株式会社アカツキの倒産
2024年1月。
当たり前にあったはずの景色が突然に消え去った。
それはまさに青天の霹靂ってやつなんでしょうか。
私はこの会社でまさに働いていた身なので
被害にあった方と同様に私自身も被害者なのだ。
しかし、被害にあわれたお客様の身を考えると偉そうに言える立場ではないので
この場をお借りして本当にすいませんでした。とお詫びします。
内情を語る事はできませんので、ここから先は
自分の意見を書かせて戴きます。
「失敗の理由」
①商材を欲張り過ぎ問題。
DVD/Blu-ray
ゲーム
フィギュア
書籍
漫画
CD
デジタル家電
スマホ/タブレット
PC
カメラ
アニメグッズ
ホビー
楽器
喫煙具
電位治療器
アイドルグッズ
スポーツ用品
カーナビ
釣具
電動工具
アウトドアグッズ
美容機器
コスメ
ブランド品
貴金属
腕時計
Wikiから引っ張ってきましたが、実際はまだここに載ってないくらいある。
単純に査定する方も商品の特定、知識が追い付かないし
出品する側もどう売れば良いのか分からない問題が発生するのは当たり前だと思う。
本来、これをやると決めたのなら
「売り場」を明確に決めた上で始めるのが普通の感覚だと私は思う。
それができなかったのだから、記事に記載されている「在庫増に伴う資金負担や倉庫開設」問題に直面したのではないだろうか?
私の意見を言わせて戴くのなら、心底ムカついた。売る気がないのなら捨てろ。ただそれだけだ。たくさんの商品を受け入れるのなら、同じくしてたくさんの商品を出荷しなければ当然ながら在庫が溜まる。わかりきったことだ。
②商品管理の神経質さ
現在、就職活動中の身ではあるが同業他社や倉庫作業系の仕事の面接を受けて
その会社を観察したところある点が個人的に気になったのだ。
他の会社は言うほど、「場所を固定」してないって事に気づいた。
特定の商品の場所を固定してしまうと、イコールその商品が売れない・または在庫移動しない限り
その場所にあり続けるって事だ。つまり仮に全体の家賃を1坪みたいに小さく考えてみればその場所は常に在庫のせいで家賃を払い続けているって感覚ではないだろうか。
1年売れなかったら、他社へ流す・捨てる。
在庫を溜めるって概念を持たない。
それを重要視しなかったんだなって痛感させられた。
要するに①に繋がってくるのだが
在庫を捌かなかった・捌ききれなかったからこそ
無駄に家賃を払い続け、固定費がどんどん上がる悪循環に陥ってしまったのでしょうね。
有限会社エフアイで聞きましたが
この会社はAmazonは使っていないとの事。
私もAmazonが大嫌いなので共感してしまった。
仮にAmazonを使い続けるのならFBAを多用すればAmazonに出品できる商品に関しては在庫置き場問題は一切なかったでしょうね。
③人件費・固定費問題
これは単純にFBAを使うのなら、自社発送のピッキングの方の人件費は削れたでしょうし
在庫置き場問題も少しは改善されるから会社自体ももっとコンパクトな場所でやれたのではないでしょうか?
査定に関しても制限が大きすぎる。MAX20箱ってまず多すぎ。
査定する身になって考えないの?って思う。20を制限にしたからって良い商品がくる保証はない。
シンプルに5箱までとか制限を作るべき。着払いで20箱くるだけでも1500円計算で送料30000円ですよ。
その時点でまず30000円回収できるの?って問題が出てくる。仮にごみを20箱送られてきたらその時点で赤字ですよ。
絶対割にあわないと思う。
1箱10分かかるとしたら、1顧客に200分かかるって事だ。
査定者の人件費もかかってくる。そしてその20箱を置く場所問題も発生する。
いろんな意味でデメリットしかないのだ。
お客様は着払いでごみを送れるなら廃品回収代わりに利用するって事もできるわけだ。
実際に私の知人の主婦と話していたら、「私なら有料で捨てなきゃいけないごみを処分できるなら一緒に送っちゃうかな」そう言っていた。
私もミニマリストだから、デカいごみを無料で処分できるのなら喜んでこういった会社を利用する。世の中、そういう人間もいるって頭の中に入れておかなきゃ絶対ダメだ。大手の駿河屋さんですらある一定の条件を満たしていないと送料を取っているくらいなのに。完全無料はお金の垂れ流しに過ぎなかった。
この点も改善の余地は絶対にあったはず。
マルチプレイヤーを育成する意識を持っておけば
欠勤者が出て人が不足した際の社員への負担も減ったでしょうね。
私自身、正直同じ作業ばかりである時から嘘みたいにやる気が無くなっていた。
楽しかったはずの仕事が、ただ重く苦しい作業となってしまった。
例えば、8時間で計算するのなら
2時間/6時間とか4時間/4時間みたいに1日を通して同じ部署で仕事するって流れを無くすって事も
人の無駄遣い問題の改善に繋がったのかもしれない。
挙げればきっとまだまだ出てくるんでしょうが
私自身、小林社長の器に惚れたからずっと着いてきたのであって、この方が社長じゃなかったら
絶対に続いてなかったし、頑張りたいと思う事はなかったと思う。
暗闇にいた私を救う手を差し伸べてくれたのは紛れもなく小林社長である。
不安で不安で、社会にすら出たことのなかった私がはじめて働く事ができた場所。
失った物があまりにも大きすぎて
ストレスで体調をずっと崩しており、今度検査を受ける事になった。
骨を埋めるつもりでいたのに新年早々にこれはない。
もしリベンジするのなら私は小林社長のためなら喜んで力を貸すし
この人以外を「ボス」と呼びたくないのだ。自分にとって一生のボスはこの人以外存在しない。
約10年続いた事は紛れもなく社長の力があっての事だし
この経験から失敗をたくさん学んだと思うので、規模を小さくしてやればきっと
こんな膨れ上がるほどの赤を出す事はないでしょう。
いつの日かまた仕える事を願います。
現在、ようやく1つ仕事を始めたのだが
その仕事だけで生きていくことができないので
みるみる貯金が減っているのが現状である。
おそらく、年末…
来年には貯金はゼロになる事でしょう。
もう何のためにここにいるのかって思います。
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