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Ritchie Valens - La Bamba / ラ・バンバ - 1958

「音楽が死んだ日」の時に紹介した、三人のミュージシャンのうちの一人…リッチー・ヴァレンスはメキシコ系アメリカ人のシンガーで、本名をリカルド・エステバン・バレンスエラ・レジェスと言います。

1950年代にブームを巻き起こしたロックンロールのスターの一人で、2001年にロックの殿堂入りをしていたり。

幼少期から音楽に馴染み、ギターを始め、
16歳でバンドを作って、1958年にスカウトされてデビュー。

「Come On Lets Go / カム・オン・レッツ・ゴー」1958


「Donna / ドナ」1958

でもって、「ラ・バンバ」はこの「ドナ」のB面でした。

「La Bamba / ラ・バンバ」1958

そして、このシングルを出した翌年の1959年。

乗っていた飛行機がトウモロコシ畑に墜落。
まだ17才という若さで、仲良しだったバディ・ホリー、
ビッグ・ボッパーとパイロットと運命を共にしたわけです。

え・・・? 写真が17才に見えない??
うん、そうですねっっ 30代でも通じると思いますっっ汗

彼の死後、「ドナ」は全米2位に、
「ラ・バンバ」は22位にチャートイン。
けれど、我々日本人がよく耳にする馴染みのある曲は、
たぶん、やっぱり「ラ・バンバ」の方。

そして1987年に彼の伝記映画「ラ★バンバ」が公開され、
ロス・ロボスがカバーしたことから全米1位となり、
こちらのバージョンが日本のCMやテレビのBGMでよく使われたので、オリジナルよりも有名かもだし、そっちを聴いてる人の方が多いはず。

映画予告「ラ★バンバ」1987

演じたのが、ルー・ダイアモンド・フィリップスで、
こっちのヴィジュアルの方がティーンエイジャーっぽいし、
彼のことを本物のリチャードと誤解している人もいるみたいですっっ

ロス・ロボスのカバー 1987

ヒスパニック系のバンドです。なのでスペイン語。
こっちのカバーの方が聴きなれているかな、私も。

もともとメキシコ民謡を元にした曲でして、メキシコ民族音楽とキューバのソンがベラクルスで独自に発展した、「ソンハローチョ(son jarocho)」と呼ばれる音楽の一つ。

メキシコのベラクルスにて300年以上、歌い継がれていて、
昔は結婚式などでよく歌われたそうですが、今はもう歌われなくなってしまったとか…

スペインのフラメンコやアフリカ系メキシコ人のリズムなどを取り入れた曲で、バイオリン・ハラナ・ギター・ハープなどを用いて演奏されます。

タイトルの「ラ・バンバ」は、
スペイン語の動詞 bambolear
(「ゆらめく」「よろめく」などの意)
によると考えられています。

リッチー・ヴァレンスの「ラ・バンバ」はロック調にアレンジしたもの。そして、他にも様々な人がカバーしていたりします。

ザ・フォーク・クルセダーズ カバー  


トリニ・ロペス カバー


ダスティ・スプリングフィールド カバー


ニール・ダイヤモンド カバー


ジョーン・バエズ カバー


ヤングブラッズ カバー

うーん やっぱオリジナルか、ロス・ロボス二択かなあ。

して、16歳から17歳までのたった二年弱で、2枚しかシングル出してないのにも関わらず、彼はロック史での伝説の人となったわけで…
それって凄いことだよなあって思ったりします。


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/08/01 掲載記事より転載


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