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「知る」を生み出すのも福祉、掛け合わせて生み出すのも支援

今年度は本当にいろんな活動を生み出してきました。
障害がある方のための婚活支援に障害者の性、地域の福祉のプラットフォームを作るための多主体の参加によるプロジェクトなどなど。


来年度もあれやこれやと手がけてはいく予定が盛りだくさんになってしまっているんですが、改めていろんな活動をしていく中で感じたことがあります。


僕は福祉と社会はやや分断されている、というか距離が離れているんじゃないか、ということをちょくちょくと触れることが多かったんですが、確かに距離も離れてはいるのかも知れませんが、それより何より「知らない」「見えない」が分断を生んでしまっているんだということを痛感します。


いろんな分野の方と関わらせていただくんですが、皆さん福祉や「生きづらさを抱えた方の支援」について全く無関心な方ばかりなわけではなく「知らない」「見えない」がたくさんあるから分からないんです。
どうやって触れに行ったらいいか分からないんです。


普段の生活の中では、例えば障害福祉についてなんて目にすることは滅多にないし、知るきっかけすら落ちていない。たまにあるのは新聞やメディアで報じられる悲惨な事件やネガティブなニュースばかり、というところ。

そりゃそこに興味関心を「持て」という方が難しいような気がします。


ということは、僕らがしなきゃいけないことは、エモーショナルに福祉のことを打ち出すことばかりではなく、もしかしたらもっと日常に目に触れたり関わる接点を置いていくこと、じゃないんだろうか、と思うんです。

福祉や支援、そしてその想いがどれだけ多くいろんな人の目や意識に触れることができるのか、ということの方がもしかしたら大事なんじゃないか。
そういうことを考えさせられたんです。


そしてもう一つは「福祉のスキマ」です。


元々僕はこの福祉のスキマを埋めたくて活動を始めたんですが、色々と動いている中で、必ずしも福祉だけが生み出していく、ということじゃないな、というのを感じています。

結婚相談所×福祉で婚活支援が生まれたように、繋がりから分野を越えた「掛け合わせ」をすることで埋められるものって結構あるんじゃないかと思うんです。


つい先週、自分の事業所で土曜日に古本の立ち読み屋さんをやっているんですが、そこに他の団体さんがシチューの振る舞いの会を企画して持ち込んでくださったんです。
古本×食ですね。
それだけじゃなく、お互いの団体の独自性も相まって、健常者も子どもも当事者もごちゃ混ぜの空間がそこに生まれたんですね。


きっと大事なのはひとつの福祉だけでいろんなことをワンストップに賄う、をしないことなんだと思います。


あえて繋がって、掛け合わせて、福祉だけじゃできないことを生み出していく方が結果としていろんなスキマを埋めるんじゃないか、と。


ほとんどラジオの内容を書き出してしまいましたが、そんな話をしています。
よかったら聴いてやってください。




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