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Case Study - 番外編「桜の涙~心象風景としての記憶」

遠隔ヒーリングで垣間見させて頂いた風景

その人の心の中に深く落としている影
心の奥底に深く眠らされた 無意識の中に沈む澱

遠い遠い記憶の彼方に、埋没させられた
とある春の日のワンシーン

それはそれは、古い映画のように
とても印象的で
美しく、叙情的で、詩的な切なさにあふれていて

それとは対照的に
そのような景色を心に閉じ込めることになった
母としてのその人の、閉鎖的で意固地な心が
様式美を伴って、心にインプリントされた風景と
とてもアンバランスで
なんとも言えないやるせなさがありました

基本、遠隔ヒーリングはしごく普通に
氣(エーテル・バイタリティ)をお送りするだけで
セラピーが目的ではないので
意識的にリーディングはしないのですが

たまに覗かせて頂くことがあったりするのです

(普段は見ることはないですよ。受け身で情報をもらうだけ)

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さて
目の裏に映ったその光景は
ひらひらと、大量に室内へと舞い散る桜吹雪
それはまるで
光とともに障子を通り抜けているかのように
耐えることなく降り注ぎ
その室内、畳の大広間には
伏して倒れている男性の姿
そして、その下に流れる赤い血

桜の花びらは
動かずにいるその人の上にも
静かにはらはらとずっと降り注いで

決して正装(裃)ではなく 
普段着の着古したそれを着ているその人は
介錯人のない切腹をして、果てていたのです

人が自死をして、その遺体を見ているというのに
(現実ではなく、あくまで脳裏に映ったイメージ
妄想的な創られた映像であったとしても)

現実離れをした 
その静かな光景は

まるで黒澤監督や溝口監督の
古き好き時代の時代劇映画のワンシーンのよう

光と影が織りなす 
時間のない空間に閉じ込められた
なんとも言えないドラマがそこにありました

とは言っても
これだけでは何もわかりません

これは一体何を意味しているのか
どういう状況であるのか

この方の過去生の記憶であるのか
そうではない別のものなのか・・・

氣を送りながら
私はその情報を探させて頂きました

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戦国の世が遠くなった、天下太平な江戸の時代
地域までは分かりませんが

その男性・・・切腹していた男性は
その家の長男として生まれ 
当初は跡取りとして、大切に育てられたようです

ですが
武術の稽古中、事故というか故意というか
禁じられていた真剣でのやりとりをしてしまい
左腕を失うことになってしまったのです

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