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コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術 (阿部広太郎)

少し前に読み終えていたのですが、学んだこと、感じたこと、言いたいことがありすぎて読み終えてからしばらく感想がまとまらず、このタイミングになりました。(と、思ったら偶然にも今日でnote始めて1周年らしい…!びっくり。)

画像載せてますが、あとで振り返りたいページにフセンつけよう!と思ってつけていったら引くほどの量になってますね。。笑

もっともっと企画力のある人間、ことばを紡ぐ力を持った人間になりたいと思い、勇気を振り絞って応募した「言葉の企画2020」。

主宰者であり講師である阿部さんの著書ということで…なんと表現すればよいのでしょう。

「人生に寄り添ってくれる1冊」

だと思いました。新しい学びや発見があるのはもちろん言うまでもなくなのですが、ずっと心の中でぼんやり思ってて、こんなこと思ってていいのかな?と思ってきた気持ちを肯定してくれるような…勝手にそんなふうに、思いました。

例えば、なんとなく「企画力は人を幸せにするのでは」と思って生きてはきたのですが、なぜそう思うのかがぼんやりしていて。その気持ちを明確にしてくださっている…!と感動したり。
(私は経済力の点ではある程度恵まれたけれど企画力という点では残念ながらあまりないかな?思う家で育ったので、大人になった今、ちょっとした企画力でなんか親孝行できないかなあ…なんて思うときがしばしば)

それに関連して自分が学生の頃、なぜ国語より小論文が好きだったのか?なんてことにも思いを馳せたりしました。きっとそれは5つの選択肢の中から正しいものを選ぶのは苦手だったけれど、白紙の解答用紙に自分で言葉を紡いで埋めていくことは好きだったからなのだと、今になって思います。(受験科目が小論文じゃなかったらわたしはきっと大学受験に失敗してた…笑)

そんなふうにして人生を振り返りながら、阿部さんの言葉にハッとさせられ。

「淡々と過ぎていく世界の現実を、僕や、あなたがどんな見方をするかで世界の見え方は変わっていく」

そうか、世界の見え方を言葉によって変えて幸せになりたい!それが今までぼんやりしていた、わたしの人生の目標なのかなと思いました。

あと仕事的な側面で言えば、自分は業界の人間でもないし印刷会社の一社員だけど、その中でも「計画」ではなく「企画」をする人になりたいんだな…とも再認識しましたね。

内容ではなく形式的なことで言うと、この本と出会って、新たな本を読むスタイルにも出会った気がしました。スマホ片手に参考のQRを読み込んだり、アイデアを書き留めたり。印刷会社にいると「アナログ(紙/本)VS デジタル」をどう「アナログ&デジタル」にできるかを考えたりするけど、この本はまさに!!!とそこでも感激しました。

長くなりましたが、以下特に印象に残った部分を自分のメモを兼ねてつづります。。。

◻️素敵禁止
言葉狩りのように「素敵という言葉を使ってはいけない」ということではない。
よく使ってしまうな、という言葉を意識し、自分の言葉の選び方のクセを意識して、レパートリーを増やす努力をしてみよう。
(そして、素敵を魔法の言葉のようにして多用している自分に気づく…)

◻️阿部さんにとっての企画の定義
企画とは「幸福に向かう意志」。
今「現在地A」にいるということを知ること。
そして、これから向かいたい「幸福B」を企む。

◻️悲鳴だけでは共鳴されない
マグマのような燃えたぎる熱い思いを、そのままぶつけても相手は火傷してしまう。悲鳴だけでは共鳴されない。
マグマの熱から、みんなが集まってくる温泉の適温にするためにはその感情の奥にある本心を丁寧に汲み上げることが必要。

◻️光の当て方で輝き方が変わる
本当は世界は歪んでも、輝いてもいない。
淡々と過ぎていく世界の現実を、各人がどんな見方をするかで世界の見え方は変わっていく。

◻️ポジティブ眼を持とう
世界はそう簡単には変えられない。けれど、受け取り方は、自分の見方次第でどのようにでも変えられる。

◻️企画の思考フレーム
「そもそも」で問いを立て、「たとえば」で無責任に考え、「つまり」で覚悟を持って決める。

◻️「言外の情報」があるかどうか
目指すべきは「言外」の情報が豊かに含まれている言葉。情景が思い浮かぶ文章。

◻️書かずに伝えられる言葉がある
愛と書かずに愛を伝える、言葉を探そう。

◻️企画とは感動する仕事
企画とは、人生に感動して、感動を共有して、一体感をつくる仕事。

◻️最初のフォロワーになろう
一人のバカをリーダーに変えるのは、最初のフォロワー。ついていく勇気を持って、ほかの人たちにもその方法を示そう。
(これは日常の業務内でさっそく実践してみて、やってよかったと感じた)

◻️一人以上に感動を贈ろう
自己肯定感とは「感動の蓄積」。
自分が日々の暮らしで感じることに対して感動できているか?もしくは他人に感動を贈れているか?
自分の感情に自覚的になる習慣をつくることは、
生きる姿勢すら変えていく。

◻️プロは無意識を意識化する
感動するという行為は、無意識が意識に浮上するタイミング。

◻️聴す
これでゆるす、と読む。傾聴。
聴くという行為で相手の存在を受け入れ、自分自身の内なる思いもちゃんと聴く。
聴すことを繰り返し、感動屋になろう。

◻️SNSで発信すること
SNSは自分を増やす手段。自分の代わりに他人と出会える。それが発信するということ。

◻️第一読者は自分、第二読者は最初の相手
まずは自分が書いて嬉しいと思うものを書く。
そして最初の相手が、同じく読めて嬉しいと思うかどうか。そこで喜びの気持ちがつながれば、バトンはつながり、まだ見ぬ読者へと届く。

◻️読み進めなくなる文章の仕掛け 
入り口で心をつかまれるか?
自分自身がついついクリックしてしまう、その「ついつい」を明らかにしていこう。

読み終えた後に感情を味わえるか?
文章を読み進めていくのはトンネルに入り、灯りを頼りにしながら進んでいくのに似ている。
出口にどんな感情の景色を用意するか。書くからには絶景でありたい。

◻️これからの時代 自分らしく働くためのキーワード
行動、企画、発信。

◻️正論より楽論を
正しさだけでは人は動かない。そこに楽しさはあるか。まず自分から、企画が実現したら後を妄想しよう。

◻️企画書の基本形
よろしくお願いします→自分はこう思った→自分はこう目をつけた→自分はこうできると思う→自分と仕事しませんか?

◻️あなたはあなたになる
何者かになりたい、と人は口々に語りたがる。けれど、なれない。なる必要もない。本当に納得できる人生を生きるためにも、自分で問い、自分の答えを言葉にしよう。あなたはあなたになっていく。

(わたしは何者でもない自分に常に苦しんできた。この自粛期間をきっかけにその苦しみはますます増大した。でも、自分で自分に問うしかない。それで模索していくしかない。その第一歩として、わたしは言葉の企画2020に応募したのだと思う)

長文失礼しました。。

#言葉の企画 #読書 #企画 #阿部広太郎

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