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人生を変えた1年が詰まった「人生を変える1冊」

2020年。
2月末にずっと準備してきた結婚式を終えて。
ちょうどコロナの足音がどんどん近づいてきてる頃でそこから一気に状況は変わり…ステイホーム期間に入って。


プライベートで大きな目標を達成し、
仕事も期間限定で転籍してた先から元の部署に戻ることになって


「さてこれからどうしよう」


の気持ちに押しつぶされそうになってたことを、昨日のことのように思い出します。


慣れない新しい名前と共に「第2の人生何かしなきゃ!」と焦ってたし、
これまで積み重ねてきた自分とこれから先の自分との間で揺れ動きながら漠然とした不安に苦しんでたように思います。


そんな中で出会ったのが阿部広太郎さん主宰の連続講座「言葉の企画」でした。
そこで学んだことたちがなんと1冊の本になって
先日刊行されたんです…!




           *


誰かの正解にしばられずに、自分らしく自由に「解釈」することで過去の後悔も、未来の不安も自分の正解に変えられる。

そんなメッセージが詰まった1冊。

本の中でも感想を引用いただいてるのですが、2020年に言葉の企画の中で「解釈」の大切さについて学び、大袈裟じゃなく人生変わったなと思いました。

「自分の心や自分という存在を構成するあらゆる感情に名前をつけることは、その感情を前向きに捉えることになり、最終的には幸福に生きる力につながっていく。自分の不安を認めて、自分で言い換えてあげることの大切さを知りました」





あらためて本を読んで。
伝えたいことは語りきれないので「とにかく読んでください!」の一言ではあるのですが…
特に印象的だったのは

第3章過去篇  「今思えば」は魔法の言葉

でした。

自分の中で消化しきれず残るモヤモヤとした過去に対する感情を「今思えばこうだったよね」と解釈しなおして、新たな光を当ててあげる。
ただの苦い思い出が、急激に意味あるものに、見えてくる。

阿部さんの「今思えば」が詰まった親友のスージーさんに向けたこの文章。
一度読んだことのあるものなのに、何度読んでもあまりにも刺さりすぎます。




そして、自分自身の「今思えば」で解釈しなおしたい過去についても考えてみました。



           *



わたしの夢は、雑誌の編集者になることでした。
小学生の頃からずっと。
雑誌の編集者になるためには出版社に入る必要がある。
「出版社を目指すなら、有名大学に行くと入れる確率が上がる」という話を鵜呑みにして(今思えば偏った情報だとも思いつつ)
全力で大学受験に取り組んで。
「櫻井翔の後輩になるんだ!」と決めて、部屋にポスターをかざって毎日自分を鼓舞して。笑

大学にはご縁がありなんとか希望通り行けましたが、就活では出版社を片っ端から受けるもまったく結果が出せず、同じゼミの誰よりも内定が出たのは遅くて。
8月にやっと内定をもらえたのが、販促物を中心に作る印刷会社のグループ会社でした。


2011年に入社してから4年間はパンフレット、カタログ、DMなど紙の制作の仕事を中心に。
その後指名いただくがままに本社に転籍してからは、決済系のスマホアプリを中心としたデジタルの仕事を。

まったく異なる仕事に携わってきた自分。

突発的なプロジェクトとか、誰もやったことのない初の試みとかになぜか声がけいただくことが多く。夫からは「さすらいの企画人」と呼ばれ。

その場しのぎで、積み重なってる感覚がないことにコンプレックスを持ちつつ…

そんな中でも唯一ぶれてなかったのは「企画職」であることでした。

どんなパンフレットにしよう。
どんなアプリにしよう。
どんな新サービスにしよう。

考えて、そのための最適なチームづくりをして。
自分自身ではデザインできないし、プログラムも書けないけど、できる人たちの間に入って調整して。

本の中で、おにぎりの具のように自分の軸として中心にある「自分コンセプト」についての記述があるのですが、わたしの自分コンセプトはこんなかんじかなと思いました。

常に新しいものを知り、追いかけ、輝いてる人になりたい。
それも、一人じゃなくだれかとチームで。
こういうことをやりたい、という自分の核はありつつも、周りと溶け込むことを忘れずに。
かたいアーモンドのまわりに柔らかいチョコがコーティングされたアーモンドチョコのように。

           *

本の中で、自分の原体験を見つめ直そうという話も出てくるのですが。
自分の原体験は…人間関係の苦労かもしれません。
幼少期を外国で過ごし、外国でも日本に帰ってきてからも集団のなかで異質な存在であることが多かった自分。
まわりとうまく溶け込めなくて、「自己中だよ」と言われて仲間はずれにされたこともありました。小中高時代はそんな思い出がちらほらと。

もう一つはバイオリンの存在。自分の意志で始めたわけでもなく、気づいたらやらされていて、
練習はしんどくて今でも繰り返し夢に見るほどのトラウマもありつつ。クラシックも実はそこまで興味がなくて…でも、大学時代はオーケストラサークルに入って4年間やりきったんです。
最初は人に勧められてだったけど、続けられたのは一人じゃなくみんなで一つのものを作り上げるのが楽しかったから。
自分コンセプトにハマってたんだと思います。



           *

自分なりに、「今思えば」をこう解釈して言い換えてみました。

過去を、おいしく、積み重ねる


この言葉については、言葉の企画の最終プレゼンの中でも語らせてもらいました。





このプレゼンは、今読んでも「それ、勝手な決めつけかもよ?」に対するわたしの解釈であり、アンサーなのかもと思います。


本の最後に載せていただいたのは、何十年と付き合ってきた名前ではなく新たな一歩を踏み出した新しい名前でした。

第2の人生、まだまだ、これからだ。


「舗装された道でないからこそ、自分のために、誰かのために舗装しながら歩いていると思えば進める」

阿部さんからいただいた言葉を胸に。



誰も歩んだことのない道を
新しく手に入れた名前と共に
自分らしく進んでいこう。

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