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自分のオリジナリティを磨いていく

 先日、「NHKアカデミア」という番組で、演出振付家のMIKIKOさんが講義をなさっている回を観た(WEBでは以下のリンクから無期限で見れるとのこと)。

 その中で、参加者から「自分のダンスに『オリジナリティ』を出す方法は?」という質問があった。
 それに対しMIKIKOさんは「まず『自分の身体でしかできないことは何だろうか?』という問いに向き合い、短所を長所に変え、長所をひたすら磨いていく」と答えていらっしゃった。
(私なりの解釈と要約なので、実際にこのやり取りをご覧になりたい方は上記のリンクの42:30頃からどうぞ)

 この「自分の身体でしかできないことは何だろうか?」と考えるって奥深いな、と思った。

 というのも、主観的に「自分」を捉えてみるとき、自己肯定感の高い人は「いい」と思うところばかり、自己肯定感の低めな人は「悪い」ところばかり目につくんじゃないかと思う。
 MIKIKOさんのおっしゃりたいことって、その「自分の身体にしかできないこと」を「いい」とか「悪い」とかジャッジする前に、ただ客観的に挙げていった上で、「悪い」と思える点=短所を「長所」として捉えなおし、それらをひたすら磨いていく、ってことじゃないだろうか。

 その中で語られる「身体」とは、「文章」に置き換えても同じことが言えるんじゃないかと思う。
 「自分の文章でしか書けないことって何だろう?」と考える。
 生活に根ざしたこと、興味を持っていること、ずっと取り組んでいること……万人に刺さるかどうかは分からないけれど、少なくとも自分がある程度自信を持って書けそうな分野はいくつか思い浮かぶ。

 SNS上で本名と顔写真を公開してからもう4年近く経つ。
 匿名だった時よりも発言に対して慎重になったと思うし(あくまでも当社比ならぬ当人比だが)、素性を公開したゆえに書けた記事や、ネットの中での新たな繋がりにも恵まれて、ありがたい限りである。

 せっかくならこの自分にしか書けない記事を、もっと増やせていけたら、と考えている。
 それはすぐにバズるわけでも、多くの人からの共感を得ることができるものでもないかもしれない。
 でも、まず自分が「書いてよかった」と思えて、そして読んでくださった方のうちお一人からでも「読んでよかった」と思っていただけるものであったら、それでいいんじゃないかな。
 そのような記事を積み重ねていくことで、何か変化が訪れるのかもしれないし。
 まぁ、もし変化が起きなくても、自分が楽しんで創作を続けていけたらいいな、って思う。

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