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これからの音楽シーンを作るのは私たち一人ひとりだとD.U.N.K.が教えてくれた

少し前まで朝のワイドショーといえばZIP!からのスッキリだった私。中でもオーディション企画は割と見てて、SKY-HIさんが1億円を投資したオーディション企画「THE FIRST」はなんだかんだ気にして追っていました。BE:FIRST誕生の瞬間も、よく覚えてます。

でも、旧ジャニーズオタクの私はその活動だけでいっぱいいっぱいで。興味があるとかないとか関係なく、旧ジャニーズ以外のものに時間を割く選択肢はどこか自然と消えていってて、他の事務所のボーイズグループを生で見る機会なんてこれまでほぼ、ありませんでした。

そんな私が初めて旧ジャニーズ以外のボーイズグループにちゃんと触れたのが、昨日行ってきたこちら。


SKY-HIさん主催の事務所の垣根を越えたダンス&ボーカルグループのフェス「D.U.N.K.」。

応援してるIMP.(Jr.時代にIMPACTorsとして活動しており現在はTOBE所属)が出演する!ということではるばる大阪まで遠征してきました。

それなりに長くオタク活動をしてきたはずなのに、実は初めてだった京セラドーム。しかも、普段とは違う界隈。しかも、一人。なんだか妙に緊張してしまって、いかに自分が「旧ジャニーズ」というホームしか知らなかったのかを実感させられつつ。

いやあ……4時間半の長丁場でしたが、結果的に行って本当によかったです。

一旦IMP.のことから話すと、シンプルにIMP.になってから生で彼らのパフォーマンスを見るのが初めてだったので……「いろいろあった2023年の音楽シーンを考えると彼らがふさわしいのかも」と紹介を受けながらトップバッターでかましてくれた姿には、さすがに泣きそうになりましたね。

事務所の中の立ち位置が揺らいで、決まってたあれこれがなくなって、本人たちもファンも先が見えなかった中。こうして京セラドームという大舞台に堂々と立つ姿は、他のアーティストのファンのみなさまを前にしても誇らしかったというか。

ほんと、この人たちならまだまだいけるな。売れるな。って確信が持てるパフォーマンスでした。

でも、他のグループをあらためてちゃんと拝見すると、やっぱりそれぞれ歌もダンスもラップもスキルがハンパなく。。

LDH所属の「LIL LEAGUE」は平均年齢15.5歳が衝撃的すぎるくらい歌もダンスもビジュアルも大人顔負けのクオリティだったし、

BMSG所属の「MAZZEL」は今年春にデビューしたばかりと思えないくらいの貫禄とオーラだったし、

HYBE所属の「&TEAM」はめちゃめちゃ完成されてその立ち位置を確立してるかんじで9人もいると思えないまとまりだったし、

韓国から来られてた「ATEEZ」はとにかく人気とファンの熱量が桁違いで、それぞれのMCでのチャーミングさとパフォーマンスの雄感のギャップがよかったし、

大トリを飾ったBE:FIRSTはいつの間にこんな大ベテラン感のあるボーイズグループに!?と驚いたけど、歌とダンスとラップのレベルが圧倒的で。誰かが歌、誰かがダンス……とかじゃなく平均点高すぎて驚いたし、

とにかくすごかったです。でも、中でも圧倒されたパフォーマンスを一つ選べと言われたら、アーティストとしてのSKY-HIさんかもしれません。

それぞれのグループのコーナーに出てこられて、それも中途半端じゃなくちゃんとリスペクトある形で、しっかりとパフォーマンスされてたSKY-HIさん。ただでさえトータルプロデュースでお忙しいはずなのにすごいな……!と思ってたら、とんでもなかったのがご本人の単独コーナー。

この世にこんなラップがあるのか?と言葉の力と迫力に圧倒されたし、ダンスもビジュアルも演出も会場の盛り上げ方も全てが圧巻、でした。

で、話題になってたスペシャルコラボアーティストのNissyさんとの2人のステージ。

なんだろうあの圧倒的オーラ。業界のトップ揃い踏み!!!!これぞエンタメ界の王者!!!!感がすごかったし、でも紆余曲折あったからこその2人の再会だからこそこんなにも胸打たれるものがあるのだろうな、とも思って。(「俺らもいろいろあった音楽業界の歴史の中の一部」って言葉が印象的でした)

お2人が歌われてた「SUPER IDOL」は旧ジャニーズオタクにも刺さる曲だと思いました。私たちファンも自分たちなりのアイドル論を、それぞれ持ってると思うので……真のスーパーアイドルとはなんなのか?これを機にいろいろ議論してみたいですね。

とまあ、普段触れない界隈に触れて一気に世界が広がった私ですが、IMP.も私たちファンもそんな他のアーティストに負けないように!!!と変に思いすぎることはないなとも、思っていて。

お互い切磋琢磨していくのはもちろん最高なことである、という前提で、彼らには他のアーティストと比べて足りないところに目を向けるというより、アイドルとして培ってきた彼らならではの良さをぜひ貫いてほしいなあ……と。

私たちも長年「ジャニヲタ(あえてこう表現しますが)」として彼らのパフォーマンスを応援してきた立場としての誇りは、持ち続けていきたいなあと。

「自分の推ししか勝たんという考え方もあるとは思うけど、みんなが応援してるアーティストそれぞれにとってより良い方向になれるように命かけてやっていく」というニュアンスで話されていた、SKY-HIさん。

自分の応援してる人だけを見て他には目もくれず、無関心でい続けるのか。はたまた、否定し続けるのか。
他の人にも目を向けたうえで、それまで以上に誇りをもって自分の好きな人たちを応援していくのか。

私たち一人ひとりのスタンスによって、SKY-HIさんが作ってくださるこのような場が続いて広がっていくのかどうかが決まる。

これからの音楽シーンを作るのはアーティストだけじゃなく、それを応援する私たち一人ひとりでもあるんだなと強くそう思いました。

互いを認めあい、健全に切磋琢磨して、自分の応援する人のファンとしての良い意味でのプライドをもって、変な分断とか対立に負けずにエンタテインメントを思う存分楽しんでいきたいですね!(これまで散々忖度され続けてきた旧ジャニヲタが何を今さら言ってるんだ、というお声があるのは重々承知の上で)

評論家でもなんでもないただのオタクが、長々とえらそうに語ってしまって失礼いたしました。

でも本当に、行ってよかったです!D.U.N.K.!!!唯一無二の体験をありがとうございました!!!


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