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座右の銘

今どきの方は
座右ざゆうめい、なんて考え方はしないのかな?
就職試験で訊かれるから
もっともらしい座右の銘を準備した
と若い方が話していて
そういうものなのかぁとちょっと寂しさを感じました
MILAミラ/魅羅緒みらおです。


高校生の時、世界史の先生が授業中に
~世界の名言~とか~言葉の由来~とか
その類のお話を良くしてくれました。
世界史はさっぱり覚えていないのに(をぃ)
名言集はたくさん記憶に残っています。


座右の銘;いつも自分のそばに置いて、繰り返し確認したくなる言葉
「座右」は「身近なところ」を意味し、
「銘」は「金属や鉱物などに刻み付けた文字」という意味。
自分の考えや行動を戒めたり励ましたりする、教訓のように利用します。

英訳するとmotto
モットーと云った方がピンとくる方も
おられるかもしれませんね。
(実際には“モトー”と発音するようですけど)

先生いわく
「自分が感銘を受けた言葉を座右の銘とすることで
自分の人生の指針になる
生き方のブレが少なく有意義な時間を過ごせる
言霊の利点を教えていただいたと記憶しています。

聞いただけで感動する言葉。
そんな出逢いがいつか君にもあると思うよ、と。
先生の座右の銘は?と聞いても教えてくれませんでした。
「本質がばれてしまうからね、恥ずかしい」と
仰ってました。


自分にもいつか
そんな言葉との出逢いがあるのか?なんて
淡い期待をしつつ、そのことは
多分記憶の奥の方にしまったと思うのですが
突然、来ましたね。

いつの時期か、もう覚えていませんが
N〇Kのシルクロードの特集番組で
「作者知らず」の紹介がありました。
シルクロードから発掘される美術品には
素晴らしいものがたくさんあるそうですが
そのほとんどが作者が誰なのかわからない逸品とのこと。

作者は語らず、作品が語らしめる

どれだけ豊かな文化が存在したのか
作者が語ることはないが
作品がそれを語ってくれる
そういう意味合いのナレーションでした。

聞いた瞬間、これだ!と思ってしまった!
理屈なんてないんですよね、
直感でこれがわたしの
座右ざゆうめいだ!と思ってしまったのですから。


シンガーソングライターをしていますが
我欲が少なすぎる!と師匠に叱られれ
周囲の方にも指摘されます。
「もっと欲張りなよ!」的な(笑。

以前もどこかで書きましたが
クリエイター志望が間違って
シンガーソングライターになった…的に
活動していた時期が長いので
ぐいぐい前に出るのが実は苦手です。
自分ではなく、作品が残ってくれれば
誰かの心に響いてくれれば
自分は作品のただの「伝え手」であれば
それで満足でした。

今でもそれはあまり変わりはありませんが
自分の作品を「伝える」ために
少し貪欲になろうと思っています。

格言とかことわざとかから
無理に座右の銘を仕立てる必要はないと思いますが
誰かの言葉が自分の心を震わせてくれる
そんな感動と出逢える人生だと
少しは楽しいかもしれませんね?笑




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