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心理的離乳~私は私、あなたはあなた

  きっと、きっと誰もが 何か足りないものを
  無理に期待しすぎて 人を傷つけている
                                     by Every Little Thing「Time goes by」

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私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。
                     by ゲシュタルトの祈り

小中学生の頃、私はどちらかと言うと女子が苦手だったので、男子などと遊んだり話したりすることの方が多かったです。幼稚園児からの幼馴染も男子でしたし。もちろん女子の友達はいたけれど、あのトイレも一緒に行かないといけないと言った「いつも一緒」につるむことや同調圧力的なものが苦手で、レズっぽいベタベタした関係性を求められるのが本当に嫌いで、耐えがたい苦痛で。休み時間を過ごす分には、隣の席の男子や親しい男子グループと面白おかしいことをくっちゃべってる方が気楽でした。

でもそうすると、「男好き」とか、陰で叩かれちゃうんですけれどね。とくに私が話している男子のことを好きな女子とかが居た日には、もうライバル視されて大変なわけですよ。(私は単純に男子からして、話しやすい女子であっただけなんですがね)

さて、そんな私が良く話す男子の一人に、モテ男クンがいました。某部活のキャプテンで顔もジャニーズ系。なので、女子からキャーキャー騒がれる対象なわけです。私の従妹と彼の妹が友人で同じ団地の同じ建物に住んでいたりする。それもあって、私は彼の私生活や秘密を知っていて、向こうも私も秘密を知っている。しかし、それで恋が始まるなんてのは少女漫画の話。お互い対象外で、彼はママンスキーな超ウルトラマザコン。私は私で彼と同じ部活のとある人をいつも目で追ってるのが、バレてたわけです。そんなんで向こうは私を応援してくれてた系(情報提供者的な)。まあ、話は合う相手で共通の話題もそれなり。友達としてはいいやつなんですけどね。でも外野(彼を好きな女子)がうるさいから、そこはそれで難しいものがありました。

ある日、彼がポツリ。「みんな、自分の外見しか見てないから」その時は「?」でした。多分、そんなことを言ったのは、私の友人が彼の事を好きで、私に手紙(古典的だがラブレター)を渡してくれと頼んできて…そう言う、間接的に告白されることにうんざりしているのを知っていた私ではありましたが、その手のことを断った日には「やっぱり、あなたも彼の事を好きなのね!」みたいなめんどくさいことになるのが解ってたので、引き受けざるを得ず。で、気が重いながらも、うんとーと…〇〇ちゃんからと渡したときに彼が言ったセリフ。

「モテる男も大変だねぇ」なんて、お気楽にその時は言ったもんですが。

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高校時代、お互いグループは違うけど、親しくしていた友人がいました。学校ではそれぞれ別の友人たちといて、学校外で仲良くしているって感じ。その子は、めちゃ可愛いアイドル系のハーフ顔美少女。属しているグループは今風で言うと、スクールカースト上位な綺麗目の眩しいお洒落女子集団。毎週のように先輩や同級生男子に告白されて、他の学校の男子からも待ち伏せされるような子でした(でも、全部振ってた)。なんでそんな子がダサ芋な私と親しかったのかと言うと…話しかけてきたというか、誘ってきたのは実は彼女の方だったり。「今度うちに遊びに来て」と言われた時には頭の上「?」状態。

はい、自宅が同じ方向で彼女の方が2つ先の駅。近いっちゃあ近いわけです。断る理由も無いから、不思議に思いながらも土曜の午後に遊びに行った時…彼女がヲタクであることが判明したわけです。漫画好きで、なんと彼女の部屋の本棚にはムーが並んでいた!

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その時には私、クラスメイト相手に占いとかしていたりしたから、なんかまあ…同類の匂いをかぎ取ったのか??w 漫画やアニメの話もよくしてましたからね。確かに彼女のグループの人たちは、ムーとかオカルトとか、無縁な人たちです。そんな話は絶対に出来なさそうっっ汗 

そうですね。彼女とはなんだかんだ長い付き合いでした。卒業してからも交流ありましたよ。高3の時にはバイト先も同じとこだったしね<デニーズ

で、めちゃイケメンからコクられても断り続けていた彼女の歴代彼氏、そして旦那様は…「えっ?」と思う個性的な容貌の方が多かったなあ。美女と野獣的なっっ汗 そして、彼女の場合、自分から振っても振られたことは一度もないってのがミソです<勝率100% 不敗の女

でも、彼女はやっぱり「見た目」でいつも見られてしまう。外見で判断されて、勝手に理想化されて、一方的なイメージを持たれてしまう。それはそれで人知れず重荷なことだったりしたのでした。

はい、女性からは妬まれますしね。普通にしていても、「気取っている」「すましている」とか叩かれてしまう。おじさんや若い人を問わず男性社員たちからは、やはり「可愛いね、綺麗だね」‥と憧れの目で見られて、そのように遇されることから、彼女自身は何もしていなくても「媚びを売っている」とすべてを容姿だけで優遇されて徳をしているように言われてしまう。そんな風に傷ついていることを、理解されることは少なくて。

かと言うと、別の美人さんな友人は…そういうのを強みにしていると言うか何と言うか、周囲のやっかみをまったく意に介さず、強くたくましく、逆風を上手く利用して世渡りしている人もいますけれど。

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で、むかーし付き合ってた元カレの話なんですが。一緒に歩いてても、必ず女子が振り返るいわゆるイケメン。男性からも「彼氏、かっこいいね」って言われるような風貌。なので、モテ男クン。どうしてそんなんが私と?と言うと、単にブス専で先方の好みのタイプだったからのよう。私と言う彼女がいるのを知っていても、コクって来たり、迫ってくる女性と言うのはいまして(まぁ、こんなおかちめんこが相手じゃ勝てると思うわね、皆さん)。なので、より取り見取り状態なわけですけれども。やっぱ「みんな自分の見た目しか見てない」とはこぼすわけです。はて、どっかで聞いたセリフだ。

ブス及びブサメンには縁のないセリフ。

顔が…見た目がなまじ良いと、そこだけしか見てもらえない…と言う事だそうです。顔でしか判断されない。勝手にイメージ持たれて、理想の王子様として美化されて、一方的に思いを寄せられて、妄想や期待を膨らまされたあげく、「思ってた人と違う」と…勝手に失望される。

中身を見てもらえない…とは、美男美女に共通する悩みのよう。

カッコイイ人だから、こうに違いない。こういうことをしてくれる人に違いない。こういうセリフを言ってくれるはずだ。こんなことはしないだろう、こんなことはありえないだろう。

そして、その妄想で創り上げた理想の脳内イメージと当人の間に差異があったりすると、勝手に失望して、期待外れだったとばかりに非難してくる。傷ついた、傷つけられたとばかりに。

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私は類クンが好きでした<コミック

当人にとっては勝手に祭り上げられて「オモチャ」にされたみたいな…そんな傷がつくわけです。自分はアンタらの期待に応え、満足させるために存在しているわけじゃないよ…と。

見た目も才能の内と…そういう容姿の特性を利用して、それらを人気の種に換えて、人々の偶像を演じることでそれをお金と言う対価に換算して、アイドルやスターと呼ばれる存在になっていく人もいるわけだけれども、それは一部の人であって、そうではない人の方が多いわけです。割り切れるなら、ホストとか、そういう生き方も天賦の道でしょうが。

いい男もいい女もトイレには行く。おならもするし、あくびもする。寝起きの寝ぼけた顔はみっともないし、バカなことも言うし、思ったり、考えたりもするし、おかしな趣味や性癖もあったりする。朝から晩まで素行を崩さず、カッコイイやカワイイ、キレイを保てるわけじゃない。性格的に欠点もあるし、得意なことも苦手なこともある。容姿で得をしていることもある分、損をしていることもあったりする。それ含めて、まるっとその人自身だったりする。

でも、他人はたいていその一部だけを見て判断し、そこに勝手な期待を抱いてはそれ以外のことを見ようともせず、拒絶して否定する。そのような意外な面があると知った時には、自分の方が騙されたとばかりに裏切られたような反応を示したりもする。

この人はこういう人だという決めつけ。そして、こうあるべきだ、こうでなくてはならない…という、理想を押し付けて、自分が勝手にその人の中に理想を投影して見出していただけなのに。自分の世界の中だけで創り上げたその人を見ていただけなのに。

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…起きた現実は問題じゃないの
彼女が悪いんじゃない 
もちろんパパが悪いのでもない
誰も…悪くないのよ

ただ…私の期待が
私の眼に彼女を悪者に見せていただけ…だって
…あとでそう気が付いたの

何かに期待を持っているとね
人って自分の都合のいいようにしか
物事を見ようとしないし フェアな判断が出来ない…

そして…思い通りにならなかったなら 悲しみや怒りが出てくる

逆に それで自分に期待があったかどうかが解るんだけど

家族ならなおさら
毎日毎日 惰性で続けている期待に全然気づかないよね
受け取るのがあたりまえで感謝も感じなくなる

だから応えてもらえないと
まるで裏切られたような怒りや悲しみを感じるのよ

~略~

大切なのはたぶん
期待することが悪いことじゃなく…
期待しないように無理に人と距離を置く事でもなくて…

自分がいつも人に期待している事を
ちゃんと自覚していることだと思う

知っていればずいぶん違うもの
相手への怒りや自分の悲しみも軽くなると思うし…

(その上で選べたらいいね…
今 起きている現実を自分はどう受け止めるのか
大切なのはその現実ではなく
自分がそれにどう意味付けしたいのか…という事)

                     by 有吉京子「まいあ」

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それは私のような仕事でもあったりしますね。

このblogに書かれていること…文章を読んだり、セッションを受けてくれたことでのその解釈や印象から、勝手にすごい人だと、求めていた人だと…そう思ってくれるまではいいのだけど。

ちょっとでも相手の期待から外れていると思うと、とたんに失望したり、あるいは非難・否定してくるのね。たぶん私が相手を満足させないから。

そうした時には、

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。

このゲシュタルトの祈りを何度も復唱することになる。心の中で。

多くの人に情報提供と知識のシェアをしようと思って、公開しているこのblogだけど、私自身が私のために書いているblogでもある。仕事にしてもそう。総ての人を満足させようと思って、している仕事ではない。そのような努力はすれど、そこが目的でも目標でもない。

必要な人が、その人に必要なことを見つけてくれればいい…それだけ。誰か特定の個人の向学心を満たすためだけに、その人一人のためだけに公開している情報でもblogでもない。お客さんとしていらして下さっている方のセッションのフォローとして、これからいらして下さるかも知れないお客さん予備軍のため(そりゃ、仕事としている以上、少しはPRと言った営業活動の側面もありますよw)。セッションで質問されたことや前々からストックしてあること。今書いておきたいこととか、書けることとか、優先順位つけてたり、書かなきゃと思ったこととか、都合あってのこと。

私が楽しむために、私自身の喜びとして、私が書きたいこと、表現したいことを書いている。それだけ。そのための場所。承認欲求を満たすために、blogを書いたり、SNSやってるわけじゃないしね。

読む人すべての人が理解できる内容でもない。全部伝わるとも思ってない。この仕事だって、他人に認められるために…すごい先生だと言われたいがため、誰かに褒められたくてしている仕事ではない。

勝手に期待されて、憧れの目で見られて、教祖様みたいに持ち上げられて、「そういうの、イヤなんすけどっっ」と辟易して、こういうのってちょっとなあって…そう思ってると、次の瞬間には持ち上げた神輿を突き落とすがごとく、「ガッカリしました」みたいな?「思ってた人と違う」そういう失望感を味合わされたことがまるでこっちのせいであるが如く、捨て台詞を言う人。だから、スピ好きとかスピヲタは嫌いで、あんまし関わり合いたくなんですけどって、苦笑するしかなく。

一体、あなたたちは何をしたいんですか?って思う。

何を他人に期待して、何を求めているんですか? 依存先をいつも探して。他人に質問してばかりではなく、少しは自分の頭で考えることも始めたらいいのに。ほら、世の中のこと、もう少し見渡して御覧なさいな…とも。

ご自分の小さく狭い世界の中で考えてばかりいるのではなく、もっと辺りを見回して、日本の将来のこと、アフガニスタンのこと、香港のこと、温暖化のこと。世界で起きているあらゆる事象に目を向けて見なさいなって思ったりする。

そして、過去の時代においてこの人だった人は、相変わらず今生においても「働きたくない」ってずっと言ってますよ。本当に人はなかなか変われないものですねっっ溜息  自分を「甘やかしてくれる」環境が大好きなんだなあ。天使大好きだとかで困っちゃう。

私は天使が~とか言うのには臍で茶が湧いてしまうか、ふーんと言う感じで。宇宙人が~とかいうのも、あーそうなんですねって感じです(彼らの存在は否定しませんが)。風の時代とかの煽り的キャッチコピーも、だから何的なスタンスかも。こういう仕事をしていて、このような世界側にいる人間ですけど。否定はしないけど、同意できないことも多いということです。

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だから知りたいんです!
私には何が解らなかったのか!
それが…自分の問題でもある気がして…

そうよ麗奈
人の成長は 
まず他人の問題が他人だけの問題ではないと
気付くことかに始まるのよ

「人を使う」という意味は…
人を鏡にして映している自分の問題に気づくという事…

自分…なのよ いつもいつも…自分

(すべての表現者が抱えている究極の課題
真の表現者になるための…
…表現者が…その魂を表現する事は)

概念や固定観念 自分がこれまで使ってきた思考パターン
その全てから一度離れることで…
頭のレベルから意識下のレベルへ入っていくという事

こうしようとかこう踊ろうとかの
頭の中の計算を手放す事

計画すればそれ以上のものを生み出す事が出来ない
あなたは頭で計算しただけの
実体のない「ライモンダ役」を踊ってしまう事になる…
潜在意識下にある美しい真実の声も耳に届かず…

他者の存在を忘れなさい
永い間使ってきた自分のパターンを壊しなさい
常に…頭の中を支配している諸々の雑念や執着
こうありたいとか 人にこう見られたいという
自我を捨てなさい

そうすれば…
あなたは初めて自己の内奥に足を踏み入れて
真実の自分と出逢う事が出来るでしょう…

                  by 有吉京子「まいあ」

すべての力の源なるものよ
その光、あまねく世界を照らせり
我が心をも照らせり
我が心もその光となさしむるがため

そしてそのような出来事に出合う度、ゲシュタルトの祈りを自分に言い聞かせ、ガーヤトリを自分と彼らのために祈ったりするのです。

そう、私はあなたたちが正しいことを証明するために、私の知識を伝えているわけではない。私の仕事をしているわけでもない。私は私が知っていること、所有していることを、それを必要としている人のために開示しているだけのこと。出合うことも出合わないことも、役立てることも役立てないことも、信じることも信じないことも、すべてはその人の自由。

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