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ネーミングという「レッテル」

先週はいろいろとアウトプット的な仕事が立て込んでいて、自分のコミュニティの記事もこういったSNSツールの記事も書くことがほとんどできなくて、改めて自分の時間の構造づくりについて考えさせられる1週間でした。
てか、逆に自由なアウトプットの時間がなかったからでしょうか。めっちゃ疲れた1週間でした。

さて。

ほとんどの個体や事象には名前がついています。
人の名前、物の名前、感情の名前、何なら台風やウィルスにも名前がついています。
僕らはその名前を聞いた時に、自分の知識や経験の中にあるイメージから想起されるものを印象として持ちます。

「ゆるふわ〇〇」とか言われたら、ほとんどの人がほんわかした、なんだったら薄ピンク色の綿毛のようなものを想像するんじゃないでしょうか?

「イラッとした」という感情の名前を聞くと、それぞれが感じる自分の「イラッと」をイメージして相手の感情の度合いを想像します。

名前というものに、今でいう「#(ハッシュタグ)」みたいなものがついていて、そのものを表すいろんな表現が込められているんだと思います。

しかし、これは厄介なことに僕らの分野ではあまり嬉しくないことが多くあります。
「〇〇障がい」と名がつくと、程度も何も関係なく、個人に付着する印象に大きな影響を与えるんです。

「身体障害」と言えばとにかく「動けない・動きにくい」「物理的に出来ないことが多い」みたいな印象になりますし、「知的障害」と聞けば、「あまり難しいことは理解できない」みたいな印象、「精神障害」は「情緒が不安定、すぐ落ち込む」「幻聴や幻覚が見える」的な感じで「発達障害」は「コミュニケーションがとれない」「空気が読めない」「こだわりが強い」といったところでしょうか。
 
なんかまるで違う生き物みたいに捉えられるんです。
絶対これネーミングと、この名前を用いて流通する「#(印象をつくる情報)」によってレッテルが貼られて普及してるんですよね。

テレビや口コミ、人づて、新聞や本、今だったらインターネットなどから、僕らは色んな情報をいつも得ています。
受動的に色んな情報を得ている中で、僕らの脳みそは「名前」をキーにして情報を統合しているんだと思います。

でも、多くの人はそれが「正しい」情報かどうかをジャッジしないままに受信された情報を鵜呑みにしてしまい、印象や先入観を築き上げてしまいます。

ひと昔前は、情報を得る手段って、本やテレビと人づて、くらいしかなかったけれど、今はインターネットが普及して、ある意味では情報がいくらでも流れ込んでくる世の中になったのですが、調べればいくつもの正しい情報にたどり着くことができるだけに、精査できる目が昔よりも必要な時代になっているんです。

現代ではネーミングに勝手にいろんな「#」が付きまくって、正しいことも間違ったこともごっちゃまぜでその名前に「レッテル」が貼られます。
そして、#によって情報の正誤おかまいなしにその「レッテル」が普及します。

怖い時代だなぁ、と思います。
ちょっと角度を変えてみると、今ほど「差別」や「誹謗中傷」というものが起こりやすい時代はないんじゃないかと思います。
誰もあまりそこに疑問を持たない時代なのかも知れないですね。

ちょっと待てよ?

それってつまり、「#」から設計してネーミングを生み出したり、定義し直すと「レッテル貼り」をバックできるんじゃね?

佐藤将一
#福祉バカ #醤油好き #ハイボール好き
#irodori #ふくし会社margin #話長い
#頭の回転早め #脳みそ多動

ほら、これで僕の印象ってなんか浮かんできますよね?(まぁ、これ全部事実だけど)

それを考えると、「障害」か「障がい」か、とか「ショウガイ」という呼び方が差別的だからやめるべきかどうか、みたいな議論にはあまり意味はなくて、変えるのは人の心に想起するイメージの方って事ですね。

人の習性としての「レッテル貼り」やラベリング自体はなくならないんだから、僕らは「障がい」という言葉についてくるレッテルの価値を上げていけばいいんじゃないか?
 
 
 
  
 
要は「#差別的に捉えるほどのもんじゃないよね」が「ショウガイ」という名前についてくればいいって事です。
  
 
  
  

そして、この「レッテル貼り機能」は、上手く使えば人の先入観や印象にリーチできるものだから、もっと上手く活用したらいいんじゃね、という僕の気付きの話でした。

ちょっとなんか面白い#をつけたネーミング、考えて使ってみます。
もし気が向いたら僕のTwitterあたり覗いてみて下さい。考えて呟いてみます。
(@masakazu_haruna)

福祉をひと繋ぎにできたらもっと面白い事出来るんじゃないかなぁ、と思って作ったオンラインコミュニティ「ふくし会社margin」

所属を越えて一緒に仕事したり、制度では括りきれない支援を共同してやったり、バカばっかり話す交流会したり、忙しい中ちょこちょこやってます。よかったら覗いてみて下さい。
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