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レザー製品×レーザーカットが生み出す革製品におけるデザインの新境地

皆様こんにちは。WING MAKERの中の人です。
久しぶりの更新になりますが、たまには記事の投稿もしようかと思いnoteを開いてみた次第です。いや本当に久しぶり。

湘南生まれのレザーブランド『WING MAKER』はカードがとにかく沢山入るコンパクトレザーウォレットの販売から始まりました。


最近だと2回目のクラウドファンディングをしていたり、一応低浮上ながら一ブランドとして活動しています。


最近は『PlusWing』シリーズの開発に力を入れています。お財布以外にも、もっと革小物商品を増やしたいと思ってはいたんですが、革小物って正直な話、あまり新しい製品って無い気がするのです。

そこで登場したのがPlusWingシリーズでした。こちらはカード型サイズで様々な機能を提供するもの。現在現在進めているレーザーカットによる生産技術を応用することで誕生しました。構想自体は昔からあったもの中々形にするのは難しかったり。

PlusWing mk3 『Bubble』(コインケース)

こちらは既に販売しています。10円と100円が4枚、50円と500円が2枚、合計1540円入る実用的なコインケースとなっています。

カード型のコインをはめるツールはいくつか販売されていますが、レザー製で薄くて実用的なものって中々ないなと思っていた中で開発致しました。

シリーズ化しており、他にもAirtagが収納できるモデルとかもあるので良ければこちらも見て頂けると嬉しいです↓


そして今回『PlusWing』シリーズに薄型のキーケースを登場させるべく、新しい手法を取り入れてみました。建築で用いられている『継ぎ手』を模したものを革で再現してみようと思いました。


無事に継ぎ手の再現ができ鍵を2本まで収納できるカード型ツールの開発に成功しました。

PlusWing mk4『Cyber KeyWallet』(コインケース)
※未販売・試作品

PlusWingシリーズmk4(マーク4)で初めてレザーに全面的なサイバーデザインを施しました。※2月末頃より完成版を販売予定です。

これまでのPlusWingシリーズも若干サイバーデザインを意識していましたが、Cyber KeyWalletはもう完全に振り切ったデザインになりました。近未来を意識したブランドではあったので、方向性的には間違ってない気もしますが、それにしてもちょっと尖りすぎている感はある…笑


さて前置きが長くなりましたがここからが本題。

今回のサイバーデザインを作ってみて思ったのですが、レーザーカットと革、そしてサイバーデザインの組み合わせは恐らくこれまでのレザー製品にはなかった世界観なのではないかなと思いました。

今回はたまたまサイバーデザインになりましたが、まだまだ違う世界観の商品も開発可能だと思います。それもこれも全てレーザーカットのおかげ


革を裁断する方法はいくつかあるのですが、その中でも極めて自由度が高いのがレーザーカットなのです。金型で裁断するほうが圧倒的に効率的ではあるのですが、デザインの自由度だけで見たら手間はかかりますがレーザーの無限大の可能性はこれはこれで優位性があると思います。

金型も重要ではあります。しかし日本の革の金型職人は減少傾向にあります。職人の消滅まではいかないまでもだいぶ厳しい状況です。正直日本の金型産業にはこれからも生き残って欲しい。

その一方で日本のモノづくり産業が非常に厳しい昨今の状況では新しい価値を生み出すこともとても重要です。そういう意味ではレーザーカッターはこれまでのレザー製品の歴史を塗り替え、日本のモノづくり産業に活気を与えてくれるのではないかなとも思っています。


少し話が大きくなりましたが、レーザーカットと革の相性は素晴らしいものがあります。これまでレーザーカット×革というとレーザーによる印刷機能が比較的使用されてきた傾向にあります。普通に裁断することも出来ますが会社の商品の場合は量産の問題から金型が主流です。

つまるところ、革のレーザーカットはまだまだ未開拓市場なのではないか?そんなことを考えております。

PlusWing mk2(スマートタグ&コインケース)


革のレーザーカットは個人でやられている話を伺いますが、量産して製品化しているという話はあまり聞きません。手間とコストを考えたらわざわざレーザーカットを使う理由が普通はないですからね…。

今後もWING MAKERとしてはレーザーカットを核として新しいデザインの製品を続々と開発予定ですが、一ブランドに出来ることは限られています。


レーザーカットを使ったレザークラフトに興味があるという方はぜひTwitter等でご連絡ください。レーザーカットを使用した様々な革の裁断パラメータをデータ化しているので、無料で共有させていただくことも可能です(個人の方に限ります)。


需要があればパラメータや実際の裁断方法についても記載したいと思います。需要があれば…

ではまた。

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