・靴下の裾引き上げる梅雨曇 ・軒下に鶺鴒の白き腹ひらり ・わたしの髪に肩に銀の玉雨の散弾避けてきたのに ・休むとり翼に脚に銀の玉雨の散弾避けてきたのに ・南風(はえ)たちて鉛筆のすみ匂ふ彩画室 ・画用紙をはしるステッドラーの墨青く小指の底鈍色(にびいろ)はつもりゆく ・のどにかさぶたがあるみたいあたしことばをきれいにならべられない ・かさぶたを破ってにじむ黄色い体液さよならぼくを守った死 ・かさぶたを破ってにじむ黄色い体液さよならぼくの小さな死 ・蒸し上げられて
2023年5月21日、島田美術館で開催された武蔵忌句会に投句だけしてきました。 正確には、10時からの島田美術館ギャラリートークと、12時からのお散歩ツアー(叢桂園)への参加ついでに、投句箱に用紙を投入してきました。 「お散歩ツアー」が軽い吟行だと聞いていたのですが、実際はお散歩ツアーから投句箱が置かれている会場までの帰着が投句締め切りの13時直前だったために、推敲する時間があまりなくて、ほぼ未完成での提出。しかも13時以降は別の勉強会に参加予定だったので、披講・講評
※別noteアカウントから移動した記事です 某勉強会に提出する文章の外部保存用に、倉庫的にnoteへまとめることにした。 そんな記録です。 課題「心のふるさとは忘れがたく」 ふるさとを思うてみるが、困ったことに血縁や土地に縁遠い人生を生きてきた。思い出はあるにはあるが、そこに慕わしくなつかしい感情は少ない。 なにものか無いか書き出そうと、愛用のクロッキー帳に鉛筆を構える。そうだ、これだ。 高校美術科三年、素描の授業。入学以来、全生徒が木炭で指導されてきたデッ
※別noteアカウントで公開していた記事を移動したものです 推し活が昂じて、地元の文学館友の会にいきおい入会したのが去年の三月のことだった。 「文学散歩開催。友の会会員以外も歓迎」 そんな文言の書かれたチラシを、当のお散歩イベントが過ぎてから文学館出口の情報スタンドで見つけ、「もっと早く知りたかった! 早目に確実に情報を入手するにはどうしたらいい…?! そうだ入会しよう!!」と、その足で受付に引き返した。 年会費は3000円。講演会や文学散歩イベント情報入手して