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2020.02.08 よこはま動物園 ズーラシア(2)

さて、気を取り直して進めていくとしよう。
もはや個人的に申し訳程度の記録を残そうとしているばかりの文章になってしまう。

自分の画像フォルダから、なんどかヒョウ?のような写真を見つけたものの、あまりにひどいブレっぷりの写真だったので、次の動物へ。
これは何の動物かわかるぞ!と元気を出したが、それでもこの様子だ。

この子は、ユーラシアカワウソ。カワウソたちはネコ科動物たち以上に、丸くなって眠っている場面にばかり出くわしてきていたので、あまりの活発さにびっくりしてしまった。
そういえば、動物園で出会うコツメカワウソやユーラシアカワウソは寝ていることが多かったかもしれないが、水族館で出会うコツメカワウソはいつも元気にしていた気がする。
これは環境によるものなのか、時間帯によるものなのか・・・・・・。

背中を丸めて、険しい表情をした、偏屈そうな老貴族の風格をたたえているのは、オオワシだ。大きな体と翼と、くっきりと黄色いクチバシが目を引く。
金網越しでももっとよい写真が撮れたらよかったのだけれど。

日本中、どこの動物園・水族館に行ってもほぼ確実に出迎えてくれるのが、こちらのフンボルトペンギンをはじめ、氷や雪の上ではなく岩や緑の上で暮らしているペンギンだ。
日本は実はペンギンの飼育数が世界一だというのをご存じだろうか。
実はどこでも会える彼ら、どこでも会える事実はすごいことなのだ。

その次のつんと尖ってきれいな鼻立ちをしている水中エビフライは、ミナミアフリカオットセイ。
私は個人的にアザラシの仲間を皆エビフライのようだと思ってきていたが、どうやらアシカ科の動物も、水中で泳いでいるときはかなりエビフライっぽいみたいだ。

土の上でホッキョクグマがとても気持ちよさそうに寝ている。
あらかわいい、と思ってしまうが、この写真だけでもわかるあの大きな手・・・・・・ここが自然界でなくてよかった・・・・・・。

これは野良犬ではない。オーソドックスな犬のようなビジュアルだが、別名アカオオカミともいう立派なイヌ科動物、ドールだ。
こうして見ると、改めて、日本犬は野生のイヌ科動物(オオカミ)の姿を残しているのだなと思う。彼らドールも、よく見ると、細い体ながら足がしっかりしているのが、逞しくてかっこいい。

こちらはロバ、園内マップで名前を見つけられず、焦って検索してみると、モウコノウマという種類らしい。家畜のロバとはまた別の、野性の種類のロバで、このモウコノウマはアジアにいる中でも最大の種らしい。
道理で、ロバってこんなに大きかったんだっけ?!と我が目を疑ってしまったわけだ。
(モウコノウマのミンミンちゃんは、今年の2月2日に亡くなっていたのを知りました。ミンミンちゃん、私に家畜のロバ以外のロバの存在を認識させてくれてありがとう。世界がまた一つ広がりました。)

あ、あなたは・・・・・・! 私を両親のもとへ連れてきてくれた・・・・・・! わけではないが、こちらがかの有名な(?)コウノトリだ。
トナカイに並ぶ、おとぎ話のなかの生き物っぽいけれど実在する動物・・・・・・?

これは、走り回っている一瞬をどうにかとらえることができたヤブイヌ(ブッシュドッグ)の写真だ。

私は彼らがとても好きだ。まず、名前がかわいい。

次に、犬と聞いて思い浮かべる形から少し離れた姿が好きだ。よくよく見ていると確かに犬(イヌ科)なのだけれど。

ガラス越しに遠くを走り抜けていくのを見られただけなので、次こそはしっかり見たい。

このお洒落なお顔のクマさんはメガネグマ。メガネというよりはお化粧に見えるのは私だけだろうか。

途中、何やら大きな実のなった蔓を見かけた。アケビか何かの仲間だろうか。

オシャレなタイツを履いたような美脚、ウシのようなウマのようなシルエット。

オカピという名前の響きもかわいらしい。

なんだかそれこそ、ファンタジー作品に登場する空想上の動物のようにも思えるが、ちゃんと目の前に存在していた。


ご覧あれ、ファッショナブルなこのイノシシを…! 鋭く尖った耳の先端から垂れる毛がまるでアクセサリーのようだ。

彼らもまた、ファンタジーの世界の住民のようにも見える。大地の魔法が使えそうだ……。

鳥は恐竜であると改めて感じさせてくれるミナミジサイチョウ、それから斑点も島も色も美しいフサホロホロチョウ。
このミナミジサイチョウは、バードショーでも会うことができた。


バードショーはここまでずっと歩いてきた足を休める意味も含め、開園までの時間をしばらく待ってでも見るべきショーだった。
こんな迫力、なかなか味わえない。

今回、そうしてバードショーのために早めに席に座っていたところ、鳥たちの練習風景を見せてもらうこどができた。当たり前だが、鳥によって飛ぶときの翼の動かし方が異なるのがよくわかって、とても面白かった。


そして今回の旅では、このライラックニシブッポウソウという小鳥が、私の心をすっかり奪ってしまった。

淡く明るい緑色や青色と、淡いライラック色と、わずかな白が、絶妙な頃合いで組み合わさって、この世のものと思えぬほど美しい。宝石が命と翼を持ったら、この小鳥になるのだろう。

ガラス越しにカメラを通して残した写真では、あの美しさの半分も伝わらないのがとても惜しい。私はまた、ライラックニシブッポウソウのためだけにでも、ここを訪れたいと思う。

アフリカのサバンナのエリアでは広い敷地内でのびのび過ごしたり、活発に走り回ったりしている動物たちを見ることができるのがとても楽しい。
金網もガラスもなく、とても間近に観察することができた。


離れたところを歩いていたチーターが、人々の声援に応えるように、ガラスの目の前まで歩み寄ってきて、座り、寝転んでくれた。

ほっそりしなやかな体つきがとてもかっこいい。斑や顔の模様も、ずっと眺めていたいようだった。

チーターが歩くとき、一足踏み出すごとに順に浮き上がる肩甲骨が好きだという人は、少なくないのではなかろうか。他のネコ科動物よりもチーターはそれが目立って、そこがまた魅力だ。


左側のミーアキャットにご注目いただきたい。

壁に寄りかかって、お疲れのご様子……のようにも解釈できる座り方がかわいらしく、思わず笑いながらカメラを向けてしまった。

立ち上がるのが当たり前の姿勢の動物たちの、こんな一瞬の姿が好きだ。


ケープハイラックスという、この小さな動物が、口元から牙をのぞかせているのがお分かりいただけるだろうか。

牙はあれど、実は彼らは草食動物だ。

強いて言うならばゾウなどと先祖が近いらしく、この牙も実は犬歯ではなく、門歯なのだ。

日本語ではイワダヌキ目というところに属しているらしく、ぱっとみた印象ではタヌキよりもネズミの仲間のように見える私には、少しひっかかりがある。(ジャコウネコはネコっぽさを少し感じなくもないし・・・・・・?)

イワダヌキという名前はかわいらしいと思う。


仲良く並んで駆ける2頭のイヌ、リカオン。

私が来たときは、飽きもせず、ずっとこうして駆けまわっていた。

名前も見た目もオシャレな彼らを、もっとじっくり目に焼けつけたかったが、あまりに元気にぐるぐる走っているものだから、目が回りそうだった。遊んでいる姿は形も動きも完全にじゃれ合っている犬と同じであった。


さいごにもう一度、ライラックニシブッポウソウの姿を目に焼き付ける。

ズーラシアは本当に広く、ほぼ開園と同時に入園しても、到底、一日ですべてを見つくすことはできない、ルーブル美術館のようなところだった。このときだけでも一日が48時間あったらよかったのに。

そして、こんなに駆け足でまわったのに、動物たちや動物園のことを紹介しきれないだけでなく、あとから見逃していた子らの存在に気づいたりしたのがのがまた口惜しい。

また再び挑まなければならない場所が一つ増えたというところだろうか。

とても楽しみだ。


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