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Bunkamuraシアターコクーンの思い出

今日で渋谷の東急本店が閉館。寂しい思いをされてる方も多いのではないでしょうか……

4月からは併設するBunkamuraも長期休館に入るみたいで。

正直、私自身は東急本店よりもBunkamuraのシアターコクーンの思い出が多いのですが……
森田剛のファンとして彼が出る舞台を見に行く機会が多かったなーと。

トニセンの3人もラジオでBunkamuraの思い出を語ってましたし、ジャニーズファンの方は何かと訪れる機会が多かった劇場かもしれないですね。

数々の劇場の中でもシアターコクーンはちょっと特別感があるというか、いつもより大人っぽい気分がするというか(笑)

おめかしして行かなきゃ!と不思議な高揚感に包まれる場所で。

ふと、これまでどんな作品を観に行ったっけな?と振り返りたくなったので今日はチケットファイルを掘り起こしながら、思い出に浸ってみたいと思います。


2002年

「トンカツロック」

トニセン主演のストレートプレイ。記念すべき人生初シアターコクーンはこれだったみたいです!忘れてたけど!(笑)
下町を舞台にしたストーリーで、元暴走族で今はトンカツ屋店主の坂本さん、トンカツ屋で働くボクサーの井ノ原さん、トンカツ屋常連で教師の長野さん。それぞれ強烈なキャラクターで今でも印象に残ってます。トニセンの下町感がすごく合ってたなと中学生ながらに思った記憶……

2003年

「エレクトラ」

蜷川幸雄 × 岡田准一 × 大竹しのぶ。
今考えるとなんて豪華な舞台だったんでしょう……ギリシャ悲劇で、体験したことのない重厚感があって圧倒された記憶。
岡田さんがいかにストイックに作品に向き合ってるかがこれでもかってほどに伝わってきて、間近で観る姿は(上半身裸の姿含め)とにかく美しくって。
もうすっかり映像の人だけど、今だからこそまた舞台で観たいなあ……

2004年

「シブヤから遠く離れて」

岩松了(作)× 蜷川幸雄(演出)× 
二宮和也 × 小泉今日子
とこれまた豪華すぎた作品!!!
V6以外で観に行ったのはこれくらいかな……
何かのご縁でお誘いいただいたのですが
内容は難解で理解できないのに、ラストシーンでぼろぼろ泣いたのを今でも覚えてます。なんで泣いてるのか自分でもわからない。でも理屈抜きに涙が出てくる。あんな体験は今のところ最初で最後、ですね。

2010年

「血は立ったまま眠っている」

記念すべき、蜷川幸雄(演出)× 森田剛の初タッグ!森田さんと蜷川さんの出会いはこの作品だったんですよね……
寺山修司さん原作で、森田さんはテロリスト役。彼が憧れる兄貴分を演じた窪塚洋介さんがかっこよすぎて惚れ惚れしつつ。寺島忍さんも出られててこれまたそうそうたるキャストでしたね。すごかった……
蜷川さんから「隅っこにいて生きづらそうな野ネズミみたい」と言われながらも演技を絶賛される森田剛が勝手に誇らしすぎて。出会えてよかった作品。

2013年

「祈りと怪物〜ウィルヴィルの三姉妹〜」

なぜかこれだけチケット残ってなかったけど、こちらも観に行きました!!こちらはケラリーノ・サンドロヴィッチ作、蜷川幸雄演出。
(ケラリーノさん演出バージョンもあり、私が行ったのは蜷川さんバージョン)
架空の町が舞台で、森田さんは「血は立ったまま〜」とは打って変わって内気な少年役。かわいかったなー。
ただ、正直修行のような長さでした……上演時間が休憩含めて4時間以上!!!いろんな意味で印象的な作品です。

2016年

「ビニールの城」

蜷川さんが最後に携わり、追悼作品として上演されたもの。
森田剛 × 宮沢りえ主演で、やがて夫婦になる2人が出会った作品。森田剛ファンにとってはいろんな意味で避けては通れない作品になったなあ、と。蜷川さんが自分について語る映像を見てテレビで涙を流した森田さんの姿なんかも思い出しつつ。どこまでも美しく、切ない物語でした。

2019年

「空ばかり見ていた」

岩松了 × 森田剛の初タッグ作品!
私にとっては「シブヤから遠く離れて」以来の岩松さん作品でした。反政府軍として政治活動をしている兵士、その恋人、その周りの人たちの様子を描いた物語でしたが……やっぱり難解でした!!でも森田さんがこんなことを言ってて。
「ここに出てくる人たちがどうなっていくのか、そこにはどんな理由があるのかなんてことを、全部を理解して演じたり、観たりするものでもないと僕は思うんです」って。そうか、作品の全てをきれいに理解する必要はないのかもしれないな、って少し救われた言葉でした。


一つひとつの作品を振り返っていたら、当時の自分のことも一緒に思い出してなんだか懐かしくなっちゃいました。ジャニーズファンじゃなければ、森田剛ファンじゃなければこんな良質な舞台作品に出会うこともなかったのだから感謝だなあ……

いろんな世界への入り口を案内してくれるアイドルの存在はやっぱり偉大です。
そんな森田剛も、もうアイドルを卒業して一人の俳優として独立したわけで。

彼が舞台俳優になるまでの過程が詰まったシアターコクーンに感謝しつつ。また観に行く日が来ることを楽しみにしたいと思います。

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