今の私たち夫婦にとって今年のソニックマニアは、必要なものでした。
ここ最近、恋愛系の話が続いていましたが今日は突然にフェスの話題です…!ということで
8月19日に幕張メッセで開催されたSONIC MANIA(以下ソニマニ)に行ってきました!!
オールナイトなので正確に言うと8月20日の明け方まで、ですね。かの有名なSUMMER SONIC(サマソニ)の前に開催される前夜祭的なイベントで、2018年以来4年ぶりだったらしいです…!もう4年も経ったなんてびっくり…
ちなみに前夜祭といっても、サマソニには行かずにこれが目当てで行く!という方も多い、とても豪華なフェス。
私はサカナクションを目当てに4年前に初めて行ったのですが、オールナイト独特の雰囲気が楽しすぎて。
今年の開催&サカナクションの出演を知って、すぐにチケットをとりました。
残念なお知らせが届いたのは、7月末。
サカナクションのボーカル山口さんが体調不良で、ソニマニ出演を辞退されるとのことでした。
体調不良のことは伺ってたので、どこかで予測していましたがやはりショックでしたね…
その日以来、手元にあるチケットをどうしようか、どなたかにお譲りして行くのはやめようか…としばらく悩みました。
そんな中「行こう」と背中を押してくれたのは夫で。
私が誘って一緒に行く予定だったのですが「せっかくだから行こうよ」と言ってくれました。
私は正直ジャニーズ以外のアーティストには疎いので、知ってるアーティストもそこまで多くなく、最後まで悩んだのですが…
Creepy Nuts!SixTONESもお世話になってるし曲も好きだし、生でパフォーマンス見てみたい…
電気グルーヴ!ピエール瀧さんも石野卓球さんもV6がお世話になりすぎたけど、ちゃんとご本人たちのパフォーマンス見たことないな…
と、こんなときにも結局ジャニーズと紐づけてしまう自分に呆れつつ、夏の最後の思い出に行かせていただくことにしました。
✳︎
いよいよ当日。
海浜幕張駅に着くと、Welcome to SUMMER SONICの文字が次々に目に入ってきて。
この日を待ち侘びていたであろう、フェス向けファッションに身を包むみなさんと共に会場に向かっていると、なんとも言えない高揚感に包まれて最高にワクワクしました。
夜20時開場っていうのがまたいいんですよね…このなんとも言えない夜遊び感!!
会場に着いて、デジタルチケットで入場して、リストバンドと缶バッジをもらって…ついに私たちのソニマニが始まりました。
みなさんいろいろな周り方をされたかと思いますが、私たちはこんなかんじでした。
20:00〜21:30 会場内をふらふら
21:30〜22:00 KASABIAN(途中まで)
22:20〜23:30 Cornelius
0:05〜1:15 電気グルーヴ
1:15〜2:30 屋台でごはん
3:15〜4:15 Creepy Nuts
ここからは個別の感想を簡単に…!
(素人視点の感想なので失礼があったらすみません…)
◻️KASABIAN
正直、存じ上げずだったので
ファンの方々に混じって拝見して恐縮すぎたのですが…パフォーマンスが始まった瞬間から虜に。
何がいいかと聞かれると言葉にするのは難しいのですが、圧倒的なオーラとこれぞUKロック!な曲たちが心地よくて、私たち初心者も含めて誰も置いてけぼりにならないかんじがありがたくて、全力でノレてとにかく最高でした!!!
しかも後から知ったのですが、2020年にフロントマンが脱退して新体制になった姿を私たちは目にしていたとのことで…!そんな背景があるなんて1ミリも感じさせない圧倒的なパフォーマンス。Corneliusに向けて途中で抜けよう、と話していた夫とも、言葉を交わさなくとも「ギリギリまで見ていたいよね」という気持ちを共有できるほど、2人ともすっかりファンになっていました。
過去作品含めて、あらためて拝聴します!
◻️Cornelius
オリパラ関連の騒動は私ももちろん見ていたので、正直まっさらな気持ちでは見れないな…と思っていましたが、終わる頃にはなんとも言えない気持ちに包まれて、そのパフォーマンスに心動かされてました。
頭ですぐに理解するには難しいけれど、強いメッセージ性がある映像と音楽の融合するパフォーマンスは、もはやアート。
そういえばEテレの「デザインあ」が好きだったな…と思い出し、その音楽を担当する小山田さんの世界観にどっぷり浸かることができたのはありがたかったなと思います。
映像とか音楽とか、国とか言語とか、いろんなカテゴリにとらわれず全てを融合して作品を作っているかんじがサカナクションとも通ずるなと勝手に感じてしまって…
自分の好きな世界観をあらためて知った気がします。
夫からも「好きだと思った」と言われて「なんでわかるの!?」と驚きつつ、思わぬタイミングで自分の「好き」を知る機会ってなかなかないので、新鮮な体験でした。
◻️電気グルーヴ
ファンの人たちの熱量を一番感じたのは電気グルーヴだったかもしれません。
長年のファンなんだろうな…という40代以上を中心としたファンのみなさんが全力で踊る姿を見てこちらまで元気をもらい、幸せをおすそわけしてもらいました!
私個人的な好みからするとサイケデリック色がかなり強めでしたが、映像とステージ上のパフォーマンス、照明が一体となって唯一無二の空間を作り上げてました。
これは頭で理解せず、思うがままにブチあがればいいのだろうな、と。
ピエールさんの過去の騒動はどうしても頭によぎってしまったけれど、人間の一つの側面だけでその人のことを判断してはいけないのかな…とはあらためて思いましたね。
法的にダメなものはダメだし、自分や人を傷つけては絶対にダメだけれど、いろんな側面があっての人間なんだということは忘れちゃいけないなと。
◻️Creepy Nuts
1番のお目当てのCreepy Nuts!
本番直前に油断してたらDJ松永さんがぬるっと登場して、チェックのはずなのにいきなり神技を披露。
会場を沸かせたあとに「後ほど〜!」ってゆるく去って行くのがかっこよすぎて惚れました…
このギャップ、ずるすぎる…
いきなり心掴まれつつ、ステージが始まってからはDJ松永さんのパフォーマンスはもちろん、R-指定さんの熱いラップとMCでの熱いメッセージに心打たれて。
実はネガティブなところもある…と素直に教えてくれつつ、それでもマイク1本でのしあがってきたぜ!!なR-指定さんの言葉がかっこよすぎました。もちろん言葉だけじゃなく、パフォーマンスでそれを見せつけられて、「ああ、これを生業にしてる人たちなんだな」と。
ブチあがって終わるのも最高だけれど、今日はあえてこの曲を…と言って披露してくださった
「朝焼け」が明け方の時間帯とマッチしすぎてじんわり心に響いて、感動でした。
最後にR-指定さんが先にステージからはけて
松永さんが最後の最後、挨拶して締めくくるかんじもなんとも言えないかっこよさで
最高のコンビネーションを見せていただきました。
ソニマニが全体的に玄人好みの曲が多い中、「のびしろ」と「かつて天才だった俺たちへ」はまるでお味噌汁とごはんのようなホッとする安心感があり、最高でしたね。ありがとうございました。
✳︎
今回久しぶりにソニマニに行ってみて知ったのは、
自分が知らないものに出会い
はみ出すことの大切さ。
普段、私たちは自分が「見たい」と思っているものや「好き」と思っているものだけを選んで見ていて。
それ以外の思わぬものとの出会いの場って少なくなってると思うのですが…
思わぬものとの出会い、
思わぬ自分の好みとの出会いが
この場にはたくさん詰まっていました。
なんとなく行き詰まり感があって
何かを変えたいけれどどう変えていいかわからない。そんなモヤモヤを抱えた私たち夫婦にとって
今年のソニマニは、必要なものでした。
そんなソニマニに感謝しつつ、最後に深夜1時過ぎに食べて最高においしかったソーキそばとビールを置いておきます。疲れた身体に染み渡ったな…
またいつか、食べられますように。
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