作曲家が教えちゃうEQテクニック
音楽に関わる皆さんへ!
こんにちは!電子音楽作曲家のWired7iです。
今日は私のEQの使い方を公開します。
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・本編
良いミックスの際に重要になる知識は4つあります。
1、EQ
2、コンプレッサーとトランジェント
3、錯聴
4、リミッターとラウドネス
どれも重要で欠かすことができません。
今回はEQについてのお話をします。
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・EQとは?
EQとは任意の音域を増幅したり減少したりできる
とても便利なエフェクターです。
これさえあれば
どんな音でも自分好みの音に変換して活用できるようになります。
まさに神のように便利なエフェクター!
元の音源がどんな音だろうが関係ありません。
EQさえあれば自在に変化させることができるのだから・・・
EQはその性質上、実に多彩な使い方ができるのですが
今回の記事ではミックスの際に音を良くすることを目的として
EQの使い方を説明していきます。
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最初に、私の良いミックスの定義を示しておきます。
良いミックスとは、聞いていて心地良いミックスである。
心地良いミックスとは音が明瞭でかつメリハリがあり
必要な音がしっかりと認識できる上においしく味わうことができる。
そんな音を作る知識がミックスの知識だと私は思っています。
EQは音自体に抜けの良さを与えることができます。
抜けの良さは音自体の心地良さ明瞭さに直接影響します。
EQは曲全体にかけることもできます。
曲全体の抜けの良さ明瞭さも制御できるというわけです。
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・EQで増幅させる音
まず大まかに音域と音色の特徴を説明します。
低音域=音のリアルさ、ベース成分に関わる
音色の中心=音色の芯
音色の中心の少し上=音色の抜けの良さに関わる
高音域=音の明るさ、シャリ成分に関わる
これらのポイントをEQで増減させることで
どんな音でも自分好みに変化できるようになります。
具体的には、
1、無駄な低域をカット
EQでローカットにして音色の変化を感じない部分までカット。
後述しますが無駄な低域は高域を隠すなどデメリットを持っており
音色が変わらないならばカットでいいでしょう。
2、中心の少し上の音の抜けが良くなる音域を増幅
EQで少し増幅した状態で中心の少し上の音域を探ると
抜けの良くなる心地良いポイントがあるのでそこを増幅する。
そのポイントは音色によって違います。
ベースやバスドラムといった音色の場合は
任意で低音域のベース成分も増幅させてあげましょう。
3、好みで高域のシャリ成分を追加
EQで少し増幅した状態で4000Hz~16000Hzの高域を探ると
心地良いシャリ成分を追加できるポイントがある。
任意で増幅してやれば明瞭さ、心地良さなどを追加できる。
これらの工程を踏めば
基本的にどんな音でも心地良い音に変化させることができます。
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・EQで減少させる音
次に音を悪くする成分にメスを入れます。
1、
過度な低音は高音を聞えなくします。
いわゆる籠もっている、モコモコした、団子のような音
というのは中心~少し下の音域が無駄に多いことに起因しています。
余分な低~中音域の成分が音の抜けを悪くしてしまうのです。
EQで音色の中心の少し上の音域を増幅させても効果が薄い場合は
同じくEQで減少で音域を探り
余剰な中低域を減少、カットさせるといいでしょう。
2、
うるさい音は不快な印象を与えます。
うるさい音とは中心の音およびシャリ成分と関係の無い高域が
無駄に多い音色です。
ドライなドラム、シンバル、金管系など
キンキンと耳に刺さるような音および曲全般もこれに該当します。
EQで減少させた状態で音域を探り
うるささの原因となっているポイントを減少あるいはカット
任意でシャリ成分を増幅、低域の増幅でバランスを取るなど
心地良く抜けの良い音に変化させてあげましょう。
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・仕上げ
これらの手法は曲全体にも活用できます。
各音色の調整ができたら休憩を挟み
最後にマスタートラックにEQを刺して全体を調整しましょう。
任意で低音域を増減、心地良いポイントの増幅
シャリ成分の追加で楽曲全体をより明るくしてみたり等。
また、マスターを弄ったら一部の音色が意図しない音になってしまった
という場合その音色のトラックのEQで
マスターの逆の設定を適用すればおkです。
その音色だけ元に戻ります。
EQは万能で便利ですね!
これで心地良い音楽の完成です。
やったね!
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・EQ作業のコツ
さてEQは数値をいくらでも増減できるため
なかなか加減がわからないと思います。
そのため自分が理想としている心地良い音の楽曲を用意しましょう。
それを参考にミックスするといいでしょう。
用意した楽曲を絶対基準として
相対的に判断して作業するのがオススメです。
調子が悪いときでもこれならばまず間違いありません。
またトラック調整と全体調整の間などに
頻繁に休憩時間を挟むのもオススメです。
人間の耳は聞いている音に慣れます。
休憩時間を挟むことで耳の状態をリセットでき
そのつど客観的な判断が出来るようになります。
また今回の記事で示した手法は絶対ではありません。
EQで音をコントロールする際の1つの参考にすぎません。
より良いEQの使い方があったら
是非教えたり共有したりしてくださいね!
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・おわりに
EQを使ったミックス作業は
宝石の原石を磨き上げてピカピカにする作業に似ていると
私は思っています。
音がどんどん心地良い音に変化するEQの作業は
それはとても楽しいものです。
心地良い音を聞くのはまさに人生における至高、至福のひととき。
是非みなさんも今回の記事を参考に
楽しみながらEQミックスをしてもらえたらいいなと思います。
今回の記事が参考になったら是非周りのみんなにも教えてあげてください。
ついでに私の曲も聞いて楽しんでもらえたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回がありましたらお会いしましょう!
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