親戚のおばさんのようなコンビニ店員さんたち
妊娠してから7ヶ月。自分にとっては今までのライフイベントの中でもかなりの大ごとだけど、ほとんどの人にとっては景色の一部くらいでしかないんだよなあ……とふと思います。
そりゃそうですよね、少し前の自分にとっても、見知らぬ誰かの妊娠はそんなものでしたし。
そんな中、先日会社の中にあるコンビニで炭酸とピノを買おうとしたところ、レジのおばさまに突然話しかけられて。
「男の子?」
何の前ぶりもなく、顔見知りなわけでもなく、
いつものように「Apple Payで」と言った後に
本当に突然にそう言われて。思わず目を見開きつつ、うまく言葉が出ない中なんとか
「お、女の子みたいです!」
と返事をすると、おばさんはにこにこ「あらそうなのね〜」と昔からの知り合いみたいに親しげに微笑みながら、そう返してくれました。
また別な日に、これまたいつものようにコンビニで会計をしようとしたら今度はまた違うおばさまに
「いつなの?予定は?」
と声をかけられ。こちらのおばさまも顔見知りではない中、あまりに自然に話しかけられたので驚きつつ
「10月です」
と答えたら「それにしては大きいわね!」と。「えっ、そうなんですかね?」「なんかそんな気がするわ〜」とこの間よりかは少しだけ、会話を続けることができました。
世の中のほとんどの人たちにとっては他人事であろう私の大きいお腹が、おばさまたちにとってはどこか「自分ごと」なのかな……
気にかけてくれる親戚が突然増えたような、不思議な気持ちがしました。
正直とても驚いたけど、自分含めて多くの人が他人に目を背けてスマホと生きる日常の中で、
非日常的なあたたかさを感じて。なんだか嬉しかった、です。
中の人がこの世に出てきたら、またあたたかい親戚のような方々が増えるのだろうか……
来月末になれば、しばらくあのコンビニのおばさまたちには会えなくなってしまうけど。
自分が知る社会とのかかわりがなんとなく変わっていきそうな予感がして、少し楽しみになる出来事なのでした。
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