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【できる・できない】



利用者さんと仕事をしていると、そのひたむきさや労働意欲に驚かされることが多いです。仕事をやりたくて仕方がない、といった気持ちをひしひしと感じます。

これは私見ですが、障害があることを理由に「できないこと」ばかりに目を向けられてきた影響なのかなと。
利用者さんの普段の生活の様子を聞いていると、料理や洗い物、掃除などをしている人はとても少ないです。包丁は危ない、火を扱わせるのは怖い。掃除でもなかなか細かいところまでは行き届かないですし、壊されたり、汚される心配の方が大きい。付きっきりで面倒を見なければならないくらいなら、自分だけでやってしまう方が手間が少ない。結果的にそうなっているご家庭が多い印象です。もちろん、そうではないご家庭もありますし、そもそもこうしたことが悪いと言いたいわけではありません。

こうした経緯があるため、「できること」に飢えている利用者さんが多いのではないかと思うのです。周りの人が簡単にできることが自分にはできない、小さな頃からそうしたことをたくさん経験してきているのだと思います。だからこそ、施設で自分にできる仕事があると、生きがいのように取り組んで、素晴らしい表情見せてくれます。難しい仕事を任された時などはとても誇らしげです。
私が障害者施設の存在意義・使命を強く感じる瞬間です。

利用者さんの中にはあるばがお休みだから土日は嫌いだという人もいます。日曜日の夜になると、あるばに行きたくてウズウズしているそうですw
これからも利用者さんの「できる」に目を向けていけるような施設でありつづけたいと思います。
#できる
#できない


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