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Gene Pitney - Louisiana Mama / ルイジアナ・ママ - 1961

ジーン・ピットニーと言うことで、「リバティ・バランスを撃った男」と迷ったんですが、一般受けのするこちらの曲をばチョイスしました。

「(The Man Who Shot) Liiberty Valance / リバティ・バランスを撃った男」1962

とはいうものの、映画のために作られた曲だと言うのに、肝心の映画では、主題歌とも挿入歌としても使われてないという謎。して、日本で日本語でたくさん、カバーもされてたりする歌。

映画予告「The Man Who Shot Liberty Valance」1962

西部劇と言えば、ジョン・フォード監督。彼の作品と言うとジョン・ウェイン、そしてジェームス・スチュワート。懐かしい映画ですね。リー・マーヴィンの悪役ぶりも良かった。

さて、ジーン・ピットニー。
アメリカはコネチカット州出身のシンガーで、高校でバンドを組んだのが音楽生活のスタート。1959年にビリー・ブライアンと言う名前でデビューするも、とくにこれといったヒットはなく、1961年に再デビューすることになり…

「I Wanna Love My Life Away / 恋なんておサラバ」1961

こちらがヒットします。

で、二枚目が「ルイジアナ・ママ」なんですが、この時は不発なんですね。

「Every Breath I Take」1961

三枚目のこちらがヒット。

「Town Without Pity / 非情の街」1962

こちらもチャートインして、五枚目の「リバティ・バランスを撃った男」がヒットしたことで、ヒットシンガーの仲間入りを果たしました。

「Every Breath I Take / 恋の痛手」1962

「24 Hours From Tulsa」1963

「Backstage」1966

「She's A Heartbreaker」1968

で、60年代前半はヒットメーカーでしたけれども、後半は全米ではチャートインせず、全英でのチャートインのみ。70年代以降は活動の拠点をイギリス、ヨーロッパに移しますが、これと言ったヒットに恵まれませんでした。

さてさて

「Louisiana Mama」1961

二枚目のシングルのこの曲、アメリカでは不発だったものの、日本では何故かヒットしたのですよ。

飯田久彦さん カバー

なんと、40万枚売り上げたそうです。そんなこんなで、オリジナルもヒット(日本でだけね)。って、ことで肝心のアメリカの人たちからしたら、寝耳に水。そんな歌知りませんがな…になっちゃうかもですね。

実際、とある写真集の方がルイジアナに行って、この曲のことを聞いてみたところ、みんなに「知らない」と言われたと…

「ルイジアナ・ママを誰も知らない―スナップ的アメリカ論」と言う、ご自身のエッセイ本にて語られていたりしますっっ

なんかベルギーでのパトラッシュ「フランダースの犬」みたいっっ

こんな感じで、この曲と言うとツイストですねっっ 
こんな風に日本でだけ有名な歌って言うのも、わりとあったりするザマス。

そして、ジーン・ピットニーは作曲家としての一面もあり、自作以外にも、他者にも曲を提供していたりします。

有名なのが、前にもこちらでも紹介した、リッキー・ネルソンの「ハロー・メリー・ルー」で…

他、

Bobby Vee「Rubber Ball」1960

He's A Rebel「The Crystals」1962

ですかねー いずれもヒットしています。
その後、70年代、80年代と過去の人となっていたピットニーですが…

「Something's Gotten Hold Of My Heart」1989

マーク・アーモンドが彼の曲をカバーしたりして、動画は一緒にデュエットしたときのもののようですね。んでもって、1993年のワールド・トレード・センターのあの日には、カーネギーホールでコンサートを開催していたとのこと。

2002年にロックの殿堂に認定されましたが、2006年にイギリスでのツアー中、動脈硬化による心臓発作で旅立たれました。合掌。

「ルイジアナ・ママ」は、日本で愛されたアメリカンポップス、オールディーズナンバーの中でも、たくさんの人に愛された曲でした。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/07/23 掲載記事より転載


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