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対人援助職としての心構えみたいなものを整理してみた

ここ最近のnoteでは、自分が対人援助職として、どんなことを大事にしながらやっているのか、考えや手法など少しずつ棚卸しながら書いている次第です。
 
  
今日は、時間の捉え方について書きました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「先が見えなくて不安・・・」
 
結構多くの人が思っています。
自分の将来がどうなっているのか
将来のために自分が何をしないといけないのか
お先真っ暗な感じがして、なんとなく不安で
なんとなく怖くて
 
誰か答えを教えてほしい
誰か道案内をしてほしい
 
 
特に、今まで色んなつらい思いや悲しい思い、しんどい思いを抱えてきた人ほど、未来に対して明るい気持ちにはなりにくいですよね。
 
 
じゃあ、先の見えない未来にどうやって向き合っていけばいいのか
 
 
 
それを考えていく上で少しだけ整理したいことがあります。
 
① 人間はたった1秒先の未来を前もって知ることもできない
② 1日は24時間、これだけは絶対に平等な条件
③ 何事も「うまくいく」保証はないし、「失敗する」ことも決まってない
④ 失敗=ダメなことなわけではない
 
です。
 
 
 
 
①まず大前提として、僕らは誰ひとりとして「未来」を先に知ることはできません。
 
それって、僕もそうだし、あなたもそう。トランプ大統領だってそうなんです。
もしこの先ドラえもんが本当に開発されて、家の机の引き出しからタイムマシンに乗れるようになるとしたら、ドラえもんは大ヒット商品になると思います。
 
 
じゃあ、未来への不安をどうやったら少なくできるのか。
 
 
 
「過去」「今」「未来」という時間の軸がありますが、
 
「過去」 = やってきたことの結果として残ったもの
「今」  = 自分の意思と力で取り組むもの  昔は未来だったけど、いつか過去になる
「未来」 = 「今」を取り組んでいった結果  これもいつかは「過去」になる
 
なんです。
 
 
未来、っていうのは「今」を積み重ねた結果でしかないんですよね。
 
 
多くの人は「過去」がどうだったからどうせ未来も、みたいに考えたり、
「今」こうだから未来もどうせ、って考えたりしがちです。
 
その時間軸を逆に考えてみましょう。
 
 
つまり、「未来」から考えていくんです。
 
 
自分が望む「未来」を作っていくためには、「今」をどういうふうに
過ごすかを考えて変えていくことで実はけっこう予測がつきやすい、
つまりぼんやりとでも見えてきやすくなる、ということです。
 
未来の姿なんてどうせ見えないんだから、自分で決めてしまえばいいんです。
そこを決めてはじめて「今」何をするかを考えられるんです。
 
 
僕は自分が思い描いた未来というのは
「目に映る困っているすべての人を助けられる人になっている」ことでした。
その未来を作るために福祉の業界に入り、経験を積みました。
 
さらに描いた未来として、
「それできちんと生活をしていけるようになる」ことがあって、その未来にたどり着くために、管理者や役職がつく、つまり給料がそれなりにもらえるポジションに就けるように仕事の仕方を変えながらやってきました。
 
 
今は、
「今の社会の中ではどうも手が届かない「困り」を助けられるようになる」という未来を描いていて、そのために福祉の業界にいながら、管理職をしながら、新しい支援のカタチを作れるようになるために、また仕事の仕方を変えています。
 
 
 
 
先が見えないなら、自分で勝手に描けばいい。どうせ見えないんだから。
その未来に届くための方法を今考えて向き合えばいい。
そんな今もいつかは過去になるんだけど、多分悪くない過去になるんじゃないでしょうか。
 
 
 
②ただ、僕達が持っている時間はみんな等しく「1日=24時間」です。
寿命はわかりませんが、1日の時間はみんな同じです。
 
 
だから、未来のために今をどうやって過ごすか、を考えるときには
この限られた時間をどう使うか、を考えないといけません。
 
 
つまり、
「何からやるか」と
「何をやらないか」の選択です。
 
 
手当り次第なんでもやるだけの時間があればいいんですが、僕達は無限に時間を持っているわけでは有りません。
だから、「先にやらないといけない」ことは何かを選んで
それから順番に手を付けないといけません。
そして、「やらなくてもいいこと」のみきわめをして
やらないでいいことはとことんやらない。
 
 
もちろんこれは一人で考えられるわけではないかもしれません。
だからこそ、先輩や支援者の人を頼ります。もしくは自分なりにネットでも本でもいいので勉強します。
 
まぁ、大体は相談したほうが早いです笑
 
 
 
 
③④それでも、よほど考え抜いて行動する場合は別かもしれませんが、
僕達は完璧ではないので、「絶対にうまくいく」ということはほとんどないです。
特に、やったこともないようなことをやるのであれば、余計に「失敗」の可能性はいつだって50%はあると思います。
 
 
 
さて、「失敗」ってそんなに悪いことでしょうか?
 
 
 
子供の頃転んで怪我をしたことはありますか?
歩くのに失敗して転ぶわけですけど、痛いですよね、血が出ますよね?
 
 
さてこれは果たして「ダメなこと」でしょうか?
 
 
 
転んだことがあるから、歩くとき、走るときにどこに気をつけるか分かりませんでしたか?
 
怪我をしたからカットバンや消毒液ってものを知ったり、使い方を知ったりしませんでしたか?怪我をしたときの対処の仕方だったり。
 
 
 
ね?失敗ってあながち悪いことじゃないんです。
 
失敗、っていう言葉だからなんかネガティブになっていくけど
「失敗」=「経験」と思ってみるといい。
 
経験を重ねるから人は前に進めるんだから、
「うまくいかないといけない」って思わずに
「うまくいかないもの」とハナから思っていることが大事です。
 
 
 
まとめると、
 
①未来から先に決めて考えていくこと
 その未来に届くために「今」どうするかを考えること
 
②でも時間は限りがあるから、
 「何からやるか」「何をやらないか」
 人に頼りながらでも選択しながら考えること
 
③④そして、物事はうまくいかないもんだ、と思ってむしろ「失敗」という経験を積むために取り組んでいくこと
 
 
 
先が見えない未来の歩き方の秘訣は、「自分で先に決めちゃう」ことと、うまく行こうがいくまいが、それも経験と思って”行動する”こと、なんですね。
 
 
それらしいこと言いましたけど、要は考え方を組み替えながら整理ながら行動していきましょう、ということです。 
  
これは僕が対人援助を行う上で、自分自身の姿勢として、支援の基盤にもなっている大事なメンタリティです。
 
 
 
 
 
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