難敵エコキュート攻略法2

いろいろ調べたら、エコキュートよりも高効率なハイブリッド給湯システムがリンナイノーリツから発売されてました。光熱費は確実に下がります。特に、灯油が値上がりした寒冷地では無敵でしょうね。

約5年前に発売開始しているにも関わらず、なかなかこれが普及しないのには訳がありまして、LPガスの販売店にとっては、これを売るとガスの販売量がガクンと落ちるというジレンマがあるからです。機器をドカンと売るよりもガスでチビチビ儲けたいのが販売店のやり方です。ガス屋が教えたくないくらい省エネです。

もちろんエコキュートより省エネです。真冬にヒートポンプを酷使して、90℃の熱を取り出すという無理ゲーはやりません。ヒートポンプも春夏秋の熱を取り出せやすい季節に適当に頑張って55℃のお湯を作り、冬場はちょっと頑張って同様にお湯を作り、あとはエコジョーズに給湯の主役を譲りますので、ヒートポンプは無理しません。よって静音です。当然長持ちします。(メーカーの非公開情報ですがヒートポンプはダイキン製で約15年持つそうです。)しかも、エコジョーズが付いていますので湯切れとかは絶対に起こりませんので、いつでも遠慮なくお湯が使えます。

 深夜電力契約した場合に、より省エネになるか(ヒートポンプ運転を時間指定できるか)という点は、早朝に安い電気でお湯を沸かしても放熱ロスが大きいため、入浴直前にヒートポンプでお湯を作ったほうが効率が良いというのがメーカーの結論のようです。(2019/1/4加筆修正)

 リンナイは、この5年間じわじわラインナップを増やし、改良しながら売ってきました。廉価版のローボーイは本体40万円台です。またノーリツも遅ればせながら対抗機種を出しました。いよいよ普及するかも知れません。

※2018/10/13追記
 エコキュートからエコワンへの切替実績から、エコキュートの省エネ性の正体を研究中です。すると、エコキュートは設定により人に省エネ行動を強制することで、省エネを達成している側面が分かってきました。

 つまり、好きな時間に風呂に入れず、ぬるいお湯でも追焚きを我慢し、低い水圧のシャワーに甘んじ、頭をすすぐ回数を減らし、入浴時間も短縮し、家族が切れ目なく続けて入浴することで、お湯を節約してきたということです。
 快適とは程遠いと思うのですが、かなりの省エネ行動です。

 否とし、省エネよりも快適さを享受したい層、快適さあっての省エネと認識するボリュームゾーンの大きさによって、エコキュートと電気温水器の買い替え需要にエコワンが割って入る余地が生まれるよように思われます。

※2019/01/04追記
 エコワンのターゲットは、いきなりエコキュートにするよりも灯油からの燃転や電気温水器のユーザーから攻めた方が売りやすいです。対エコキュートでは、お客さんはほとんどが「旧電化上手」&「全電化割引」の適用を今も受けているため、光熱費で差が出ません。これらの割引は古いオール電化住宅の既得権であるため、なかなか手放しません。これら時代に合わない割引制度が完全に廃止されるまで、エコキュートの牙城を崩すのは大変です。


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