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Michael Nyman - The Heart Asks Pleasure First / 楽しみを希う心「 ピアノ・レッスン」1992

実のところ「ピアノ・レッスン」の映画は未見なのでした。

確かこの曲は、たまたま購入した、クラシカル・クロス・オーバーな曲とか癒し系の音楽を集めた、オムニバス的CDに入っていて(たぶん)…それで聴いて、

「あ…!」

…と、ハートに一発に染み込んで、魂の奥底までダイレクトに響いた曲でした。ツボに入ったというのかしら。

やっぱ自分は、ピアノの曲って好きなんだなぁ…と実感。

「The Heart Asks Pleasure First」1992

人によって感じる内的心情や、思い描く叙情的イメージって異なるわけですけど…

私の場合、この曲から引出されるイメージって、
荒れ狂う冬の海にて、そそり立つ岸壁に激しい波が叩きつけられている…そんな風景。

それも北の寒い寒い冬の海(フィヨルドとかそんな感じ)。
空はもちろん真っ暗で、風が吹き荒れ、船も近づけないほどな大嵐。

そういう心の原風景を思い浮かべてしまいます。
それはまるで、激しい慟哭に満ちた人の感情の様相のよう。

もしもピアノが弾けたなら…自分の気持ちを込めて、
この曲を弾いてみたいなって、そう思ったりしますが。

如何せん弾けませんからっっ 残念w

てなわけで、聞くだけに止めています。

こっちはトレイラー

映画「The Piano」予告 1993

そうですね。まず「映画」も見ましょうよって感じかなw

なんか見ようとは思わなかった映画なんですよね。
音楽は一発視聴でドスンと来て、気に入ったのに。ははは…

さて、マイケル・ナイマン。
私はこの曲で知りましたが、もちろん活躍はそれ以前で。
英国王立音楽院とキングス・カレッジ・ロンドンで作曲法や音楽史、バロック音楽、民族音楽などを学んだ、正当派の音楽家。また、音楽評論で始めて「※ミニマル」の概念を持ち込んだのも、実はナイマンでした。

して、たくさんの映画音楽を担当しています。

「The Draughtsman's Contract」1982

映画「英国式庭園殺人事件」の音楽を担当。ヘンリー・パーセルの曲を元にしているそうです。

「Chasing Sheep is Best Left to Shepherds」1982

「A Zed and Two Noughts」1985

映画「Zoo」

「Drowning By Number 2」1988

映画「数に溺れて」

 「The Cook, the Thief, his Wife and her Lover」1989

映画「コックと泥棒、その妻と愛人」

「Monsieur Hire」1989

映画「仕立て屋の恋」

「Le Mari de la Coiffeuse」1992

映画「髪結いの亭主」

「Anohito No Waltz」1994

こちらはトヨタクラウンのCM曲。
映画「彼女たちの関係」のサントラ曲「Waltzing the bird」を改題してシングルカットしたものだそう。

「Noises, Sounds and Sweet Airs」1994

戯曲「テンペスト」を元にしたオペラのための曲とのこと。

「Diary of Anne Frank」1995

日本のアニメ、「アンネの日記」

Hilary Summers「If」1995

「アンネの日記」の主題歌。

「Enemy Zero」1997

セガのゲーム音楽も担当したことがあったり。

「Time Lapse」1985

「Memorial」1984

「Here to There」1993

「Knowing the Ropes」1980

「The Claim」2000

映画「めぐり逢う大地」

「The Man With The Movie Camera」2002

無声映画「カメラを持った男」

「Nathalie」2003

映画「恍惚」

こんな風に数えきれないほど、その他にもたくさんの映画音楽、ご自身のバンドによる曲があったりします。
うん、私好みだ!

とは言うものの、やっぱ「ピアノレッスン」のイメージが強いなあ…って言うか、ナンバーワン曲かも。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2020/09/28 掲載記事より転載


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