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Case Study-No.16「母と子の縁(えにし)」

【スピリチュアル・カルテNo,14】O・Sさんのケース

家族や親子として生まれてくるのには、それなりに意味がある。

すべての魂はひとつであるという、
ワンネスの考え方は脇においておくとして・・・
いちおう親子というの魂の上ではあかの他人として考えるべき。

「血」や「家」に縛られる必要はなく、
ギブアンドテイクの関係を築くべきなのだ。
何故なら、魂は合意の上で、その環境、その親を、
自らが必要とする経験を与えてくれる関係として、
保護者として選んでくるのだから。

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さて、
講師をされているその方は離婚されて、
小学校一年生になる娘さんと2人暮らし。

この娘さんとの関係で彼女は悩んでいた。
娘さんはとても難しい性格で、何かというと自分に絡んでくる。
2人はいつもケンカばかり。
彼女自身、娘さんのことを生まれた時から「可愛い」と思えずに、
そんな自分のことを責め続けていた。

娘のことを「憎たらしい」と思い、
愛することができない自分をどうしてなんだろう、
母親なのに・・・と思う、と。

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とはいうものの、最初から、良い母親になれる人なんていない。

女だから、子どもを産んだから子供を愛せるなんてのは、
彎曲した母性神話もいいとこなんだよね。
母性に多大な期待を寄せすぎてる、
男性社会の誤った観念というのかな。

すべての母親が子どもを最初から愛せるわけじゃない。

とにもかくにも、
彼女にはそうやって自分を責め続けたことでオーラがひずんで、
離婚の傷もあいまって、ボロボロだった。
「男なんて、もうこりごり~」って思いもあったし・・・。

で、オーラに触れた瞬間、ふと・・・過去が見えてきた。
彼女と娘さんの過去生だ。

ロシア・・・だろうか? よく分からないけど、
寒いほうのヨーロッパということは解った。

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彼女は貴族の男性だった。
過去生の娘さんは貴族の女性。

2人はこのときは、あかの他人として社交界で出合った。

まだ独身でプレイボーイだった彼(Oさん)は、
今の人生とはキャラクターというか、
パーソナリティがかなり異なっていて、
とてもクールで、淡白というか・・・感情的には冷淡な面もある男性。
シニカルっていうのかな、人と距離を置き、少し斜めに世を見ている。
退廃的な貴族社会においては、
そうした「あきらめ」は環境が培ったものというか、
処世術として必要というのか・・・
当時の彼らが誰しもかぶらざるを得ない
「仮面(ペルソナ)」だったのかも知れない。

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