポールというか、
ウィングス時代の曲で一番好きな曲は…
「Mull of Kintyre / 夢の旅人」1977
原題の「Mull of Kintyre 」とは、
スコットランド西部に位置するキンタイア岬のこと。
このキンタイア岬に対する自然賛美。故郷(ではないけど)の土地やそこに住まう人々に対する気持ち。暮らしの素晴らしさ…そういったもんって感じな歌かなあ…
日本で言うならば、ご当地ソングに近い? いさや、そういうのとも違うか。
でも、牧歌的でフォークロアな、このまったりのんびりとした素朴な空気感がよいのです。
バグパイプもいい味出してますし…
して、MVはなぜか二種類あったりします。どちらもいいですが、上に貼ったものは、キンタイア岬の住人たち参加バージョンなので、それも捨てがたいですよね。
ちなみにレコーディング時、リンダは出産で産休に入っていたから、実際には参加していないのでした。ビデオだけ参加ってやつか…そして、この曲はリンダのお葬式の時にも使われました。
たまーに聞きたくなるポールの名曲です。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/01/30 掲載記事より転載
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