見出し画像

【0125】やる気の考察

今回は「やる気」について掘り下げてみたいと思います。

まず、やる気=人間の動機付けとすると、2種類あることがわかります。

ひとつは
「内発的なもの」=興味があって、取り組むこと自体が目標
「外発的なもの」=報酬(賞金、名誉、ご褒美)を得ることが目標

一般的には、外発的動機付けは、報酬がなくなると低下するけど、
内発的動機付けは、報酬がないままでも意欲が持続すると言われています。

面白いのは、スタートが内発的動機付けだったとしても、外発的動機付けにすり替わることがある場合です。
例えば、絵をかくことが大好きな幼稚園児に、上手に絵を描くごとにご褒美を与えていると、いつしかご褒美を得ることが目標になってしまって、ご褒美がなくなると絵を描く意欲がなくなってしまうそうです。

社会人でも、興味で始めた仕事が、いつしかお金を得ることが目標となり、
お金を得ることがなくなると意欲がなくなってしまう例が多くあると思います。

この現象は主に「自己決定感の喪失」によって起こるそうです。
自己決定感とは、自分で選択した!自分で決めた!という感覚ですね。
要は「選択の自由」です。

自分で選択したのであれば、たとえ失敗しても、それはうまくいくまでの経験値になるし、良いことが起これば、がぜんやる気が出ます。
他人が選択したことを、ただやらされていて、そこに意味を見出せなければ、失敗したらやる気はなくなっちゃいますね。

つまり、
「選択の自由」は内発的な動機付けやパフォーマンスの向上にとても重要な役割を果たしている。
ということです。

そして、内発的動機付けの高まりは、「自己効力感」の高まりに影響されるそうです。

自己効力感とは、自分はその行動をやれると認知することです。
セルフ・エフィカシーとも言います。

この自己効力感には次の5つが大きく影響しているそうです。

・自身の成功体験
・誰かの成功を目にすること
・自分の能力を説明されること
・他社から励まされること
・成功経験をイマジネーションすること

社会心理学者の碓井氏は、
「やる気」から発展させて「やれる気」と表現してます。
ナイスネーミングです^^

ここで、行動科学の観点から、行動が続かない理由をひも解くと、
・やり方がわからない
・やり方はわかるけど、継続の仕方がわからない
反論の余地のない、シンプルな答えですね。
行動を続けるためには、この逆なので、
行動のハードルを低くすればよいことがわかります。

ここまでの考察をまとめると、
やる気を持続させるのに大事なことは・・・

・やれると信じられる
・自分で自由に選択できる
・やり方をわかっている
・すぐできる

ですね。
今、社内で行っている仕事と照らし合わせて、
どうしても進まない、止まっちゃったということがあれば、

上記の観点で、検証してみてください。
そして誰かに相談してみてください。

ご相談お待ちしてます^^

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?