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世界観って

梨木香歩さんの「村田エフェンディ滞土録」は"アタリ"でした。
生きていくことについて、満点に近い"解答"をしめしてくれているのではないでしょうか。

この物語は、国籍はおろか、生物種、地界と天界をも超えてしまいます。
論理のように規則正しいものは確かに存在する。けれども、そんなに分かりやすいものだけで世界が成立するわけがない。

セカオワの"habit"で「曖昧で繊細で不明瞭なナニカ」とあるんですけど、ズバリそうなんですよね。
スッキリ説明がつかない領域の方がはるかに広い。
神や霊もふつうに関わってくるし。日常に違和感なく溶け込んでいます。

読書垢をやっていなければ100%出会うことのなかった作家さんと作品でした。

が、この先、ずっと心にひっかかり続けるのでしょうね。

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